「ホロライブ中国」メンバー全員が卒業 CEO谷郷元昭は海外展開の継続を明言

「ホロライブ中国」メンバー全員が卒業 CEO谷郷元昭は海外展開の継続を明言
「ホロライブ中国」メンバー全員が卒業 CEO谷郷元昭は海外展開の継続を明言

ホロライブを運営するカバー株式会社

POPなポイントを3行で

  • ホロライブ中国のメンバー全員が卒業へ
  • 実質的な解散で中国での事業展開の継続は未定
  • カバーCEO・谷郷元昭は海外事業の継続は明言
バーチャルYouTuber(VTuber)事務所・ホロライブを運営するカバー株式会社が、中国向けに展開しているホロライブ中国のメンバー全員の卒業を発表しました。

11月12日に夜霧さん、Civiaさん、Artiaさん、Dorisさん、Rosalynさんの5人の卒業が発表され、同16日に黒桃影さんの卒業も発表されました。

卒業の予定日も決まっており、それぞれ以下の通り、11月18日(水)から12月27日(日)にかけて予定されています(Artiaさんは本人の意思で前回の発表から日付を変更)。

卒業予定日(敬称略・順不同)
Civia:2020年11月18日(水)
Artia:2020年11月19日(木)
黒桃影:2020年11月21日(土)
夜霧:2020年12月20日(日)
Doris:2020年12月26日(土)
Rosalyn:2020年12月27日(日)

カバーのCEO・谷郷元昭がホロライブ中国に言及

今回の発表にはカバーのCEO・谷郷元昭さんも自身のnoteで言及。

関係者への感謝と謝意、運営強化のためにサポート体制を整えたばかりだったこと、また「国境を超えることは簡単なことではなく、展開する地域の方々の気持ちに配慮する必要があることを痛感しました」と、海外での事業展開の難しさなどを綴っています。

なお末文では「これからも、VTuberの文化を通して、世界中の人々が繋がることが出来ると信じて、海外展開に粘り強く取り組んでいきたいと考えています」と、海外展開への意思を改めて明確にしています(外部リンク)。

ホロライブと中国の関係

2019年初頭に、ホロライブはVTuber事務所として初めてbilibiliを運営する上海寛娯数碼科技有限公司と正式に契約(外部リンク)。

bilibiliにホロライブ所属タレントの公式アカウントがつくられるなど、中国での活動を本格的に開始しました。

その成果として、白上フブキさんを筆頭に、多くの所属タレントが中国圏で認知度を上げることに成功。ホロライブ中国の結成もその延長線上にありました。

桐生ココ、赤井はあとの自粛騒動で一転

しかし桐生ココさん、赤井はあとさんが自粛するきっかけになった出来事が、2020年9月に起こります。 両者はそれぞれbilibiliでもミラー配信された生配信で「YouTubeアナリティクス」の統計データを公開。

そこに「配信を見ている視聴者の国籍の上位の国」として“台湾”が表示されていたのですが、中国は台湾を独立国家ではなく中国の領土の一部とする原則「1つの中国」を掲げているため、この“台湾”の表示をきっかけに炎上に発展。

カバーが2度にわたって声明を発表し対応したのですが、この炎上の余波が長引いたこともあって、今回のホロライブ中国の実質的な解散につながったと見られています。

ホロライブEN筆頭 Gawr Guraなど実績も

ホロライブ中国が実質的な解散状態となったため、カバーが今後も中国圏で展開を続けていくのか、このまま縮小していくのかはわかりません。

一方でホロライブインドネシアホロライブEnglishが活動を続けており、特にサメちゃんことGawr Guraさんが凄まじい勢いでチャンネル登録者数(現在約130万人)を伸ばすなど、実績もしっかりとあげています。

いずれにせよ、カバーが行く道がのちのち業界の指針になるのは明白なので、引き続き大きな注目を集めることは間違いないでしょう。

バーチャルの文化とビジネス

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3件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:4213)

台湾に関しては文句はYouTubeに言えよ案件

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:4180)

中国は台湾に過剰反応すぎる

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:4179)

自業自得だもんな。
客を蔑ろにして金目当てがあまりにも露骨だし、自粛と称しつつサブ垢で配信を隠しもせずに再開。
おまけに民間翻訳者の労力をタダで貪るとは、
たかが知れる。
ザマァ見ろってんだ。

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