やっはろー!
あっという間に2016年が過ぎ去り、年末もすぐそこ。そして、年が明けてお正月休みが終われば、早くも冬の新アニメがはじまる時期でございます。
Twitterで流れてくる実況や感想を見るかぎりでは豊作だった今期も終わり、来期は続編作品がそこそこ多めな印象。
それも、ちょうど1年前に人気を博したあの作品やこの作品があったり、Webで話題になったあれこれがTVアニメ化されたりと、気になる作品がたっぷり!
そこで本記事では、個人的に気になる新作アニメ10本を、独断と偏見で選んでまとめました。順番に特に意味はありません。
もし「これを見ないなんてとんでもない!」という作品がありましたら、気軽にコメントいただけますと幸いです。
2017年も全力でアニメを楽しみましょう!
文:けいろー 編集:ふじきりょうすけ
あらすじを一口で言えば、「亜人」に理解のある学校教師と、個性豊かながらも少数派ゆえの悩みを抱えている“デミちゃん”たちの日常を切り取ったハイスクールコメディです。
「亜人」と聞いてイメージするのは、RPG的でファンタジックな人外キャラを思い浮かべる人も多いのではないかしら? その点、本作では“亜人ちゃん”なるかわいらしい表現が踊っています。 蓋を開けてみたら……案の定、シリアスな人外ファンタジーでは全くない! むしろ真逆に位置するくらいの、ほんわかほっこりストーリーです。
中心となるキャラクターは、バンパイア、デュラハン、サキュバス、雪女など、その身体的特徴ゆえに各々が悩みを抱えている亜人──もとい、“デミちゃん”。そして、そんなデミちゃんたちが通う高校で彼女たちを見守るのが、主人公の生物教師です。
「多感な時期の女子高生たちの悩みを、教師が解決していく物語」と考えれば、まったくもって普通の学園モノ。先生がサキュバスとか、エロの予感しかないけどね! エロの!
とはいえ、原作からして露骨なエロ要素がある作品というわけでもなく。全体的にあたたかみのあるキュートな絵柄は、アニメでもそのまま。
万人に勧められるハートフル学園ストーリーとして、今期おすすめの1作です。
1時間枠の「ザンクティンゼル編」が1月に特別先行放送され、テレビシリーズの本放送は4月からになるようです。
かくいう自分も騎空士(グラブルプレイヤー)なので、アニメ放送は楽しみ。製作はA-1 Picturesが担当するほか、音楽はゲーム版同様に植松伸夫さんと成田勤さんの名前が挙がっており、原作のBGMが好きな自分としては嬉しい!
あと、まさか主題歌がBUMP OF CHICKENになるとは思っていなかったのでびっくりした。 もともとゲームアプリということもあり、メインストーリーに登場しないキャラクターや、サブイベントのシナリオはどうなるのかなど、気になる部分もあるものの、あの王道ファンタジーをアニメとして見られるのは魅力的。
他方で、人気のサブキャラクター&シナリオは映像的にも映えそうなので、アニメ本編で扱うのは難しいにせよ、OVAなどの媒体でもいいから見てみたいなー、などと今から考えたり。
何はともあれ、思いのほか早く映像化されることになった本作。いち騎空士として、本放送を楽しみにしております。次回予告はぜひ公式4コマ『ぐらぶるっ!』のノリでやってほしい。某もけんぞくぅ!
