時代の遺物となっていた「ギャル」が再燃しはじめたのは、まだここ数年のこと。平成を震撼させたギャル誌『egg』の復刊から数年たった今、ギャル文化に新しい風が吹き始めています。
令和に現れた次世代ギャル「ポスギャル」は、ポストミレニアル世代であり、かつ「SNSへのポスト」もネイティブに行う今のギャルを代名する存在。
そんなポスギャルを牽引するのが、エイベックス所属のアーティストであり、作詞作曲もこなすシンガーソングライター・安斉かれんさんです。
平成ギャルのアイコンでもある浜崎あゆみさんのデビュー秘話が描かれたドラマ『M 愛すべき人がいて』の主演にも抜擢されるなど、女優やギャルタレントとしてマルチな才能を発揮する彼女。
そんな私たちがギャルに持つイメージとは大きく異なる一面を持つ彼女に、「当事者としてのポスギャル」と「ギャルと音楽」について聞いてみました。
取材・文:ミクニシオリ 編集:森田将輝 写真:小野奈那子
安斉かれん 安斉かれんですっ。よろしくお願いしま〜す!
──わっ。ナマだとやっぱりめっちゃかわいいですね……! 安斉さんがご自身を”ギャル”だと認識するようになったり、ギャルなルックが好きだなと感じるようになったのは、いつ頃からなんですか?
安斉かれん 正直、「ギャルになりたい!」って思ったことは一度もないんです。ただ、小学生の頃に雑誌『Popteen』を愛読していて、金髪やつけまつげとか派手でかわいいものが好きだったっていうだけ。
好きな服や好きなメイクを身にまとってたら、周りから「ギャルだね〜」って言われたから、私ってギャルなんだって思うようになりました。
──自分からギャルを自称してるわけじゃないんですね。そうなると、今世間や大人から『ポスギャル』と定義付けられていることに、違和感を感じることはないですか? 自分が持つマインドとのギャップを感じたりとか。
安斉かれん それは全然! なんて呼ばれてるかなんて気にしてないですし、ギャルだってことに違和感はないので。
昔は多分「ギャルって言えばこれ」ってモノがあったんだと思うんですが、今ってそうじゃないと思うんです。だから、私が思うギャルと、世間が思う「ポスギャル」としてのギャルがズレてても全然気にならない。だって、どっちが正解とかないと思うから。
黒髪だろうが男性だろうが、本人が「ギャルな感じ、好きだな」って思えればそれでいいんです。それってギャルに限らず、今ってなんでもそうだと思うんです。 ──「ポスギャル」も多様化する価値観の一つってことですね。確かに今って、物事に対するステレオタイプな思い込みってちょっとダサいなって空気にはなってきてますね。私たち自身、ギャルへの平成的な偏見がまだ残っているのかも。
安斉かれん たまに見た目だけで「怖そう」って言われることもあって、偏見のイメージに当てはめられてるなって感じることはあります。でも、常に「何したら自分がモチベ上がるか」を意識して行動してるだけなので、そういう小さいことってあんまり気にならないです。
明るい髪色はテンション上がるし、かわいいネイルもモチベが上がる。疲れた時は、好きな音楽を聞いてぼーっとする。おっきい幸せってそうそうないから、日常に自分が触れるものだけでハッピーになれるような行動を無意識にしてるんですよね。
それに対して他人に言われる意見って、気にならない。アタシは好きなんだから、それでよくね?って感じです。
──ギャルっていうと勝手に友達が多いイメージを持ってしまっているんですが、安斉さんは交友関係も広いんですか?
安斉かれん ん〜、知り合いは多いけど、友人はそんなにいないです。LINEの友達とか50人くらいしかいない。今ってInstagramのDMとかでやり取りする方が多いです。
──これも偏見だと思うんですけど、なんとなくギャルって寂しがりやな人が多くて、そんな自分を隠すために強いルックをつくっている印象があって。安斉さんは一人でいるのも全然平気ですか?
