『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』などを生み出してきたスタジオジブリが9月18日、全作品の場面写真の無料提供をスタートした。
同日から提供されたのは『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』など8作品から各50枚、合計400枚。
他の作品については今後順次追加される。4月にバーチャル背景用の壁紙を公開したのも記憶に新しい同社。その突然の展開は、大きな反響を呼んでいる。
サイズは幅1920ピクセル×高さ1038ピクセル。各作品の名シーンや美しい背景など、いずれも作品を見たことがあれば、すぐ映像が思い浮かびそうな場面カットだ。 好きなキャラクターが登場するシーンを眺めるのも良し、また繊細に描かれた背景をじっくりと研究するも良し、静止画で以前は気にとめなかったシーンに気がつき、改めて映像を見返すということもあるだろう。
基本的に、個人が楽しむ範囲での利用であれば問題ない。もちろん、場面写真を使ってグッズをつくるといった商用利用や作品を不当に貶める改変、スタジオジブリや関連企業の権利・ビジネスを侵害するような行為は避けるべきだろう。 とはいえ、個人ブログなどでの作品紹介・レビューなどに、画像を引用しやすくなったのは間違いない。これまで権利的問題があるものを使ってきたファンにとっては喜ばしいことだ。
KAI-YOUのようなWebメディアにとっても、公式からこれだけの点数が提供されるのは稀であり(公式素材として提供されるのは数点の場合がほとんど)、記事をつくる上でも有用だろう。
スタジオジブリが発行する小冊子『熱風』の8月号では、「ジブリと著作権」と題した特集が掲載されており、SNS上では今回の場面写真提供への伏線だったのではという指摘もみられる。
緊急事態宣言が解除された6月には、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』『風の谷のナウシカ』を劇場公開。「金曜ロードSHOW!」でしか見たことがない世代にとっては貴重な機会になった。
7月にはその「金曜ロードSHOW!」で、『となりのトトロ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』が放送。遡ると2月には作品のサウンドトラックがサブスクリプション型ストリーミングサービスで解禁されており、例年以上にスタジオジブリ作品に触れる機会が多い年になっている。
日本を代表するアニメ作品群であり、新作は常に世界でも注目されるスタジオジブリだが、その認知度に対して過去作品を視聴できる場が限られていた。
しかし、時代とともに徐々にその状況にも変化が訪れている。今回、場面写真を解禁された以外にも、『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』『耳をすませば』など、解禁を待たれる作品は多い。
今冬NHK総合テレビで放送される3DCG長編アニメ『アーヤと魔女』も含め、スタジオジブリの名前を聞く機会はまだまだありそうだ。
同日から提供されたのは『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』など8作品から各50枚、合計400枚。
他の作品については今後順次追加される。4月にバーチャル背景用の壁紙を公開したのも記憶に新しい同社。その突然の展開は、大きな反響を呼んでいる。
『千と千尋』『コクリコ坂』など8作品の場面写真が無料提供
現在、提供されているのは、宮崎駿監督や高畑勲監督、宮崎吾朗監督、米林宏昌監督(現スタジオポノック)らが手がけた作品。『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』『崖の上のポニョ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』の8作品だ。サイズは幅1920ピクセル×高さ1038ピクセル。各作品の名シーンや美しい背景など、いずれも作品を見たことがあれば、すぐ映像が思い浮かびそうな場面カットだ。 好きなキャラクターが登場するシーンを眺めるのも良し、また繊細に描かれた背景をじっくりと研究するも良し、静止画で以前は気にとめなかったシーンに気がつき、改めて映像を見返すということもあるだろう。
スタジオジブリ 鈴木敏夫「常識の範囲で自由にお使い下さい」
場面写真の無料提供にあたって、いわゆる利用規約のような細則は設けられていない。スタジオジブリの代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫さんからは一言、「常識の範囲でご自由にお使い下さい」とだけコメントされている。基本的に、個人が楽しむ範囲での利用であれば問題ない。もちろん、場面写真を使ってグッズをつくるといった商用利用や作品を不当に貶める改変、スタジオジブリや関連企業の権利・ビジネスを侵害するような行為は避けるべきだろう。 とはいえ、個人ブログなどでの作品紹介・レビューなどに、画像を引用しやすくなったのは間違いない。これまで権利的問題があるものを使ってきたファンにとっては喜ばしいことだ。
KAI-YOUのようなWebメディアにとっても、公式からこれだけの点数が提供されるのは稀であり(公式素材として提供されるのは数点の場合がほとんど)、記事をつくる上でも有用だろう。
スタジオジブリが発行する小冊子『熱風』の8月号では、「ジブリと著作権」と題した特集が掲載されており、SNS上では今回の場面写真提供への伏線だったのではという指摘もみられる。
バーチャル背景にサントラ解禁、ジブリに多く触れる2020年
スタジオジブリでは4月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によるテレワーク・リモートワークの普及を背景に、Zoomなどのビデオ通話で使えるバーチャル背景を提供した。緊急事態宣言が解除された6月には、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』『風の谷のナウシカ』を劇場公開。「金曜ロードSHOW!」でしか見たことがない世代にとっては貴重な機会になった。
7月にはその「金曜ロードSHOW!」で、『となりのトトロ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』が放送。遡ると2月には作品のサウンドトラックがサブスクリプション型ストリーミングサービスで解禁されており、例年以上にスタジオジブリ作品に触れる機会が多い年になっている。
海外では配信解禁、変化が見られるスタジオジブリ
海外では、ダウンロード販売が解禁、さらに日本・アメリカ・カナダを除く国ではNetflixでの配信もスタート(アメリカ・カナダではHBO Maxなどで配信)。日本を代表するアニメ作品群であり、新作は常に世界でも注目されるスタジオジブリだが、その認知度に対して過去作品を視聴できる場が限られていた。
しかし、時代とともに徐々にその状況にも変化が訪れている。今回、場面写真を解禁された以外にも、『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』『耳をすませば』など、解禁を待たれる作品は多い。
今冬NHK総合テレビで放送される3DCG長編アニメ『アーヤと魔女』も含め、スタジオジブリの名前を聞く機会はまだまだありそうだ。
他の作品もお楽しみに
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