「書籍化されたWeb小説」のアニメ化であり、「異世界転生モノ」であり──と書くと、共通した要素を持つ作品がいくつか思い浮かぶところ。ですが、おそらくその中でもヘビーな部類に入るのではないかと思います。
元の姿のまま異世界に「召喚」される作品はすでに多くアニメ化されていますが、異なる姿となって異世界に生を受ける「転生」モノのWeb小説としては、何気に初のアニメ化……になるのかしら。 『幼女戦記』というタイトルからして思わず二度見してしまうと同時に、主人公の設定がこれまた印象的。日本に住むエリートサラリーマンが異世界へ転生した姿は、9歳の金髪幼女。
銃火器と魔法が併存する世界で幼女になった彼(彼女)は、生前の知識とスキルを総動員し、帝国の魔道士として戦っていくことになる──。なんかもう要素モリモリ過ぎて楽しくなってくるレベルです。
僕自身、原作は未読であり、コミック版はちらりと読んだ程度の知識。アニメのPVを見たかぎりでも、硝煙香る本格戦争モノの雰囲気であることは間違いなさそう。主人公・ターニャ・デグレチャフを演じる悠木碧さんの絶妙に舌っ足らずな感じの演技もすごく良い!
そんなことを考えていると、これ以上ないほどに端的でわかりやすい作品評を、漫画家の野上武志先生が口走っておられました。
なんとなくオシャレな雰囲気を感じ取ってPVを見に行ったら──なんぞこれ。“ぬるぬる動く”なんてレベルじゃない、異能力アクションバトルがそこにはありました。 ぶっ飛んだアクションとカメラワークが目を引く一方で、背景美術やキャラクターデザインの美麗さも半端ない。
メインとなる舞台は大阪らしく、お馴染みの「グリコ」の看板をはじめとした色とりどりの看板や、夜のビル群から漏れる光がすんごいきれい。“緻密”という表現がしっくりくる美麗さです。
同時に目を引いたのが、キャラクターたちの服装。割とリアル寄りの私服だったりスーツだったりするのですが、服の“シワ”の描き込みが他作品よりも細やかに見える。
洋服の柄や着物の和柄も細部まで描きこまれている様が見て取れて、とにかく情報量が多いという感想を持ちました。そして、メカニックは言わずもがな。
今期では数少ないオリジナルアニメということで、その内容は未知数。第一印象だけで類似作品をあえて挙げるとすれば『ペルソナ4』や『ギルティクラウン』がちょっとだけ近そう? 個人的には好きな世界観であるように感じたので、楽しみにしております。
2014年「日本アニメ(ーター)見本市」で公開された同名の短編映像を、90分間の長編アニメとして再構成。元になった映像作品は3月末までの期間限定で「日本アニメ(ーター)見本市」のサイト上で視聴することが可能です。
監督は『フリクリ』の鶴巻和哉さん。庵野秀明さんは、制作統括・音響監督として本作に携わっているようです。
また、短編映像で原案・脚本を担当した舞城王太郎さんも参加。キャラクターデザインは変わっていますが、山寺宏一さんと林原めぐみさんは此度の長編でも声を当てていることがPVからもわかりますね。
TVシリーズというわけではなく、前後編に分けて各45分・計90分の長編としての放送。どちらかいえば「劇場アニメに近いのかな」と思っていたのですが、実際、公式サイト上では、庵野さんが“映画作品と変わらぬ情熱と技術を注ぎ込みます”とのコメントを寄せておりました。
全力でつくられた90分間の大作、必見です。
既刊5巻。作者・クール教信者さんの著作としては、『旦那が何を言っているかわからない件』『小森さんは断れない!』に続くアニメ化作品となります。 見るからにコメディ色の強い作品である一方で、笑い一辺倒というわけでもなく。異種族間交流ゆえの展開も含みつつ、人外キャラも増えつつ……でもまあ全体的にかわいくて楽しい! が魅力のファンタジーコメディでございます。
京アニならではの緩急と演出によって、魅力的なアニメ化になるんじゃないかという期待作。
あと、本筋とは関係ありませんが、YouTubeで公開されている公式PVのコメント欄に、「ついに京アニが百合アニメをつくったんです!?」的な英語コメントがあって笑った。だいたい合ってる。
「アニメミライ2013」参加作品として公開され、2015年には続編が劇場公開。そんな本作『リトルウィッチアカデミア』が、ついにTVアニメとして登場! 僕は劇場版を見ていないのですが、アニメ好きの友人複数から「見ておいたほうがいいぞ!」とたびたび言われておいたので、ファンにとっては待望のTVシリーズなのではないかしら。
