「アニメーションは僕にとって憧れでした」と語るloundrawさんの独占コメントも掲載。
“多才”という言葉では足りない loundraw
弱冠24歳のイラストレーター・loundrawさん。佐野徹夜さんの『君が月夜に光り輝く』や住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』など、これまでに装画を手がけた小説の累計発行部数は400万部をこえ、ともに映像化を果たしている。
その活動は、実に多岐にわたる。
漫画家としても『あおぞらとくもりぞら』を執筆するほか、アーティスト集団・CHRONICLEでの音楽活動、2017年春から放送されたオリジナルTVアニメ『月がきれい』のキャラクター原案、2018年公開の劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』のイメージボード、同年の雑誌『ダ・ヴィンチ』での初小説「イミテーションと極彩色のグレー」の連載。
そんなloundrawさんの名前をさらに広めたのは、2017年に公開された卒業制作だった。
監督・脚本・演出など、すべてを自身で行ったアニメ『夢が覚めるまで』にはBUMP OF CHICKENの楽曲使用や雨宮天さん、下野紘さんといった人気声優の参加という、学生の卒業制作としては例のない作品として大きな話題に(関連記事)。
2年越しに、架空のスタジオが現実のものとなった。 若く多才なひとりのイラストレーターによるアニメスタジオ設立。異例と言っていいだろう。
スタジオとしてどういった活動をしていくのか、どのようなクリエイターが所属することになるのか。本人は「仲間も経験もすべてゼロから、自分の未知なる可能性に挑戦します」と語っている。詳細は追って告知される。
loundraw「自分の未知なる可能性に挑戦します」
アニメーションは僕にとって憧れでした。幼い頃から触れてきた、絵が時間軸を持つその表現手法は、一個人として、イラストレーターとして特別な存在です。卒業制作で何気なく名付けたFLATSTUDIOという架空のスタジオが、こうして現実のものになったことは夢のようです。そして同時に、当時の決意や野心を裏切らない自分でありたいと強く感じています。仲間も経験もすべてゼロから、自分の未知なる可能性に挑戦します。何卒よろしくお願いいたします。 loundrawさんのコメント
FLAT STUDIOのSTATEMENT全文
"FLAT STUDIO"という物語のはじまり。
2017年7月13日、『夢が覚めるまで』というショートムービーが公開されました。この作品はイラストレーターであるloundrawが監督・脚本・構成・キャラクターデザイン・原画・動画・背景・撮影など、制作のすべてを手がけた"架空の劇場映画の予告編"であり、この映像を手がけたのが"架空のスタジオ"であるFLAT STUDIO(フラットスタジオ)です。
創作に対して真摯な姿勢を。
loundrawが『夢が覚めるまで』を通して示したのは、技術や作家性だけではなく、創作に向き合う姿勢そのもの。たった一人でも、次の一歩を踏み出さずにはいられない。一つの信念を貫き、新たな表現にも経験に囚われず挑んでいく。そのような小さな"一(イチ)"を積み重ねて作品を生み出す姿勢を、FLAT STUDIOのタグラインでもある《ONE IS ALL》に込めました。私たちはこの創作者としての信念を、スタジオの価値観として表現したいと考えます。
一つの旗のもと多彩な才能が集まる場所へ。
FLAT STUDIOは作品づくりにおける新しい価値観や視点を追求・提案するクリエイティブスタジオです。"より良い表現を届けたい”というの旗のもと、領域に縛られず創作に向き合います。そのためには基盤となる「スタジオ」であると同時に、異なるアイデンティティやバックボーンの者たちが共存し意見しあえる、オープンで多文化的な「コミュニティ」でなければなりません。FLAT STUDIOはジャンルにとらわれず「普遍性」と「新規性」を両立し、《ONE IS ALL》の実現を目指します。
全員が参加する360度型の創作集団として。
作品をカタチにするのはクリエーターですが、それを支えるマネジメントスタッフも、同様に創作者であると私たちは信じています。作家が活動をするうえでのヒント、モチベーションなど、寄り添い方は様々ですが、作品を生み出すなかでの大切な"一(イチ)"であることは確かです。FLAT STUDIOは全員が創作に携わるアーティストとマネジメントの共同体です。
これらは、ある意味では「創作を愛するものとしてどう生きるか?」というテーマにつながるかもしれません。一元的には定義しづらい、創作に向き合う感情や思想を、FLAT STUDIOに参加する者の姿勢を通して伝えていきたいと思います。 多くの"創作者"にとっての一つの可能性になるように。
覚えておくべきクリエイター loundraw
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