映像ではTVシリーズでエウレカと比較されることも多かった少女・アネモネの決意、そして「待ってたよ、アネモネ」「さあ行こうか」と語りかけるドミニクも登場する。
主題歌として、15歳の現役中学生アーティスト・RUANNさんが、孤独に向き合うアネモネの「不安の中にある期待」を表現した「There’s No Ending」の一部も明らかになった。
オリジナルスタッフが集結した『ハイエボリューション』
2017年秋からスタートした新劇場版シリーズの第2弾『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。監督・京田知己さん、脚本・佐藤大さん、キャラクターデザイン・吉田健一さん、音楽 ・佐藤直紀さんのオリジナルスタッフに加え、新メカニックのデザイナーとして、ニルヴァーシュのオリジナルデザイナーである河森正治さんも参加する。 解禁された新予告映像では、幼い頃のアネモネとエウレカ、そしてアネモネに寄り添うドミニクが登場。 「エウレカセブン」シリーズ史上最大の大きさを誇るメカ・ニルヴァーシュX、新たな謎の巨大生命体と未知のメカニックを東京を舞台に相まみえる戦闘シーンも描かれている。
2000年代にファンを熱中させた『交響詩篇エウレカセブン』
2005年にTV放送された『交響詩篇エウレカセブン』は、レントンとエウレカの出会いをきっかけに、2人が世界を知るための旅に出る物語。TVシリーズはニルヴァーシュをはじめとした機体や、反政府組織「ゲッコーステイト」での活動など、「コードギアス」シリーズなどと並び、ロボット/軍事ものとして高い評価を受け、2000年代を代表する作品のひとつに挙げられることも多い。
過去のアニメや映画、テクノミュージックなど、サブカルチャーに対するオマージュも多く、元ネタからの考察を深めるファンも少なくなかった。
劇中歌にはSUPERCARの「STORYWRITER」や電気グルーヴの「虹」なども使用され、NIRGILIS「sakura」や高田梢枝さん「秘密基地」をはじめとするOP・EDを含めその世界観を彩る楽曲面での評価も高い。
賛否両論の劇場版第1弾を経て
TVシリーズから12年を経てスタートした「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」シリーズ。第1弾には、ドイツのアシッドハウスユニット・Hardfloor(ハードフロア)が新曲「Acperience7」で参加、主題歌は故・尾崎豊さんを父に持つ尾崎裕哉さんが担当と、音楽面でも変わらぬこだわりが光った。一方で、新規カットおよび再撮影された映像で構成された作品は、画面サイズが当時の4:3と現在の16:9とで入れ替わり、また世界観・設定も一部変更が加えられ、「再構築」の方法として批判が多かったのも事実だ。 ティザービジュアルが「エヴァみたい」と話題を呼んだ第2弾では、父を失った戦場である東京へと投入されるアネモネが、26億人を死に至らしめた絶望の存在「7番目のエウレカ=エウレカセブン」と相対する。彼女の「やらなきゃいけないこと」「望んだ場所」とは何か、エウレカやドミニクとの出会いが何をもたらすのか。
予告編の映像はもちろん16:9。サイズに加え、内容的にも筆者のように期待を抱いた人は多いのではないだろうか。できることなら、第1弾に納得できなかった人たち、そして劇場版から新たに作品に触れた人たち、この第2弾で改めて「エウレカセブン」を評価してほしい。
(C)2018 BONES/Project EUREKA MOVIEまだ幼かったあの日。
父、ケン は幼いアネモネを残して戦いに赴き、そして帰ってこなかった。
ちゃんとお別れを言うことができなかったアネモネの小さな胸に深く残る後悔。
7年が経過した。アネモネは父が散った戦場――東京にいた。
人類の敵、7番目のエウレカ=エウレカセブンと戦うための組織・アシッドの一員として、アネモネには人類の希望が託されていた。
そして、アネモネはエウレカセブンの中へとその精神を送り込む。
アネモネがエウレカセブンの中で出会ったのは、ドミニクという青年と、エウレカという青緑の髪をした少女。
この出会いは何を意味するのか。そして、見え隠れするレントンという名の少年の姿。
アシッドに囚われていた謎の男・デューイは予言する。
「お前たちが見ているエウレカセブンはエウレカセブンではない。偽りの神が創っては破棄した無数の不要な世界。いわばゴミの山だ」
アネモネとエウレカが出会った時、全ての真実が明らかとなり、新たな世界の扉が開く――。 『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』STORY
音楽やデザインから読み解く「エウレカセブン」
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