2013年の公開当初から話題になっていたし、劇場版の製作に当たってはクラウドファンディング・Kickstarterで6000万円もの資金を調達するほどの人気ぶりでした。 よく見る魔法少女モノというよりは、昔ながらの魔法使いや魔女、あるいは魔女っ娘が、魔法学校で奮闘する王道物語です。
なおTVアニメ版は映画の続編ではなく、改めて物語を最初から描いた内容になるそうなので、初見さんも安心してみることのできるシリーズとなります。PVを見て気になった方は、ぜひぜひ。
アニメ1期では単行本5巻までの「与太郎放浪篇」「八雲と助六篇」が語られたということもあり、2期では完結まで描ききると見てよさそう。 今回描かれるのは「助六再び篇」であり、主に八雲師匠の過去にスポットが当てられていた前作から、舞台は再び作中の現代へ。与太郎を演じる関智一さんの本領発揮ぶりが見られるんじゃないかと、期待が高まります。
本作の魅力は何と言っても、噺家を演じる声優さんによる、全身全霊の「落語」の語り。ただでさえ、長年の経験が必要な「芸」である落語をアニメの劇中で「演じる」ので、素人目にもとんでもない力量と技術が必要になることがうかがえます。
1期では石田彰さんと山寺宏一さん、お二人による迫真の演技に心奪われ、夢中になりました。自分としては珍しく、何度かイベントにも応募して見に行ったほど。
テレビ画面を超えた先の先、声優さんの「語り」に自然と集中させることに注力した、アニメならではの演出や画作りもまた魅力。
2期では、落語家・立川志ら乃さんの弟子でもあり、ますます芸に磨きがかかっているであろう関智一さんの「噺」を聴けるのが、今から楽しみでございます。
そのぶっ飛んだ爆裂魔法……じゃなくて爆笑展開から、アニメ好きに限らず幅広いファンを獲得している模様。その人気ぶりはすさまじく、先日電車のなかで、小学校高学年っぽい女の子がスピンオフ漫画『この素晴らしい世界に爆焔を!』を読んでいるのを見かけたほど。ヒロイン・めぐみんよりも年下の『このすば』ファン……だと……!? 1期の放送当初は、原作の三嶋くろねさんによるキャラクターデザインと比べて「作画がちょっと……」と一部で呟かれていた印象もありましたが、蓋を開けてみれば、すっかり馴染んでしまった印象。よかった……クズマさんはやっぱりカズい……じゃなくてカズマさんはクズいし、アクア様は相変わらずはいてなかった……。
逆に、馴染みすぎて「人気が出たから、2期はデザインが変わっちゃうんじゃ……」と危惧する声も散見されたくらい。
また、非常に濃密だったイメージもある1期ですが、10巻まで刊行されている原作に対して、アニメで取り上げられたのは2巻までの内容。2期でどこまでやるのかはわかりませんが、この分ならまだまだ結構な長い期間、『このすば』ワールドに浸れそうな予感。それこそ、スピンオフだってありますしね。
原作とは異なるオリジナルストーリーが途中から採用された1stシーズンを経て、満を持しての続編でございます。原作ファンから見ると、1期は「あれだけのボリュームを13話でまとめるとかすげえ!」という感想でした。しかも重要な伏線は抑えつつ。
初見の方からすれば、おそらく1stシーズンは消化不良&意味不明な部分もあったんじゃないかと思いますが……こっからですよ! (少し語弊はありますが)あくまで各キャラクターの個別ルートはチュートリアルであり、『Rewrite』世界の核心に迫るのはこのあと。すでに内容を結構忘れちゃってるかもしれませんが、そのへんはアニメ本編中で補完してくれる……はず。
原作からしてPCゲームであり、良くも悪くもギャルゲーのイメージが強い作品であると同時に、(原作の流れを追うなら)ここからは王道少年漫画と言っても差し支えのない展開が待ち受けています。
原案の樋上いたるさん自身、1期第1話の試写会では「学園恋愛ゲームの皮を被った格ゲー」的なこと仰っていたくらいですし。
2期はきっと、あの熱血展開をアニメならではのアクションで魅せてくれることでしょう。
あっという間に2016年が過ぎ去り、年末もすぐそこ。そして、年が明けてお正月休みが終われば、早くも冬の新アニメがはじまる時期でございます。
Twitterで流れてくる実況や感想を見るかぎりでは豊作だった今期も終わり、来期は続編作品がそこそこ多めな印象。
それも、ちょうど1年前に人気を博したあの作品やこの作品があったり、Webで話題になったあれこれがTVアニメ化されたりと、気になる作品がたっぷり!
