金ローで『ブラックパンサー』地上波初放送 マーベル初の黒人ヒーロー

金ローで『ブラックパンサー』地上波初放送 マーベル初の黒人ヒーロー
金ローで『ブラックパンサー』地上波初放送 マーベル初の黒人ヒーロー

『ブラックパンサー』

POPなポイントを3行で

  • 『ブラックパンサー』金曜ローで地上波初放送
  • マーベルのMCU初の黒人ヒーロー
  • 人種や出自による差別を正面から扱い話題に
3月20日(金)21時からの日本テレビ「金曜ロードSHOW!」(通称「金ロー」)で、『ブラックパンサー』が地上波で初放送される。

アカデミー賞3部門受賞の同作は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品初の黒人ヒーロー・ブラックパンサーの活躍を描いた作品。

トランプ政権の誕生以降、分断が著しいアメリカ国内あるいは世界の一大テーマである人種や出自による差別を、正面から扱ったことで話題になった。

金ローで『ブラックパンサー』 国王とヒーローの顔を持つ男の決断を描く

作品の主人公であるティ・チャラは、ワカンダ国王とヒーローの二足のわらじを履く人物。

作中では、国を背負う重圧とヒーローとしての使命を抱えるティ・チャラが、苦悩しながらも仲間とともにヴィランと戦う姿が描かれている。
『ブラックパンサー』日本版本予告編
また本作は、作品の音楽面を担当したKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)さんが手がけた音楽を背景に、アフリカ大陸と黒人たちが歩んできた喜怒哀楽の歴史を間接的に描写している。

あるいは彼ら彼女たちが、現代の現実世界で抱える諸問題への提起を投げかけたという点においても重要視されうる作品であり、単なる映画以上のメッセージ性を有した作品として評価されている。 Marvel Studios' BLACK PANTHER..Black Panther/T'Challa (Chadwick Boseman)..Ph: Film Frame..(c)Marvel Studios 2018

社会情勢や人種問題に鋭く切り込んだ『ブラックパンサー』の論点

主人公であるティ・チャラ国王が最後の場面で行うスピーチで、「賢者は橋をかけて、愚者は壁を築く」(原文では“バリア”ですが、日本語字幕の訳は“壁”となっています)と語っていることからもわかるように、分断が進んでいると言われるトランプ大統領誕生以降の世界の一大テーマである「包摂」や「団結」を正面から扱っている。

また、本作は黒人の正統派ヒーローや、偉大な文明を持つ架空の国・ワカンダ王国を描いたという点でも、その意義を語ることができるだろう。奴隷貿易によってアメリカに連れてこられ、母なる大地であるアフリカも欧米列強によって植民地とされてしまった歴史を持つアメリカの黒人にとっても、記念碑的な映画であると言える。

変わりゆく世界

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