TikTokに、被写体を簡単にアニメ調に変換してくれるエフェクト「レトロアニメ」が登場した。
TikTokには以前にもアニメ化エフェクトが実装されていたが、従来のものはデジタルイラストのような印象が強かったのに対し、今回実装された「レトロアニメ」は、アナログで描いたような質感が表現されている。
この既視感──近年流行するLo-fi Hip Hopやボカロ由来のアーティストたちのアニメーションMVの質感にそっくりなのだ。
等身大の若者の内面を歌うYOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。といったアーティストたちは若者に絶大な支持を集め、彼/彼女たちの音楽を好む層は「夜好性」などと呼ばれている。 インターネット上のコミュニティから発展した「Lo-Fi Beats」(Lo-fi Hip Hop)は様々なチャンネルがラジオ形式で音楽を流し続けており、不特定多数とグルーヴを共有するよりは個人や仲間と楽しむ「内」向きな文化として定着した。
これらに共通するのは、YouTubeファーストでつくられるアニメーションを用いたMV。実写ではなかなか表現し得ない、内向的で繊細な情景を表すのに、近年注目が集まっている。lofi hip hop radio - beats to relax/study to
その他にも、日本の昭和文化をこよなく愛し、日本のシティポップや歌謡曲をサンプリング、リミックスさせた作風で知られる韓国人プロデューサー/DJのNight Tempoさんが象徴する80年代・90年代文化のリバイバルも起きている。
Mariya Takeuchi - Plastic Love (Night Tempo 100% Pure Remastered)
これらの文脈を束ねた「エモい」感覚をうまく表現できるTikTokの「レトロアニメ」は、すでにハッシュタグ全体で180万回以上再生されており、今後もさらに盛り上がっていきそうだ。
TikTokには以前にもアニメ化エフェクトが実装されていたが、従来のものはデジタルイラストのような印象が強かったのに対し、今回実装された「レトロアニメ」は、アナログで描いたような質感が表現されている。
この既視感──近年流行するLo-fi Hip Hopやボカロ由来のアーティストたちのアニメーションMVの質感にそっくりなのだ。
手軽に「エモい」動画が作れる「レトロアニメ」
今回実装された「レトロアニメ」は、TikTokの動画撮影画面からエフェクトとして選択することで使用が可能。 このエフェクトを使用し、BGMとしてLo-fi Beatsなどを設定すれば、どこか厭世的な、いわゆる「エモい」動画が作成できる。若者にバイラルする「エモい」感覚
近年、懐古や孤独などの「センチメンタルな内面の動き」が総称して「エモい」感覚としてバイラルしている。等身大の若者の内面を歌うYOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。といったアーティストたちは若者に絶大な支持を集め、彼/彼女たちの音楽を好む層は「夜好性」などと呼ばれている。 インターネット上のコミュニティから発展した「Lo-Fi Beats」(Lo-fi Hip Hop)は様々なチャンネルがラジオ形式で音楽を流し続けており、不特定多数とグルーヴを共有するよりは個人や仲間と楽しむ「内」向きな文化として定着した。
これらに共通するのは、YouTubeファーストでつくられるアニメーションを用いたMV。実写ではなかなか表現し得ない、内向的で繊細な情景を表すのに、近年注目が集まっている。
TikTokで花開く文化
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