そこで本記事では、個人的に気になる新作アニメ10本を、独断と偏見で選んでまとめました。順番に特に意味はありません。
もし「これを見ないなんてとんでもない!」という作品がありましたら、気軽にコメントいただけますと幸いです。
2017年も全力でアニメを楽しみましょう!
文:けいろー 編集:ふじきりょうすけ
注目の冬アニメ10選を一挙紹介!
1:亜人ちゃんは語りたい
「第2回次にくるマンガ大賞」コミックス部門2位の『亜人ちゃんは語りたい』が、早くもアニメ化! 既刊4巻、2015年より『ヤングマガジンサード』で連載中の漫画が原作で、個人的にも好きな作品です。あらすじを一口で言えば、「亜人」に理解のある学校教師と、個性豊かながらも少数派ゆえの悩みを抱えている“デミちゃん”たちの日常を切り取ったハイスクールコメディです。
「亜人」と聞いてイメージするのは、RPG的でファンタジックな人外キャラを思い浮かべる人も多いのではないかしら? その点、本作では“亜人ちゃん”なるかわいらしい表現が踊っています。 蓋を開けてみたら……案の定、シリアスな人外ファンタジーでは全くない! むしろ真逆に位置するくらいの、ほんわかほっこりストーリーです。
中心となるキャラクターは、バンパイア、デュラハン、サキュバス、雪女など、その身体的特徴ゆえに各々が悩みを抱えている亜人──もとい、“デミちゃん”。そして、そんなデミちゃんたちが通う高校で彼女たちを見守るのが、主人公の生物教師です。
「多感な時期の女子高生たちの悩みを、教師が解決していく物語」と考えれば、まったくもって普通の学園モノ。先生がサキュバスとか、エロの予感しかないけどね! エロの!
とはいえ、原作からして露骨なエロ要素がある作品というわけでもなく。全体的にあたたかみのあるキュートな絵柄は、アニメでもそのまま。
万人に勧められるハートフル学園ストーリーとして、今期おすすめの1作です。
2:GRANBLUE FANTASY The Animation
ユーザー数1200万人を誇る人気アプリであり、漫画に小説、ラジオといったメディアミックス展開、そして「グラブってる?」のCMでおなじみ、Cygames開発のソーシャルゲーム「GRANBLUE FANTASY」(通称:グラブル)が原作です。1時間枠の「ザンクティンゼル編」が1月に特別先行放送され、テレビシリーズの本放送は4月からになるようです。
かくいう自分も騎空士(グラブルプレイヤー)なので、アニメ放送は楽しみ。製作はA-1 Picturesが担当するほか、音楽はゲーム版同様に植松伸夫さんと成田勤さんの名前が挙がっており、原作のBGMが好きな自分としては嬉しい!
あと、まさか主題歌がBUMP OF CHICKENになるとは思っていなかったのでびっくりした。 もともとゲームアプリということもあり、メインストーリーに登場しないキャラクターや、サブイベントのシナリオはどうなるのかなど、気になる部分もあるものの、あの王道ファンタジーをアニメとして見られるのは魅力的。
他方で、人気のサブキャラクター&シナリオは映像的にも映えそうなので、アニメ本編で扱うのは難しいにせよ、OVAなどの媒体でもいいから見てみたいなー、などと今から考えたり。
何はともあれ、思いのほか早く映像化されることになった本作。いち騎空士として、本放送を楽しみにしております。次回予告はぜひ公式4コマ『ぐらぶるっ!』のノリでやってほしい。某もけんぞくぅ!
