タイトルは『これがマストドンだ! 使い方からインスタンスの作り方まで』。
“最速”と掲げられていて、Kindleでの個人出版(KDP)を除くと、確かにまとまった形でのマストドン本は他に見当らない。
販売方法も、電子書籍版が先行で、書籍版が後から刊行されるという珍しい形をとっている。
Mastodonって何?
Mastodonは、ソフトがオープンソースで公開されているため、誰でもサーバー(インスタンス)を立てることができるのが特徴で、Twitterなどと比較して「分散型SNS」などと呼称されている。趣味や嗜好性を持ったインスタンスや、各著名人が立てたインスタンス、または連絡用のインスタンスといった、様々な種類や使い方が存在する。
日本でも、2017年4月13日に本格的に流入して以降、爆発的に広がっている。
日本でのMastodonの盛り上がりは、22歳の大学院生である「ぬるかる」(nullkal)さんが、JPドメインでいち早く立ち上げ、みるみる世界最大級のインスタンスに発展した「mstdn.jp」がきっかけだった。
個人サーバーでは足りなくなったため、クリエイター支援サイトで100万円を集め、有志の手を借りて巨大なクラウドサーバーへ移転させ、最終的にはニコニコ動画を運営するドワンゴ(インスタンス「friend.nico」を運営中)への入社も決まり、注目を集めた。
中央がぬるかるさん/ニコニコ超会議2017において
Mastodonを取り巻く今の狂乱を書籍に
インターネットならではの速度で起こったお祭りの熱量を受ける形で、Mastodon解説書が最速緊急発売となった。Mastodonの背景や技術的な解説のほか、ぬるかるさんの手記をはじめ、ドワンゴの江添亮さんや天才プログラマー・清水亮さん、といった識者からの寄稿やインタビューが掲載されている。
『これがマストドンだ! 使い方からインスタンスの作り方まで』紙面サンプル
『これがマストドンだ! 使い方からインスタンスの作り方まで』紙面サンプル
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