連載 | #269 ポップな動画を紹介してみた

『ストレンジャー・シングス』非公式アニメがパロディってレベルじゃない

「If Stranger Things was an 80s Anime」

POPなポイントを3行で

  • 『ストレンジャー・シングス』がアニメ化
  • 公式アナウンスなし、非公式のファンムービー
  • 冒頭には「アニメおたく用に制作した」のテロップ
最新シーズンが7月4日に配信され、4日間で4070万アカウントが視聴。Netflix内での視聴記録を更新し、歴代最高をマークした『ストレンジャー・シングス

舞台となる1980年代をオマージュした世界観の中で、ホラーとミステリーの要素をふんだんに取り込みつつ、少年少女たちの成長や葛藤を描いた傑作で、いま最も熱い海外ドラマといっても過言ではない。

NIKEやH&Mとのコラボなど、話題に事欠かない『ストレンジャー・シングス』だが、ついにアニメ映像まで登場した。シーズン1と2のダイジェストとなっており、劇中で展開されるシーンが矢継ぎ早に描かれている。

公式のアナウンスが確認されていないことに加え、YouTubeの概要欄に「パロディ」と記載されているため、非公式に制作されたものだと思われるが、そのクオリティは公式と見間違えるほどだ。

仕掛け人はアメリカのアニメーション制作会社

画像はすべて「If Stranger Things was an 80s Anime」のスクリーンショット

このアニメーションを制作したのは、アメリカの制作会社・OCTOPIEHumouring the Fates

OCTOPIEは、「アベンジャーズ」シリーズの制作に参加したほか、『Magic: The Gathering』のオリジナルアニメーションを監督する予定のルッソ兄弟ら、著名なクリエイターたちと仕事をしてきたアニメーション制作会社。 一方のHumouring the FatesはNIKE、ソニー、ウォルト・ディズニーなどの大手企業をクライアントに持つアニメーション制作会社。

そんな両社がタッグを組んで制作した動画なのだから、そのクオリティが公式と見間違えるほどだというのは無理のない話だ。

タイトルに「If Stranger Things was an 80s Anime」(もしストレンジャー・シングスが80年代アニメだったら)とあるように、VHSのテイストを取り入れ、画のタッチもどこかクラシックに見えるつくりになっている。 また、動画の冒頭にわざわざ日本語で「アニメおたくがアニメおたく用に制作したアニメです」とテロップが差し込まれていることからもわかるように、あくまで非公式に制作された動画のようだ。 ちなみに動画内に出てくる作品タイトルもカタカナで「ストレーンジヤーシングブ」と書かれている。

将来的にアニメ化? も期待してしまう

前述した『Magic: The Gathering』のオリジナルアニメーション化に加えて、『カウボーイビバップ』の実写化、『聖闘士星矢』の3DCGリメイクなどを予定しており、このところアニメに力を入れているNetflix。

2020年にはNetflixオリジナルアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』の配信も決まっており、最近では『新世紀エヴァンゲリオン』の配信も話題を呼んだオンデマンドサービスだ。 これほどまでにアニメへ注力しているNetflixであれば、今後『ストレンジャー・シングスの』アニメ化がないとは言い切れない。

もしそうなったときにOCTOPIEとHumouring the Fatesの両社が起用されるかはわからないが、相応のクオリティでアニメ化されることを期待したい。

興奮が止まらない公式/非公式の映像

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