3:幼女戦記
とにかくキービジュアルのインパクトが尋常じゃない『幼女戦記』。原作は、2011年より小説投稿サイト「Arcadia」に投稿されていた小説です。「書籍化されたWeb小説」のアニメ化であり、「異世界転生モノ」であり──と書くと、共通した要素を持つ作品がいくつか思い浮かぶところ。ですが、おそらくその中でもヘビーな部類に入るのではないかと思います。
元の姿のまま異世界に「召喚」される作品はすでに多くアニメ化されていますが、異なる姿となって異世界に生を受ける「転生」モノのWeb小説としては、何気に初のアニメ化……になるのかしら。 『幼女戦記』というタイトルからして思わず二度見してしまうと同時に、主人公の設定がこれまた印象的。日本に住むエリートサラリーマンが異世界へ転生した姿は、9歳の金髪幼女。
銃火器と魔法が併存する世界で幼女になった彼(彼女)は、生前の知識とスキルを総動員し、帝国の魔道士として戦っていくことになる──。なんかもう要素モリモリ過ぎて楽しくなってくるレベルです。
僕自身、原作は未読であり、コミック版はちらりと読んだ程度の知識。アニメのPVを見たかぎりでも、硝煙香る本格戦争モノの雰囲気であることは間違いなさそう。主人公・ターニャ・デグレチャフを演じる悠木碧さんの絶妙に舌っ足らずな感じの演技もすごく良い!
そんなことを考えていると、これ以上ないほどに端的でわかりやすい作品評を、漫画家の野上武志先生が口走っておられました。
新城直衛は戦記小説/漫画『皇国の守護者』の主人公。その性格は冷酷非情にしてサディストであり、戦闘狂……って、そんな彼が幼女になって空飛んでるとか、おもしろくないわけがないじゃないですかー! やったー! 見ます!!!「幼女戦記」読了。新城直衛が幼女になって空飛んできた。何を言っているか分からないと思うが、ほぼあってる。
— 野上武志/12/31 Z-37ab (@takeshi_nogami) 2013年11月2日
4:ハンドシェイカー
アニメイト30周年記念作品『ハンドシェイカー』。TVアニメ『K』『マルドゥック・スクランブル』などを手がけた制作会社・GoHandsと、フロンティアワークス、KADOKAWAによる共同製作の完全オリジナル作品です。なんとなくオシャレな雰囲気を感じ取ってPVを見に行ったら──なんぞこれ。“ぬるぬる動く”なんてレベルじゃない、異能力アクションバトルがそこにはありました。 ぶっ飛んだアクションとカメラワークが目を引く一方で、背景美術やキャラクターデザインの美麗さも半端ない。
メインとなる舞台は大阪らしく、お馴染みの「グリコ」の看板をはじめとした色とりどりの看板や、夜のビル群から漏れる光がすんごいきれい。“緻密”という表現がしっくりくる美麗さです。
同時に目を引いたのが、キャラクターたちの服装。割とリアル寄りの私服だったりスーツだったりするのですが、服の“シワ”の描き込みが他作品よりも細やかに見える。
洋服の柄や着物の和柄も細部まで描きこまれている様が見て取れて、とにかく情報量が多いという感想を持ちました。そして、メカニックは言わずもがな。
今期では数少ないオリジナルアニメということで、その内容は未知数。第一印象だけで類似作品をあえて挙げるとすれば『ペルソナ4』や『ギルティクラウン』がちょっとだけ近そう? 個人的には好きな世界観であるように感じたので、楽しみにしております。
5:龍の歯医者
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでおなじみ、スタジオカラーによる初のTVアニメ『龍の歯医者』。2014年「日本アニメ(ーター)見本市」で公開された同名の短編映像を、90分間の長編アニメとして再構成。元になった映像作品は3月末までの期間限定で「日本アニメ(ーター)見本市」のサイト上で視聴することが可能です。
