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「#オンラインくじら展」ハッシュタグで参加、癒やされるSNSの展覧会

POPなポイントを3行で

  • Twitterで「#オンラインくじら展」開催
  • 美術作家・山田勇魚の提案するオンライン展覧会
  • 山田勇魚に聞いたクジラの魅力、コロナ禍下のオンライン展示
「#オンラインくじら展」ハッシュタグで参加、癒やされるSNSの展覧会

樹脂でできたクジラ/画像はすべて山田勇魚さん提供

Twitter上で「#オンラインくじら展」が注目を集めている。

このハッシュタグは、美術作家の山田勇魚(やまだいさな)さんが提案したもの。

タグとともに、平面作品・立体作品を問わず実に多彩な作品と、それを観覧した人たちのコメントが投稿されている。 今回は付喪神(つくもがみ)をテーマに制作を続けているという山田さんに、そのルーツと「#オンラインくじら展」について話を伺った。

美しい透明作品をつくり出す作家・山田勇魚

写真家・大城喜彬さん撮影

「#オンラインくじら展」の開催を呼びかけた山田勇魚さんは、透明樹脂を用いてクジラをメインモチーフに作品をつくる美術作家。

その作品は以前KAI-YOU.netでも取り上げさせていただている。 ──付喪神をテーマに作品を制作されているのはなぜですか?

山田勇魚さん(以下、山田) 昔から物に対する思い入れが強く、ゴミ捨て場に置かれた粗大ゴミや玩具に感情移入するような子どもでした。幼稚園にいた頃から廃品を利用したジャンクアートを作っていて、美大に進学し、コンセプトについて考える機会が増え、付喪神という日本の民間伝承が自分の作品にしっくりくると考えテーマにしました。

──クジラのモチーフが多く見られますが、ペンギンやカモメなど、海に生きるほかの動物をモチーフにした作品も制作されています。それはなぜでしょうか?

山田勇魚さん(以下、山田) クジラの作品は「帰港」というシリーズです。中に沈没船の模型が入っています。沈没船に付喪神が宿り、クジラの姿となって故郷へ帰るというコンセプトです。哺乳類でありながら海に戻ったクジラを、造船場で造られて海に沈んだ船を重ねました。

写真家・大城喜彬さん撮影

ペンギンの作品は「望郷」というシリーズで、南極の探検隊が落とした物資や装備の模型が中に入っています。遠い地に打ち捨てられた物に宿った付喪神が、故郷を懐かしむというコンセプトです。群で必死に生きるペンギンと、隊を組んで極地を目指す探検隊が似ていると考え、ペンギンモチーフの作品にしました。

カモメの作品は「漂流」というシリーズで、浜辺で拾った砂と漂着物が入っています。場合によっては何千キロも旅をする漂流物を渡り鳥であるカモメになぞらえました。

「#オンラインとり展」をきっかけに広がる活動

──もともとは「#オンラインとり展」というタグを見かけたことが発案のきっかけなんですよね?

山田 はい。「#オンラインとり展」はもともとDesign Festa Galleryさんの展示で、本来であれば会場に鳥をテーマにした作品が並ぶはずでした。

しかし新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の騒動で臨時休館中のため、オンラインで広く作品を募って発表の機会を設けることにしたのだと思います

作家にとっては自粛ムードで作品発表の機会が限られる中、タグ付けするだけで見たい人に作品の情報が届き、作家仲間も見つけられる良い機会です。このオンライン展示の動きが他のモチーフでも広まればと思い、「#オンラインくじら展」を提案しました。

写真家・大城喜彬さん撮影

このタグの盛り上がりに対し、山田さんは「オンラインいぬ展やオンラインねこ展など、様々なモチーフのオンライン展に派生していることも喜ばしいですね」と、オンライン展覧会の広がりを喜んでいた。

日々更新されるこのタグも、そして今後新たに派生してうまれるタグも、とても楽しみだ。

ずっと見ていたい「#オンラインくじら展」

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