もう一度、子どものためのジブリ作品を──新作『思い出のマーニー』

『思い出のマーニー』に込められた米林監督の思い

「美しい湿地に面した石造りの屋敷の裏庭で、手を取りあって寄りそっている杏奈とマーニー」/画像は公式サイトより/(C)2014 GNDHDDTK

今作の監督を務めるのは、2010年に公開された『借りぐらしのアリエッティ』を手がけた米林宏昌さん。公式サイトでは、企画意図として、そんな米林監督が今作に懸けた思いが公開されている。

僕は宮崎さんのように、この映画一本で世界を変えようなんて思ってはいません。ただ、『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』の両巨匠の後に、もう一度、子どものためのスタジオジブリ作品を作りたい。この映画を観に来てくれる「杏奈」や「マーニー」の横に座り、そっと寄りそうような映画を、僕は作りたいと思っています。 『思い出のマーニー』公式サイトの企画意図より 一部抜粋

2013年に公開された「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」は共に大人向け過ぎると指摘されていた。しかし、元々宮崎駿監督は映画を作り続ける理由として「自分の息子を楽しませるために作っていた」と語っている。

「思い出のマーニー」では、子どもたちが楽しめる作品にするという、意志が伝わってくる。宮崎駿監督が引退したいま、スタジオジブリの「原点回帰」が次世代の監督によって行われようとしている。

スタジオジブリが「原点回帰」し、「ジブリらしさ」を取り戻せるかどうか注目していきたい。
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