loundrawの「盟友」 佐野徹夜
佐野さんは、1987年京都府生まれの小説家。デビュー小説『君は月夜に光り輝く』(2016)が第23回電撃小説大賞・大賞を受賞し、発行部数は60万部を突破している。同作は月川翔監督のもと、永野芽郁さんと北村匠海さんのダブル主演で劇場映画化され現在公開中。さらにスピンオフ作品『君は月夜に光り輝く +Fragments』も2月末に発売されるなど、現在もっとも注目を集める小説家のひとりだ。
『この世界にiをこめて』『アオハル・ポイント』など、エモーショナルな青春小説を発表する一方、純文学作品として『透明になれなかった僕たちのために』が文芸雑誌『文藝』に掲載されるなど、ジャンル小説にとどまらないチャンレンジを続けている。
多才で括れない、弱冠24歳のイラストレーター
「FLAT STUDIO」は、弱冠24歳のイラストレーター・loundrawさんが設立したアニメスタジオ。loundrawさんは『君が月夜に光り輝く』以降、佐野さんのすべての小説装画を手がけており、また住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』など、これまでに数々の装画を担当した。装丁を手がけた小説の累計発行部数は400万部を超え、前述の2作品はともに映像化を果たしている。
脚本・構成・キャラクターデザイン・原画・動画・背景・撮影のすべてを担当し、楽曲はBUMP OF CHICKEN、さらに雨宮天さん、下野紘さんといった人気声優の参加という、学生の卒業制作としては例のない作品として大きな話題となった。
漫画家としても『あおぞらとくもりぞら』を執筆するほか、アーティスト集団・CHRONICLEでの音楽活動、2017年春から放送されたテレビアニメ『月がきれい』ではキャラクター原案を担当。
2018年公開の劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』のイメージボード、同年の雑誌『ダ・ヴィンチ』での初小説「イミテーションと極彩色のグレー」の連載など、多才という言葉では足りないほどに、さまざまな分野でクリエーションを生み出している。
小説家のアニメスタジオ加入という異例の挑戦
イラストレーターによるアニメスタジオ設立は異例の出来事であったが、そこに小説家が所属することもまた異例の挑戦だ。作品づくりの「盟友」として知られるふたりが、同じスタジオのメンバーとして創作に向き合うことで、どのような物語が生み出されるのか、今後の動向に注目したい。
佐野徹夜さんコメント
この度「FLAT STUDIO」に参加させて頂く佐野徹夜です。loundrawさんがこれまでやられてきたこと、将来されようとしていることに、強い刺激を受け、参加を決めました。僕は、心の底からドキドキ出来るような仕事にずっとチャレンジし続けたいです。何をやろうとしているのか。これからの自分の仕事を通して、徐々に理解して頂けるよう頑張ります。
loundrawさんコメント
FLAT STUDIOに佐野徹夜さんが参加いたしします。制作現場を超える価値を持ったスタジオにするために、これ以上なく頼もしい方が来てくださいました。昔からの縁が繋がることを嬉しく思うと同時に、敬意と熱意を持って、新しい創作に取り組んでいきたいと思います。
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