大友克洋、新作『ORBITAL ERA』制作決定 『AKIRA』新アニメ化も

『ORBITAL ERA』

POPなポイントを3行で

  • 大友克洋プロジェクトが始動
  • 『AKIRA』の新アニメ化、大全集も
  • 新作『ORBITAL ERA』の詳細も
株式会社サンライズが、AKIRA』『スチームボーイ』などを世に送り出してきた大友克洋さんの監督による新作SF長編アニメーション映画『ORBITAL ERA』(オービタルエラ)の制作を決定。

合わせて、『AKIRA』の新アニメ化プロジェクトと、劇場版『AKIRA』の4Kリマスターブルーレイセットの発売についても発表された。

また、株式会社講談社が、大友さんがこれまで制作してきたすべての作品やその言葉を年代順に網羅する大全集の出版プロジェクト、「OTOMO THE COMPLETE WORKS」の存在も明らかになった。

なお、『AKIRA』の新アニメ化と「OTOMO THE COMPLETE WORKS」プロジェクトの詳細はまだ伏せられており、今後随時発表される予定。
「AKIRA 4Kリマスターセット」(4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc 2枚組)」

『AKIRA』から始まった大友克洋の快進撃

1973年に漫画家としてキャリアをスタートさせた大友さん。『童夢』などの代表作も有名だが、その才能を知らしめたのはやはり漫画『AKIRA』だろう。

第三次世界大戦が起こった後の2019年の日本、ネオ東京を舞台に、超能力者たちが巻き起こす騒動を中心とした怒涛の展開を、6巻という短い枠に収めた疾走感あるストーリーが傑作と名高い。

またストーリーはもちろん、独特の世界観や劇中に登場するスタイリッシュなバイクの存在も人気の獲得に一役買っており、アートやファッションを含めて、後世に多くの影響を与えたSF作品の金字塔として、今なお大きな影響力を持つ。

現在はハリウッドでの実写映画化も進行中だ。 この『AKIRA』の成功を受けて大友さんは映画監督としてもデビュー。

映画『AKIRA』を自ら監督したほか、『スチームボーイ』『SHORT PEACE』などを後に制作し、日本を代表するコンテンツクリエイターとしての地位を確立した。

新作SF長編アニメーション映画『ORBITAL ERA』

「Anime Expo 2019」での大友克洋さん

そんな大友さんが原案・脚本・デザインワーク・監督を手がける新作『ORBITAL ERA』。

物語の舞台は近未来の建設途上のスペースコロニーで、特異な環境や社会に翻弄されながらも生きていく少年たちの冒険活劇になるとのこと。また、彼ら少年たちの目を通して「人類未来のリアル」が描かれるという。

公開年月などの詳細については不明なものの、「新たな長編作品をお届けできること大変うれしく思います。これは今の時代に世に出したい映画です。現在制作途上ではありますが、幅広く皆さまに楽しんでいただける作品をお届けしたいと思っています。ご期待ください。」という大友さんのメッセージが期待をそそる。

全世界の後世作品に多大な影響を与えたSFの金字塔『AKIRA』の舞台となったこの2019年に、大友監督が紡ぐ新たな世界を堪能するプロジェクトが始まる。

(c)KATSUHIRO OTOMO・MASH・ROOM/O.E PROJECT

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