第7回に登場するのは、八木奈々さん。小さな頃から花に囲まれて暮らしてきたという彼女は、現在、自分でも花を育てているという。 可憐で控えめなところもあるけれど、大好きなものの話になると途端に愛が止まらなくなり、溢れ出てくる。
今回は、彼女がこよなく愛し続けている、植物と本たちのお話。本人が大好きなMr.Childrenの曲とともにお楽しみください。 取材:かよちゃん 文:ミクニシオリ 写真:ヤンス・キム フラワーアレンジ:岡本悠
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大好きな花に触れる八木奈々
八木奈々が育てる、花と植物の話
──撮影中にもおっしゃっていましたが、八木さんはもともと花が好きだとか。八木 小さい頃から、母と毎月近所のお花屋さんに通っていたんです。母がもともとお花が大好きで、私のお部屋にもいつも季節のお花を母が飾ってくれていて。だからお花は私にとって、物心ついた頃からの身近な存在です。
──今も自分で育てられているんですか?
八木 今はベランダの家庭菜園でハーブやお野菜を育てたり、チューリップの球根を植えたりしています。昔からお花の香りで季節感じることも多かったし、ひとり暮らしになってもその習慣を失くしたくなくて。
──八木さんは一度ハマったら突き詰めちゃいそうなイメージがあります。
八木 一度興味を持ったらなんでも知りたいなって思っちゃう。凝り性なんですよね。
知らないことを調べてやってみて、それで失敗することもあるけど、少しずつ良くなっていくのが楽しくて。毎日同じルーティンで過ごすのも苦じゃないので、楽しいです。
──八木さんに育てられる花たちは幸せそうですね。 八木 もう2年ほど、菜園でお水をあげるのが毎朝のルーティンになっています。だんだん勝手がわかってきて、前よりもいろんなことできるようになるのも嬉しいですね。
次はこんな鉢を置いたら可愛いだろうなあ……なんて考える時間も楽しいし、前は苦手だった土変えも、今は上手にできるようになりました。
それでもまだ失敗するし、お花屋さんに行ったときに店員さんにいろいろ教えてもらっています。
──前回のインタビューでは、店員さんに人見知りしちゃうタイプだとおっしゃってましたが……。
八木 今でも店員さんとの会話は得意ではないんですが、好きなものを通すと話しやすくなるんですよね。お花たちは気にかければかけるほどキレイになるから、愛着も湧いちゃうし。
だからこそ、自分の知識不足でダメにしちゃうのは悲しいから、もっと知りたいってどんどん思えるんです。だから、お花のことだと店員さんともたくさんお話しちゃいます。
──八木さんにとって植物を育てる魅力ってなんですか?
八木 自分の中に「お花が好き」という感情を置いておくと、趣味に合わせた習慣ができるんです。
見た目や香りとか、そういう良さももちろんあるんですけど、できた習慣が自分のためになるっていうのも大きいかもしれません。
毎日コーヒーを飲みたいとか、そういうのと一緒で。あ、お水あげなきゃっていう気持ちになることが嬉しいんです。ベランダにハンモックを置いてるんですけど、そこで本を読みながらたまにハーブを摘むのが、私の休日の過ごし方です。
八木奈々の中にある「本がくれた豊かさ」
──八木さんは読書家としても知られていますが、実際どれくらいのペースで読んでいるんでしょうか?八木 確かに、ずっと本ばかり読んでるんですよね。本に触らない日って、1年のうちでもほとんどないです。
──最近、何かいい本はありましたか?
八木 新しい本も読んでいるんですけど、お気に入りを読み返したりしています。本って読み返すたびにもらう感情が違うから、何回でも読みたくなるんです。
家にたくさん本があるので、そのとき読みたい本をなんとなくで手に取ることが多いかな。
──家で読むことが多いんですか?
八木 家も多いけど、図書館にも毎週行っています。図書館のカウンターの脇にある、返却されたばかりの本が並んでいる棚が好きです。
人が読んだ本ってジャンルもぐちゃぐちゃで、知らない本もたくさんあるし、自分じゃ手に取らないような本が置いてあって面白いんです。 ──ちなみに今日の撮影の雰囲気にはどんな本が合いそうですか?
八木 うーん、書き方がやわらかい作家さんの本が合いそうかな。
──文体の柔らかさって、作家さんが女性か男性かで変わったりするのでしょうか。
八木 性別はあまり関係ないと思います。でも言い回しや言葉選びって、作家さんのそれぞれの色がすごく出る部分なんですよ。
似たような情景でも、ざっくりとした説明で読者にイメージを丸投げする人もいれば、そのときの風向きや太陽の角度までしっかり描写する人もいて。そこがそれぞれ違うのも、本の面白さですね。
──本当に本が好きなんですね。
八木 家の本棚には4000冊くらいの本があるんです。9割小説で、残り1割は絵本や啓発本。
趣味部屋があるので、そこに大きな本棚を並べていて、ピアノも置いてあるんです。自分の書斎みたいなものを持ってみたくてつくっちゃったけど、紙の香りがして、すごく落ち着くんです。
だから電子書籍より、私は紙の本が好きなんです。電子書籍は便利だとは思うけど、重くても紙の本を持ち歩いちゃいます。
──自分専用の図書館みたいで素敵ですね。
八木 この間も仕事で奄美大島に行ったとき、仕事の合間に読みたい本がたくさんあって。6冊も持っていったけど、全然読みきれなかったし重かったなあ……(笑)。
いつか、旅先で読んだ本を紹介する仕事とかもしてみたいです。旅先で本を読むと、そのとき使っていたブックカバーとかしおりとか、本から派生するものも好きになれるから。そうやって、好きが広がっていくのはすごく楽しいですね。
これからもまだまだ、自分が新しいことをどう感じるのか、その気持ちを知りに行きたい。考えただけで楽しみです。 【写真】八木奈々さんの写真をもっと見る 八木奈々さんの出演作品をチェックする(FANZA)
まだ見ぬ彼女に会ってみる?
この記事どう思う?
八木奈々
セクシー女優
2000年9月3日 生まれ、MOODYZ専属女優。
Twitter:https://twitter.com/yaginana0903
Instagram:https://www.instagram.com/yagi_nana
yansu
フォトグラファー
1992年、奈良県香芝市生まれ。東京都世田谷区在住。amanaグループ株式会社acubeにてシズル専門の静止画映像撮影チームを経験後、独立。透明感のある世界観で静止画・動画問わず、広告、Web、雑誌を中心に活動中。
Twitter:https://twitter.com/yansukim
Instagram:https://www.instagram.com/yansukim/
岡本悠
フラワースタイリスト
1992年、北海道出身。花と植物を用いた撮影のヴィジュアルディレクションなどで活動。2020年よりフリーに。
連載
ここに広がるのは、彼女のためだけの世界。世界の未来は見えないけど、世界の幸せは叶えられないかもしれないけど、どうか自分の世界だけは美しくありますように。 「ちょっとさ、世界やばそうだよね。」 「わかる。でも遊びたいよね。」 彼女たち自身にしか見えていないはずの、今しかない祈り。その刹那の「scene」を切り取る。 息遣いが聞こえるほどリアルな日常を切り取るフォトグラファー 「ヤンス・キム」さん。私たちは、その場所に自分が存在するかのような匂いや音が聞こえる写真の世界を覗き込む。
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