『秘密戦隊ゴレンジャー』から長年続くシリーズは、3月7日(日)放送開始の『機界戦隊ゼンカイジャー』でついに45作品目となります。
そしてこの歴史のなかでは、オリジナルの創作戦隊モノがファンによっていくつもつくられてきました。今回紹介する『航空戦隊スカイレンジャー』もその1つです。
【画像】つくり込まれた『航空戦隊スカイレンジャー』の玩具
トイザらスに売ってあっても不思議じゃないクオリティ
世界観の設定からキャラクターと悪役のプロフィールまで練り込まれた『航空戦隊スカイレンジャー』。卒制の怪人のボスデザインを友人のぐれレくんに描いてもらいました!
— 🚗🚙🚛🚜🚑💨🚓 (@Quon_10932) February 14, 2021
かっちょ良いの描いてもらったんでこちらも見てください! https://t.co/TOO9RUazxj
「いつ放送開始ですか?」「トイザらスに売ってますか?」と聞きたくなるクオリティの高さが目を引きます。 制作したクオンさんに聞くと、通っている学校の卒業制作としてこの世に生まれたものだそうです。
『激走戦隊カーレンジャー』が好きだというクオンさんは、「スーパー戦隊」シリーズからどんな影響を受け、そして『航空戦隊スカイレンジャー』はどのようにして生まれたのでしょうか。
コンセプトを聞くと「スカイレンジャーの名の通り空飛ぶ乗り物戦隊です」と一言。続けて制作の経緯や玩具のモチーフなどについて教えてくれました。
オリジナルのコンセプトを体現した3つの玩具
──玩具だけでなく、しっかりとしたコンセプトまでつくり込んだのはなぜですか?クオンさん オリジナルのスーパー戦隊玩具をつくるにあたって、説得力を持たせるためです。
また玩具のコンセプトは、滑走路とヘリポートをモチーフにした“滑走アクション”と、タラップ車をモチーフにした“合体アクション”をそれぞれテーマにしています。
──遊び方の映像を拝見しました。それぞれが合体して遊べるようになっていますが、どのようにつくられたのでしょう遊べるよ pic.twitter.com/jhtOORnaAx
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クオンさん 初めから「武器」「変身アイテム」「小型アイテム」(変身アイテムに関わる)の3つをつくることは決めていました。
本家のDX玩具と言われる玩具のように、合体や変形するものをつくりたかったので、滑走路とヘリポートをテーマにした「変身アイテム」と、「小型アイテム」としての飛行機型アイテムをつくることは早めに決まっていて。
武器に関しては最初、飛行機のエンジンをモチーフにしていましたが、目新しさと面白さに欠けると感じたので、飛行場にあるタラップ車に目をつけました。 ──聞き慣れない車だなと思って調べたら、飛行機に乗り降りする際の階段を備え付けた車なんですよね。それが実際にくっつくと。
クオンさん そうです。これが合体すれば面白いんじゃないかなと思い、3つ一緒につくりながら変更していったという感じです。
武器に関しては全く異なる初期案があり、その時点では合体要素はなかったんですが、結果的に今の形になりました。
『激走戦隊カーレンジャー』から受けた影響
──こうした玩具はこれまでにもつくられていたのでしょうか?クオンさん いえ、こうして実物をつくったのは今回が初めてです。玩具やヒーローのデザインは高校生の頃から描いていましたが。
──初制作でこのクオリティはすごいですね。ではシリーズを見始めたのはいつ頃なんでしょうか?
クオンさん 物心がついた頃から見ていましたが、離れていた時期もあります。熱狂的になったのは高校生になってからなので、7年ほどだと思います。
──歴代シリーズのなかでも特に好きな作品はありますか?スーパー戦隊が好きすぎて卒業制作で僕の考えたスーパー戦隊玩具を作りました pic.twitter.com/zeiKBWKd8f
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クオンさん 『激走戦隊カーレンジャー』です。こちらは生まれる前の作品ですが、コントのようなコメディ要素の多い作品で素直に面白く、しかし戦えばめちゃくちゃカッコいい。
それに車の戦隊でデザインが素晴らしいんです。他にも撮影技術とか理由を出していけばキリがないですね。卒業制作を乗り物モチーフにしたのもこの作品の影響です。
──なるほど。たしかにクオンさんがつくられた玩具からは、歴代「スーパー戦隊シリーズ」へのリスペクトをひしひしと感じます。お話を聞かせていただきありがとうございました。
【画像】やっぱりトイザらスで売ってるのでは……?
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