安斉かれん 私、超インドアですよ(笑)。休日は全然家からでないもん。一人でいる時は愛犬と遊んでぼーっとするか、ゲームしたりして過ごしてます。
今ハマってるのは『Dead By Daylight』っていうキラーとサバイバーに分かれて鬼ごっこするゲームです。私はキラーよりサバイバーの方が好きですね。
実況動画とかもダラダラ見ちゃいますし。狩野英孝さんとかブライアンさんの実況が大好きです! ──ゲームは誰とやるんですか?お一人で?
安斉かれん 一人でやる時もありますし、ゲームが趣味の友達とやることもあります。そういう友達はギャルじゃないですけどね。
──じゃあけっこう、オタクとか自分と雰囲気が似ていない人とでも仲良くできる?
安斉かれん 全然仲良くなりますよ。自分の友達に、こういう人種の人が多いとかってことはないと思います。
私自身も自分はこういう人間だって決めてる軸がないから、何にでもなれるんです。「私は絶対こうじゃないとだめ!」っていうのは、なくてもいいのかなって思ってます。
人もそうだし、音楽だってそう。人種やジャンルにとらわれず、自分が好きだなって思った直感を大事にするだけ。だから本当に自由ですよ。 ──なんか適応力がすごいし、いい意味でスルースキルが高いっていうか、自分のストレスコントロールがめっちゃ上手そう。
安斉かれん 確かに、ストレスからは開放されて生きてるかも。よく友達にも「スライムみたいだね」って言われます(笑)。
今してること以外には全然興味ないって気持ちで生活してるから、目の前にだけ全力になれるんです。でも次の瞬間には別の興味があることの方を向いて、別の人みたいになってたりする。だから、スライム。
令和に現れた次世代ギャル「ポスギャル」は、ポストミレニアル世代であり、かつ「SNSへのポスト」もネイティブに行う今のギャルを代名する存在。
そんなポスギャルを牽引するのが、エイベックス所属のアーティストであり、作詞作曲もこなすシンガーソングライター・安斉かれんさんです。
平成ギャルのアイコンでもある浜崎あゆみさんのデビュー秘話が描かれたドラマ『M 愛すべき人がいて』の主演にも抜擢されるなど、女優やギャルタレントとしてマルチな才能を発揮する彼女。
そんな私たちがギャルに持つイメージとは大きく異なる一面を持つ彼女に、「当事者としてのポスギャル」と「ギャルと音楽」について聞いてみました。
取材・文:ミクニシオリ 編集:森田将輝 写真:小野奈那子
ギャルを目指したわけじゃない。
インタビュー当日。取材班の前に現れた安斉さんは屈託のない笑顔で明るい様子。世間に彼女を印象付けたドラマの役柄からくる無機質な雰囲気はなく、天真爛漫な姿にホッとします。安斉かれん 安斉かれんですっ。よろしくお願いしま〜す!
──わっ。ナマだとやっぱりめっちゃかわいいですね……! 安斉さんがご自身を”ギャル”だと認識するようになったり、ギャルなルックが好きだなと感じるようになったのは、いつ頃からなんですか?
安斉かれん 正直、「ギャルになりたい!」って思ったことは一度もないんです。ただ、小学生の頃に雑誌『Popteen』を愛読していて、金髪やつけまつげとか派手でかわいいものが好きだったっていうだけ。
好きな服や好きなメイクを身にまとってたら、周りから「ギャルだね〜」って言われたから、私ってギャルなんだって思うようになりました。
──自分からギャルを自称してるわけじゃないんですね。そうなると、今世間や大人から『ポスギャル』と定義付けられていることに、違和感を感じることはないですか? 自分が持つマインドとのギャップを感じたりとか。
安斉かれん それは全然! なんて呼ばれてるかなんて気にしてないですし、ギャルだってことに違和感はないので。
昔は多分「ギャルって言えばこれ」ってモノがあったんだと思うんですが、今ってそうじゃないと思うんです。だから、私が思うギャルと、世間が思う「ポスギャル」としてのギャルがズレてても全然気にならない。だって、どっちが正解とかないと思うから。
黒髪だろうが男性だろうが、本人が「ギャルな感じ、好きだな」って思えればそれでいいんです。それってギャルに限らず、今ってなんでもそうだと思うんです。 ──「ポスギャル」も多様化する価値観の一つってことですね。確かに今って、物事に対するステレオタイプな思い込みってちょっとダサいなって空気にはなってきてますね。私たち自身、ギャルへの平成的な偏見がまだ残っているのかも。
安斉かれん たまに見た目だけで「怖そう」って言われることもあって、偏見のイメージに当てはめられてるなって感じることはあります。でも、常に「何したら自分がモチベ上がるか」を意識して行動してるだけなので、そういう小さいことってあんまり気にならないです。
明るい髪色はテンション上がるし、かわいいネイルもモチベが上がる。疲れた時は、好きな音楽を聞いてぼーっとする。おっきい幸せってそうそうないから、日常に自分が触れるものだけでハッピーになれるような行動を無意識にしてるんですよね。
それに対して他人に言われる意見って、気にならない。アタシは好きなんだから、それでよくね?って感じです。
ストレスフリーな”かれんイズム”
ギャルにまつわるルーツや「ポスギャル」のマインドについて聞いたここまで。ここからはあまり明かされてこなかった安斉さんの交友関係やプライベートに迫っていきます。──ギャルっていうと勝手に友達が多いイメージを持ってしまっているんですが、安斉さんは交友関係も広いんですか?
