分散型SNS・Mastodon(マストドン)の国内最大のインスタンスであり、日本におけるマストドンの普及に大きく関与した「mstdn.jp」及び「mastodon.cloud」が6月30日(火)をもって閉鎖することが発表された。
閉鎖の理由として、昨今のSNSにおける誹謗中傷問題を挙げ、今後の法整備や政府機関からの対応強化の指示などを想定し、それらに体制的に対応することができないという懸念を明かした。
マストドンの機能や見た目はTwitterによく似ているが、テーマやコミュニティごとに「インスタンス」と呼ばれる独自の場所を、ユーザーが自由に開設することができるのが特徴だ。
「mstdn.jp」の登場は、Twitterのアカウント凍結や削除といった措置が強くなったことも背景とし、運営者ごとに自由なルールづくりや投稿ができるという自治性が大きな注目を集めるきっかけとなった。
その後、ドワンゴやピクシブといった有名IT企業もマストドン運営に乗り出し、多くのユーザーを集めたが、現在は閉鎖や譲渡などを行っているケースが多い。「mstdn.jp」も2018年10月1日に個人から合同会社きぼうソフトに譲渡された。
近年は、TwitterやInstagramを中心に、声優やアイドル、芸人などへセクハラや脅迫まがいの投稿が問題視されている。 5月24日に報道された「テラスハウス」出演者の死去がSNSでの誹謗中傷がきっかけとする向きも強い(外部リンク)。今後さらにインターネット上のコミュニケーションの在り方が問われていくと考えられる。
実際にTwitterでは迷惑で人を不快にする投稿、いわゆる「クソリプ」を統制する方針を打ち出しており、機能のリリースも試験的に行われている。 マストドン自体はドイツのWebサービスではあるが、国内における主要インスタンスと呼べる場所は現在、その多くが閉鎖や縮小しており、2017年に発生し、当時は大きな盛り上がりを見せたマストドンの国内での需要の減少は否めない。
閉鎖の理由として、昨今のSNSにおける誹謗中傷問題を挙げ、今後の法整備や政府機関からの対応強化の指示などを想定し、それらに体制的に対応することができないという懸念を明かした。
国内におけるマストドンブームの火付け役「mstdn.jp」
「mstdn.jp」は、当時大学院生だった、ぬるかるさんが2017年に設立。マストドンの機能や見た目はTwitterによく似ているが、テーマやコミュニティごとに「インスタンス」と呼ばれる独自の場所を、ユーザーが自由に開設することができるのが特徴だ。
「mstdn.jp」の登場は、Twitterのアカウント凍結や削除といった措置が強くなったことも背景とし、運営者ごとに自由なルールづくりや投稿ができるという自治性が大きな注目を集めるきっかけとなった。
その後、ドワンゴやピクシブといった有名IT企業もマストドン運営に乗り出し、多くのユーザーを集めたが、現在は閉鎖や譲渡などを行っているケースが多い。「mstdn.jp」も2018年10月1日に個人から合同会社きぼうソフトに譲渡された。
問われる、インターネットのコミュニケーションの在り方
マストドンは比較的オープンなSNSであるTwitterよりも匿名性が高く、TwitterではNGとされる成人向けイラストなどの発表の場として機能したり、同好の士と繋がりやすいという性質がある。一方で、どうしても過激になりやすく、誹謗中傷の問題も抱えていた。近年は、TwitterやInstagramを中心に、声優やアイドル、芸人などへセクハラや脅迫まがいの投稿が問題視されている。 5月24日に報道された「テラスハウス」出演者の死去がSNSでの誹謗中傷がきっかけとする向きも強い(外部リンク)。今後さらにインターネット上のコミュニケーションの在り方が問われていくと考えられる。
実際にTwitterでは迷惑で人を不快にする投稿、いわゆる「クソリプ」を統制する方針を打ち出しており、機能のリリースも試験的に行われている。 マストドン自体はドイツのWebサービスではあるが、国内における主要インスタンスと呼べる場所は現在、その多くが閉鎖や縮小しており、2017年に発生し、当時は大きな盛り上がりを見せたマストドンの国内での需要の減少は否めない。
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