『NHKにようこそ！』が33円！ 全巻購入しても500円以下の名作漫画Kindleセール

KADOKAWAの漫画誌『月刊少年エース』の創刊30周年を記念したセールが、Kindleストアでスタートしました。

対象作品が全巻33円（！）または30％OFFと、大幅に値下げされています。期間は11月7日（木）までの予定。

この記事では33円の破格、そして全巻購入しても500円以下となる作品を中心にオススメをピックアップしています。購入の参考にどうぞ！

目次

• 1. 滝本竜彦／大岩ケンヂ『NHKにようこそ！』
• 2. 片岡人生／近藤一馬／BONES『交響詩篇エウレカセブン』
• 3. 片岡人生／近藤一馬『デッドマン・ワンダーランド』
• 4. あらゐけいいち『日常』
• 5. 丸川トモヒロ『成恵の世界』
• 6. えすのサカエ『未来日記』
• 7. えすのサカエ『未来日記モザイク』『未来日記パラドックス』
• 8. 瀬川はじめ『東京ESP』

滝本竜彦／大岩ケンヂ『NHKにようこそ！』

10月25日に20年ぶりの新刊『新NHKにようこそ！』が刊行された、滝本竜彦さんによる同名小説のコミカライズです。

大学を中退して自堕落な生活を送る主人公が、宗教の勧誘で家にやってきたヒロインとひきこもり脱却を目指します。

とは言いつつ、最初から最後まで主人公はダメ人間で、ヒロインは厄介でめんどくさい。先が見通せない破滅的なストーリー。しかし、キラキラの青春物語では描けない陰鬱さが胸にぶっ刺さります。

片岡人生／近藤一馬／BONES『交響詩篇エウレカセブン』

TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』を原作に、オリジナル展開を豊富に取り入れたコミカライズです。

変わらない毎日に退屈していた少年・レントンが、ミステリアスな少女・エウレカと出会い、冒険の度に出るあらすじは同じ。

その後の展開も概ね原作通りなのですが、終盤にかけて大きく物語が変化。原作とは違う結末を迎えるキャラクターが複数います。特にもう一人の主人公・ドミニク、そしてもう一人のヒロインであるアネモネの関係性が個人的に大好きです。

片岡人生／近藤一馬『デッドマン・ワンダーランド』

『交響詩篇エウレカセブン』のコミカライズを手がけ、原作とは違う魅力を引き出した片岡人生さんと近藤一馬さんの名コンビ（現在も『比嘉姉妹』を連載中）によるオリジナル作品が『デッドマン・ワンダーランド』です。

クラスメイト大量殺害の冤罪で刑務所に送られた少年が主人公。彼が自分を嵌めた謎の怪人、通称・赤い男を探るうちに、刑務所の裏側に潜む非人道的な行いと、隠された自分の過去に迫っていきます。

残酷描写も多々含む内容ですが、少年漫画的な熱い展開とのバランスがよく、グイグイ読ませます。

あらゐけいいち『日常』

2年ぶりの新刊が10月25日に刊行された『日常』。今回のセールでは最新12巻を除く11巻まで30％OFFです。33円の対象ではないですが、ほぼ全巻30％OFFなのもあり流石に外せないでしょう。

へんてこな日常を生きる、一癖どころか癖しかないキャラクターたちの毎日。それが『日常』。作者・あらゐけいいちさんが描くシュールでキュートなキャラクターと、考えるのではなく感じるギャグ。これは本作にしかない唯一無二の世界観。

丸川トモヒロ『成恵の世界』

30年の歴史の中でSF作品も数多く掲載してきた漫画誌『月刊少年エース』の中でも、隠れた名作として挙げられる『成恵の世界』。

気弱な少年主人公が、自称・宇宙人の少女・七瀬成恵と衝撃的な出会いを果たし、徐々に惹かれていきます。当初は2人が暮らす町で不可思議な騒動が起こるといった具合ですが、最終的に宇宙レベルの壮大なスケールに物語が拡大していくのです。

2014年には星雲賞のコミック部門を受賞したSFラブコメの名作。せっかくの破格セールなのでぜひ読んでほしい！

えすのサカエ『未来日記』

主に『月刊少年エース』で作品を連載してきたえすのサカエさんの代表作が『未来日記』です。

書くのを日課にしていた日記に、いつの間にか未来の出来事が記されていることに気づいた主人公・天野雪輝が、同じように未来を知ることができる同級生・我妻由乃と邂逅。さらに、未来を記す“未来日記”を持つ人物が他にもいることが判明し、彼らとの命がけのサバイバルゲームに強制参加させられます。

このサバイバルの肝となる未来に関する特殊能力のユニークさや、あっと驚くラストが話題となりました。

えすのサカエ『未来日記モザイク』『未来日記パラドックス』

上で紹介した『未来日記』の公式スピンオフが『未来日記モザイク』と『未来日記パラドックス』となります。どちらも本編の主人公ではなく、別の未来日記の所有者をメインに描かれた外伝的作品です。

『未来日記モザイク』では本編では描かれなかったテロリスト・雨流みねねの過去を、『未来日記パラドックス』では少年探偵・秋瀬或をメインにしたパラレルワールドを描く展開。本編の補完と別軸のエンタメが味わえるます。

瀬川はじめ『東京ESP』

超能力者たちによるバトルを描く、東京を舞台にしたサイキックアクション『東京ESP』。ある朝、目が覚めると身体があらゆるものをすり抜ける超能力（ESP）に目覚めた女子高生が主人公。

彼女と同じように突然超能力が開花した人間が東京に現れ、その一部が犯罪者集団として騒動を起こすように。

主人公は縁あって出会った仲間たちと、なぜ超能力が目覚めたのかもわからないまま、超能力者たちの勢力争いに巻き込まれていくのです。