果たして、本当に足して2で割るとどんな顔になるのか?という疑問に対して、技術で提示してくれたのがARクリエイターの青絵(@aoepng)さん。
AR技術を用いて写真の人物を50%自分に透過し、リアルタイムで重ねることでそれを実現しています。
「足して2で割った顔の再現」
着想から開発まで5日間で実現させたという「足して2で割った顔の再現」技術。動画でミックスしているのは、青絵さん本人の顔と、最近大きな話題を呼んだ“AIが生成したこの世にいない人の顔”です。
ワンクリックで“この世にいないけどいそうな顔”をAIが生成してくれるこのサービス、SNS上で見かけた人も多いはず(外部リンク)。
青絵さんはこのサービスで生成された顔と自分の顔をリアルタイムでミックスしているというわけです。
「アプリあったら楽しそう」「ミックス後の顔も自然ですね」「つまりフュージョン」という反響が寄せられています。
青絵さんはこの反響について「ARを受け入れられる土壌が出来つつある」と強く感じているそう。
一般のユーザーも「Pokémon GO」(ポケモンGO)やTikTok、「SNOW」はじめ様々なゲームやアプリによってARが馴染みのあるものとなりつつあること、映画やドラマなどのCG技術は当初ユーザーを驚かせていたものの今ではストーリーを際立たせる演出として溶け込んでいったことなど、いくつかの要因を挙げています。
「ARが現実を拡張させるものであることを考えると、ARは丁度いま浸透期なのかもしれないと皆さんの反応を見ていると考えさせられます」(青絵さん)
可能性を感じるAR技術最先端は?
ARの拡張可能性を感じているという青絵さんに、近年注目のAR技術の活用例についても聞いてみました。剥製にカメラを向けると、AR上で動物たちが動き出してエサをあげることが出来たり、さらには館内の経路案内はARの動物の後をついて回ることができたりする仕組みとなっています。
絶滅した種の剥製を見ながら生態をARで確認することでき、さらに「キツネ×鷲」や「フクロウ×鹿」といった動物どうしをかけ合わせたキメラを創造することもできます。
「AR上で楽しめる遊び心も盛り込んでおり、静的なイメージの博物館もARの活用の仕方次第でテーマパークの1つになるのではないか」と青絵さんは話してくれました。
さらに、こちらのアメリカのアパレル「Foot Locker」でのAR活用法についても教えていただきました。.@KingJames dunking at Foot Locker through Snapchat AR. 👀
— B/R Kicks (@brkicks) 2019年2月6日
📹 @keiths pic.twitter.com/feJCsn0cHM
NIKEシューズのPRにARが活用されているこちらは、カメラを向けると選手が出てきて、スローモーションでダンクを決めてくれるというもの。
プレイヤーの躍動感を全面に押し出した演出や、ARプラットフォームにSnapchatを使用していてシェアしやすい点が見どころだとか。
青絵さんの話す通り、スマートフォンに象徴的なデバイスが世間に浸透し、その影響からさまざまなアプリを簡単に使用することができるようになりました。
もはや「あるのが当たり前」という社会になりつつある現代。今後、そんなARなどの技術を取り入れた、より発想の豊かなものが生まれていく未来を予感させてくれます。
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