監督は『フリクリ』の鶴巻和哉さん。庵野秀明さんは、制作統括・音響監督として本作に携わっているようです。
また、短編映像で原案・脚本を担当した舞城王太郎さんも参加。キャラクターデザインは変わっていますが、山寺宏一さんと林原めぐみさんは此度の長編でも声を当てていることがPVからもわかりますね。
TVシリーズというわけではなく、前後編に分けて各45分・計90分の長編としての放送。どちらかいえば「劇場アニメに近いのかな」と思っていたのですが、実際、公式サイト上では、庵野さんが“映画作品と変わらぬ情熱と技術を注ぎ込みます”とのコメントを寄せておりました。
全力でつくられた90分間の大作、必見です。
6:小林さんちのメイドラゴン
『月刊アクション』にて2013年創刊号から連載中の漫画『小林さんちのメイドラゴン』が、まさかの京都アニメーション(京アニ)によるアニメ化。既刊5巻。作者・クール教信者さんの著作としては、『旦那が何を言っているかわからない件』『小森さんは断れない!』に続くアニメ化作品となります。 見るからにコメディ色の強い作品である一方で、笑い一辺倒というわけでもなく。異種族間交流ゆえの展開も含みつつ、人外キャラも増えつつ……でもまあ全体的にかわいくて楽しい! が魅力のファンタジーコメディでございます。
京アニならではの緩急と演出によって、魅力的なアニメ化になるんじゃないかという期待作。
あと、本筋とは関係ありませんが、YouTubeで公開されている公式PVのコメント欄に、「ついに京アニが百合アニメをつくったんです!?」的な英語コメントがあって笑った。だいたい合ってる。
7:リトルウィッチアカデミア
『キルラキル』や『キズナイーバー』でおなじみ、TRIGGER制作のオリジナルアニメ『リトルウィッチアカデミア』。「アニメミライ2013」参加作品として公開され、2015年には続編が劇場公開。そんな本作『リトルウィッチアカデミア』が、ついにTVアニメとして登場! 僕は劇場版を見ていないのですが、アニメ好きの友人複数から「見ておいたほうがいいぞ!」とたびたび言われておいたので、ファンにとっては待望のTVシリーズなのではないかしら。
2013年の公開当初から話題になっていたし、劇場版の製作に当たってはクラウドファンディング・Kickstarterで6000万円もの資金を調達するほどの人気ぶりでした。 よく見る魔法少女モノというよりは、昔ながらの魔法使いや魔女、あるいは魔女っ娘が、魔法学校で奮闘する王道物語です。
なおTVアニメ版は映画の続編ではなく、改めて物語を最初から描いた内容になるそうなので、初見さんも安心してみることのできるシリーズとなります。PVを見て気になった方は、ぜひぜひ。
8:昭和元禄落語心中 ー助六再び篇ー
石田彰さん、関智一さん、山寺宏一さん、林原めぐみさん、小林ゆうさん。そんな豪華キャストが話題になった落語アニメ『昭和元禄落語心中』の続編が、第1期の放送開始からちょうど1年を経て再登場。雲田はるこさんによる原作漫画も今年、10巻で完結しました。アニメ1期では単行本5巻までの「与太郎放浪篇」「八雲と助六篇」が語られたということもあり、2期では完結まで描ききると見てよさそう。 今回描かれるのは「助六再び篇」であり、主に八雲師匠の過去にスポットが当てられていた前作から、舞台は再び作中の現代へ。与太郎を演じる関智一さんの本領発揮ぶりが見られるんじゃないかと、期待が高まります。
本作の魅力は何と言っても、噺家を演じる声優さんによる、全身全霊の「落語」の語り。ただでさえ、長年の経験が必要な「芸」である落語をアニメの劇中で「演じる」ので、素人目にもとんでもない力量と技術が必要になることがうかがえます。
