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SFの栄誉「星雲賞」受賞作発表 『三体II』劉慈欣とシライシユウコは2年連続

SFの栄誉「星雲賞」受賞作発表 『三体II』劉慈欣とシライシユウコは2年連続

『三体Ⅱ 黒暗森林 上 』/画像はAmazonから

POPなポイントを3行で

  • 日本最古のSF賞「星雲賞」受賞作が発表
  • 林譲治『星系出雲の兵站』、劉慈欣『三体II 黒暗森林』など
  • 劉慈欣とシライシユウコは2年連続受賞
日本で最も長い歴史を誇るSF賞「星雲賞」の第52回受賞作品が発表。

「日本長編部門」は林譲治さんの『星系出雲の兵站』、「海外長編部門」は劉慈欣さんの『三体』の続編となる『三体II 黒暗森林』、「アート部門」には前回に続きシライシユウコさんが輝いた。

同賞では、8月21日(土)に「第60回日本SF大会」にて授与式が実施される予定だ。

「星雲賞」受賞作品一覧
日本長編部門:林譲治『星系出雲の兵站』
日本短編部門:柴田勝家『アメリカン・ブッダ』、著者・池澤春菜/原作・堺三保『オービタル・クリスマス』
海外長編部門:劉慈欣『三体II 黒暗森林』
海外短編部門:アレステア・レナルズ『ジーマ・ブルー』
メディア部門:監督・田口清隆『ウルトラマンZ』
コミック部門:吟鳥子『きみを死なせないための物語(ストーリア)』、江口夏実『鬼灯の冷徹』
アート部門:シライシユウコ
ノンフィクション部門:瀬名秀明『NHK 100分de名著『アーサー・C・クラークスペシャル ただの「空想」ではない』』
自由部門:『疫病退散の妖怪アマビエ』

50年以上続くSF賞「星雲賞」

1970年より続き、日本のSF及び周辺ジャンルのアワードとしては最長の歴史を誇るSF賞「星雲賞」。

前年度中に発表されたSF作品の中から、「日本SF大会」の参加者のファン投票によって受賞作品が選出される。

参考候補作は厳密なノミネートではなく、公式で挙げられた候補作以外にも要件を満たす前年度の作品や活動であれば投票が可能。

9つの部門に分かれており、媒体を問わず幅広いSF作品を対象にしているのが特徴だ。

今年の「星雲賞」を紐解く

『星系出雲の兵站』/画像はAmazonより

「日本長編部門」は林譲治さんのミリタリーSFシリーズ『星系出雲の兵站』。第一部となる『星系出雲の兵站』は4巻、第二部の『星系出雲の兵站―遠征―』が5巻であわせて9冊のシリーズ。どちらの部も、ひとつにまとめた合本版が発売されている。

「海外長編部門」には、前回に続き受賞に輝いた劉慈欣さんの『三体Ⅱ 黒暗森林』。中国で三部作合計2100万部を突破し、日本でも第一部だけで13万部を売り上げた話題作の第二部。完結となる第三部『三体III 死神永生』も5月に刊行されており、次回の受賞にも期待が膨らむ。

円城塔『エピローグ』(シライシユウコさんがイラストを担当)/画像はAmazonより

また「アート部門」でも、シライシユウコさんが2年連続で受賞。SF作家の故・伊藤計劃さんの『ハーモニー』、芥川賞受賞作家・円城塔さんの『エピローグ』や野崎まどさんの『Know』のカバーイラストなどを手がけてきたイラストレーターだ。

そのほか、「メディア部門」では『ウルトラマンZ』が受賞。「コミック部門」では吟鳥子さんの『きみを死なせないための物語(ストーリア)』と、アニメ化もされた江口夏実さん『鬼灯の冷徹』が受賞した。

そして、コロナ禍にSNSへ投稿されたイラストなどで、日本に希望を与えたとして140年ぶりに流行した『疫病退散の妖怪アマビエ』が「自由部門」を獲得している。

広がり続けるSFの世界

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