ひとりじゃない──空気階段インタビュー 単独ライブ「anna」で伝えたかったこと

ラジオは「崖の上に建っている実家」のような存在

──ラジオ「空気階段の踊り場」も今年の4月から放送枠が30分から1時間になりましたが、心境や感覚の変化はありましたか?

もぐら それが、今までもアフタートークとか入れるとけっこう録ってたので、回してる時間はあんまり変わってないんですよね。

かたまり 50分近くディレクターにカットしてもらって30分になっていたので、話してる側の感覚は一緒というか。

もぐら メールをきっかけにトークもできますし、コーナーがたくさんできるのはうれしいです。30分のときはそういったことが中々できなかったので。

かたまり たしかに、リスナーとのやりとりは増えた感じがします。曲かけるのもウキウキしますね。

──2017年4月から続く「空気階段の踊り場」ですが、この番組はお二人にとってどんな存在ですか?

かたまり 実家みたいな存在ですね。週に一度帰ってきて、「こんなことがあったんだけど」って話を聞いてもらって、また一週間仕事行ってきますみたいな。

もぐら 僕もそういう思いはあります。「空気階段の踊り場」=自分たちと言えるくらい、あの場所でいろんなことを話してきました。

ただ、「実家」というより、もうちょっと危ういというか……。「今週で終わってしまうかもしれない」みたいな状態で始まった番組でもありますし、この番組が終わったら本当に空気階段が終わるみたいな時期もあったんです。

だから、本当に楽しくてのんびりできる実家だけど、建っている場所がものすごく険しいみたいな感じでしょうか。

かたまり 崖の上に建っている実家みたいな

もぐら そうそう、溶岩の上をゆらゆらと実家が漂ってるみたいな(笑)。

不遇の時代を経て、いま空気階段は何を思う

──2021年4月からヨシモト∞ホールのレギュラー出演メンバーになりましたが、心境はいかがですか?

もぐら ∞ホールにはもともとお世話になってましたし、レギュラーメンバーになっても、何かが大きく変わったわけではないんですよね。

かたまり ∞ホールってもともと10年目以下の若手が出る劇場なんですが、僕らはその中でずっと一番後輩だったんです。10年目になっても下から二番目。レギュラーって言いますけど、ずっと一番下にいる劇場という印象なんです。

──最近は芸人さんがパーソナリティーをつとめるラジオがずいぶん増えて、テレビもコント番組が増えてきています。そういったお笑いシーンについてはどう思いますか?

もぐら めちゃくちゃうれしいですよ!

かたまり 僕らのデビュー当時のお笑いシーンって、本当に壊滅的だったんです。ネタ番組はほとんどない、劇場にもお客さんがあんまり入ってない。お笑いが下火の状況だった。

NSCですら「お前らなんで芸人になりたいの?」みたいに懐疑的なくらいです。だから今みたいな状況は、想像すらしてませんでした。

──デビュー当時は不遇の時代だったんですね。

もぐら お笑いって、大阪ではずっとメシに並ぶくらいデカい存在なんですけどね。それが2013年くらいの東京では、お笑い自体がニッチな存在になりかけてて。

かたまり 5年くらい前に楽屋で誰かが、「5年後くらいにお笑いがガッてくる時期が来るって、ゲッターズ飯田さんが言ってた」って言うんで、僕はそれを信じてました(笑)。

面白い芸人はずっといたわけで、それを観ようと思うかは世の風潮というか、気候みたいなものだと思うので。

もぐら 「あの時期はなんだったんだろう」って思ってますね。僕らはただ好きなことをやっていて、周りもそれは変わりません。でも、なぜかあの時代はなんにもなかった。 ──たとえば「お笑い第7世代」といった、大きなラベリングがキャッチーだったのではないでしょうか? それこそお二人も、場合によっては「お笑い第7世代」に括られることがあるかと思いますが、それについてはどう思いますか?

かたまり 括られたことでいただいたお仕事もいっぱいありましたし、逆に「対第7世代チーム」として呼ばれたこともありました。どっちみち、その言葉があったおかげで仕事が増えたので万々歳ですね。

もぐら これはまた経済の話ですよね。普通にうまいと言って食ってた味噌ラーメンが「旭川系味噌」とか言ったらめちゃくちゃ売れるとか。豚骨ラーメンって言ってたけど「家系」って言ったりとか。

──逆に、よくない影響ってありましたか?

もぐら ないんじゃないですかね。ラッキーです。「お笑い第7世代」って言葉で稼がせてもらった、じゃないですけど、いいことしかないです

──お二人はドラマ出演など増えていますが、演劇など今後広げていきたい展開はあるんですか?

もぐら 僕は今、岡野陽一さんとパチンコ・パチスロをやる『くずパチ』が始まったので、あの番組を長続きさせていきたいです。

あとは「つくってあそぼ」のゴロリのような、教育テレビのキャラクターみたいなことをやりたいです。子供を相手に「今日はこれをして遊ぼう!」って。それで子供が笑ってくれるならうれしいですね(笑)。

かたまり 僕は今のところ自発的にやりたいということはないですね。ただ、もしお話をいただけるのであればなんでもやってみたいです。その経験を単独ライブとかに還元できたらいいなという感覚です。

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