1期では石田彰さんと山寺宏一さん、お二人による迫真の演技に心奪われ、夢中になりました。自分としては珍しく、何度かイベントにも応募して見に行ったほど。
テレビ画面を超えた先の先、声優さんの「語り」に自然と集中させることに注力した、アニメならではの演出や画作りもまた魅力。
2期では、落語家・立川志ら乃さんの弟子でもあり、ますます芸に磨きがかかっているであろう関智一さんの「噺」を聴けるのが、今から楽しみでございます。
9:この素晴らしい世界に祝福を!2
こちらも、第1期から1年の時を経て帰ってきた、いや、帰ってきてしまった、ゆるふわの日常でもなんでもない、異世界ぶっ飛びファンタジーコメディ『この素晴らしい世界に祝福を!』(通称:このすば)。そのぶっ飛んだ爆裂魔法……じゃなくて爆笑展開から、アニメ好きに限らず幅広いファンを獲得している模様。その人気ぶりはすさまじく、先日電車のなかで、小学校高学年っぽい女の子がスピンオフ漫画『この素晴らしい世界に爆焔を!』を読んでいるのを見かけたほど。ヒロイン・めぐみんよりも年下の『このすば』ファン……だと……!? 1期の放送当初は、原作の三嶋くろねさんによるキャラクターデザインと比べて「作画がちょっと……」と一部で呟かれていた印象もありましたが、蓋を開けてみれば、すっかり馴染んでしまった印象。よかった……クズマさんはやっぱりカズい……じゃなくてカズマさんはクズいし、アクア様は相変わらずはいてなかった……。
逆に、馴染みすぎて「人気が出たから、2期はデザインが変わっちゃうんじゃ……」と危惧する声も散見されたくらい。
また、非常に濃密だったイメージもある1期ですが、10巻まで刊行されている原作に対して、アニメで取り上げられたのは2巻までの内容。2期でどこまでやるのかはわかりませんが、この分ならまだまだ結構な長い期間、『このすば』ワールドに浸れそうな予感。それこそ、スピンオフだってありますしね。
10:Rewrite 2ndシーズンMoon編:Terra編
『CLANNAD』や『リトルバスターズ!』でおなじみ、ゲームブランド・Keyから発売された『Rewrite』のアニメ第2期。原作とは異なるオリジナルストーリーが途中から採用された1stシーズンを経て、満を持しての続編でございます。原作ファンから見ると、1期は「あれだけのボリュームを13話でまとめるとかすげえ!」という感想でした。しかも重要な伏線は抑えつつ。
初見の方からすれば、おそらく1stシーズンは消化不良&意味不明な部分もあったんじゃないかと思いますが……こっからですよ! (少し語弊はありますが)あくまで各キャラクターの個別ルートはチュートリアルであり、『Rewrite』世界の核心に迫るのはこのあと。すでに内容を結構忘れちゃってるかもしれませんが、そのへんはアニメ本編中で補完してくれる……はず。
原作からしてPCゲームであり、良くも悪くもギャルゲーのイメージが強い作品であると同時に、(原作の流れを追うなら)ここからは王道少年漫画と言っても差し支えのない展開が待ち受けています。
原案の樋上いたるさん自身、1期第1話の試写会では「学園恋愛ゲームの皮を被った格ゲー」的なこと仰っていたくらいですし。
2期はきっと、あの熱血展開をアニメならではのアクションで魅せてくれることでしょう。
この記事どう思う?
けいろー
フリーライター/「ぐるりみち。」管理人
フリーライター。インターネット大好きゆとり世代。会社を辞めてブログを書いていたら、お仕事をもらえるようになったので独立。はやくにんげんになりたい。
ブログ : http://yamayoshi.hatenablog.com/
Twitter : https://twitter.com/Y_Yoshimune
1件のコメント
ふじきりょうすけ
全然引っかかってなかった『ハンドシェイカー』のPVが期待値を上回りすぎていた