映像作家の山田智和さんが手がけ、“レクイエム”をテーマに教会で撮影されている。
TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として話題の同曲のMVには、“祈るように歌を捧げる米津玄師の強い想い”が込められているという。
元ボカロP、活動の領域を拡張し続ける米津玄師
もともとニコニコ動画でボカロP「ハチ」として活動していた時から「マトリョシカ」「パンダヒーロー」といった名曲を残しその才能は注目されていたが、米津玄師として2012年にメジャーデビューして一層活動の幅を広げ続けてきた。「Lemon」のヒット、ドラマ「アンナチュラル」との共鳴
3月14日(水)にシングルCDとしてのリリースが控えている「Lemon」は、2月12日に先行配信され、数々の記録を打ち立てている。「Lemon」ジャケット
iTunesやレコチョクといった各配信サイトでデイリーランキング1位を獲得しトータルで21冠、ウィークリーランキングでも13冠を達成。その勢いは止まらず、3月5日付の同ランキングにおいても、累積30万DL・2週連続10万DL超えという史上初の記録を更新中だ。
爆発的なセールスの背景には、ドラマとのタイアップが挙げられる。
石原さとみさん主演、野木亜紀子さん脚本によるTBS金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌に起用され、自身初のドラマ主題歌を手がけるということで放送前から注目が集まっていた。
ドラマのために書き下ろされ、イントロなしでブレスからいきなり始まる「Lemon」は、『アンナチュラル』本編において毎回印象的な使われ方をしている。
法医解剖医の活躍を描く『アンナチュラル』に共鳴した歌詞も、「失われてしまったかけがえのないもの」というテーマに説得力を持たせるのに一役買っていると言える。
米津玄師 カメラマン:Taro Mizutani
ドラマと音楽との深い共鳴、それによる作品や音楽のバイラルヒットという点においては、野木亜紀子さんが同じTBS系列で2016年に手がけた『逃げるは恥だが役に立つ』も記憶に新しい。
星野源さんによる主題歌「恋」はネット上で踊ってみたダンスが盛り上がり、ドラマ人気と合わせて社会現象となった。『逃げるは恥だが役に立つ』と「恋」同様、『アンナチュラル』と「Lemon」もまた、双方の盛り上がりが良い作用を呼んでいる。
「Lemon」MVを手がけるのは映像監督・山田智和
そして、2017年に発売された『BOOTLEG』から公開された「春雷」MVでも美術家・Houxo Que(ホウコォキュウ)さんの作品を取り入れるなど、気鋭クリエイターとのコラボを果たしてきた米津玄師さん。自分にはどうしても映像で残しておきたいものがあります。
あっという間に消費し、忘れ去っていく中で、なんとか記憶を残したいのです。 それが自分自身の思い出や、変わりゆく街への僕なりの表現に繋がっていることに、この楽曲に触れて改めて気付かされました。
現実を覆う光は複雑に重なり合って、見え難かったり、直視出来なかったりするのだけれど、今でも確かに輝く、綺麗な光が僕にも見える時があります。山田智和さんコメント
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