安斉かれん ん〜、知り合いは多いけど、友人はそんなにいないです。LINEの友達とか50人くらいしかいない。今ってInstagramのDMとかでやり取りする方が多いです。
──これも偏見だと思うんですけど、なんとなくギャルって寂しがりやな人が多くて、そんな自分を隠すために強いルックをつくっている印象があって。安斉さんは一人でいるのも全然平気ですか?
安斉かれん 私、超インドアですよ(笑)。休日は全然家からでないもん。一人でいる時は愛犬と遊んでぼーっとするか、ゲームしたりして過ごしてます。
今ハマってるのは『Dead By Daylight』っていうキラーとサバイバーに分かれて鬼ごっこするゲームです。私はキラーよりサバイバーの方が好きですね。
実況動画とかもダラダラ見ちゃいますし。狩野英孝さんとかブライアンさんの実況が大好きです! ──ゲームは誰とやるんですか?お一人で?
安斉かれん 一人でやる時もありますし、ゲームが趣味の友達とやることもあります。そういう友達はギャルじゃないですけどね。
──じゃあけっこう、オタクとか自分と雰囲気が似ていない人とでも仲良くできる?
安斉かれん 全然仲良くなりますよ。自分の友達に、こういう人種の人が多いとかってことはないと思います。
私自身も自分はこういう人間だって決めてる軸がないから、何にでもなれるんです。「私は絶対こうじゃないとだめ!」っていうのは、なくてもいいのかなって思ってます。
人もそうだし、音楽だってそう。人種やジャンルにとらわれず、自分が好きだなって思った直感を大事にするだけ。だから本当に自由ですよ。 ──なんか適応力がすごいし、いい意味でスルースキルが高いっていうか、自分のストレスコントロールがめっちゃ上手そう。
安斉かれん 確かに、ストレスからは開放されて生きてるかも。よく友達にも「スライムみたいだね」って言われます(笑)。
今してること以外には全然興味ないって気持ちで生活してるから、目の前にだけ全力になれるんです。でも次の瞬間には別の興味があることの方を向いて、別の人みたいになってたりする。だから、スライム。
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楽曲情報
「GAL-TRAP」(ギャル・トラップ)
- リリース
- 9月16日(水)
- タイアップ
- 日本テレビ系「スッキリ」9月テーマソング
- 日本テレビ系「ウチのガヤがすみません!」9月エンディングテーマ
“自分のカタチが曖昧になる夜、とことん一緒に縒(ヨ)れるヤミソン”
サブスクリプション音楽ストリーミングサービス限定リリース
関連リンク
安斉カレン
アーティスト
90年代の音楽業界を描き、Twitter世界トレンドTop3入りした話題のドラマ「M 愛すべき人がいて」にW主演として大抜擢。
実は彼女は世界的にも大きな潮流を生みつつあるリバイバル・サウンドをいち早く取り入れJ-POPのニュージェネレーションを謳う歌手。
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