KADOKAWAと中経出版、メディアファクトリーなど角川グループ8社が、合同で選書レーベル「角川EpuB選書」を10月に創刊することがわかった。
創刊リリースには、株式会社ドワンゴ代表取締役会長にして「ニコニコ動画」の顔として知られる川上量生さん、株式会社KADOKAWA取締役会長をつとめる角川歴彦さんらが発表されており、時代を牽引するメディア・コンテンツ業界の中心人物たちが取り揃えられてる。なお、今後の執筆陣にはジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介さん、日本人初のMITメディアラボの所長となった伊藤穰一さん、『ゴーストの条件』などで知られる批評家の村上裕一さんらの名前も挙げられており、その尖った采配は目を見張るものがある。
1. 混迷する現実から未来を予見し指針となるべく「旬なテーマ」をいち早く抽出
2. 21世紀は「知の体系の再編成」が求められている。学界からあるいはデジタルネイティブを代表する「気鋭のリーダー」からなる執筆陣
3.「ソーシャルメディア」と「クラウド」で激変する経済、政治、文化まで社会の諸問題を徹底解説
4 「電子書籍」と連動した新しい選書シリーズ
まだ詳細が発表されていないが〝EPUB〟(電子書籍のデータ形式の一つ)の名前を関しているだけあって、面白い試みが期待できそうだ。現在、株式会社KADOKAWA傘下の電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」にて予約も開始されている。「角川EpuB選書」という名前だけみると、完全に電子書籍専門のレーベルのように感じるが、4つめの特徴の書き方から察するに、紙の書籍としてもリリースが期待できそうだ。
また、編集長のコメントもアップされ、その意気込みの強さが読み取れるものとなっている。
ネット上には、学者による最新の知見や、かつては情報の受け手でしかなかった人たちによる提言などが溢れ、刻々と更新されています。しかし、単なる一元的な情報のままでは流動していくだけで活用はできません。情報は固定化されたものほどそこに価値が生まれてきます。編集力により「最新の情報」を読みやすい「知識」へと価値を高める。「最新の情報」から「知識」へと価値を見出すという試みが「角川EPUB 選書」です。
情報の双方向化と爆発的な増大により、「何が」「どう変わったのか」を把握すること。その変化のなかで、今後を指し示してくれる新しい知識とはどのようなものか。新旧両世代の人たちの〈智の架け橋〉となる意義あるテーマと最先端の情報を「角川EPUB 選書」は発信します。加速化する技術革新の時代、混迷する世界を、気鋭の執筆陣が徹底分析し、新しい指針を照らしていきます。
そして、読者の皆さんと未来を考え覗いていきましょう。
永井草二(角川EpuB選書編集長)
※太字はKAI-YOU編集部によるもの
長らく出版不況がささやかれ、その閉塞感には辟易してしまう部分も少なくないが、今回のような意欲的な取り組みは常に注視していきたい。メディアの特殊性や斬新さだけでなく、様々な要因によって激変する社会状況について、意識的に切り込んだ新時代にふさわしいコンテンツの充実が期待したい。
創刊リリースには、株式会社ドワンゴ代表取締役会長にして「ニコニコ動画」の顔として知られる川上量生さん、株式会社KADOKAWA取締役会長をつとめる角川歴彦さんらが発表されており、時代を牽引するメディア・コンテンツ業界の中心人物たちが取り揃えられてる。なお、今後の執筆陣にはジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介さん、日本人初のMITメディアラボの所長となった伊藤穰一さん、『ゴーストの条件』などで知られる批評家の村上裕一さんらの名前も挙げられており、その尖った采配は目を見張るものがある。
ソーシャル時代の新たな出版──「角川EpuB選書」4つの特徴
そんな新レーベル「角川EpuB選書」だが、下記の4つを特徴として、レーベル自らが明示している。1. 混迷する現実から未来を予見し指針となるべく「旬なテーマ」をいち早く抽出
2. 21世紀は「知の体系の再編成」が求められている。学界からあるいはデジタルネイティブを代表する「気鋭のリーダー」からなる執筆陣
3.「ソーシャルメディア」と「クラウド」で激変する経済、政治、文化まで社会の諸問題を徹底解説
4 「電子書籍」と連動した新しい選書シリーズ
まだ詳細が発表されていないが〝EPUB〟(電子書籍のデータ形式の一つ)の名前を関しているだけあって、面白い試みが期待できそうだ。現在、株式会社KADOKAWA傘下の電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」にて予約も開始されている。「角川EpuB選書」という名前だけみると、完全に電子書籍専門のレーベルのように感じるが、4つめの特徴の書き方から察するに、紙の書籍としてもリリースが期待できそうだ。
また、編集長のコメントもアップされ、その意気込みの強さが読み取れるものとなっている。
「角川EpuB選書」編集長のコメント
ソーシャル時代を迎え、新しい智が必要とされています。ネット上には、学者による最新の知見や、かつては情報の受け手でしかなかった人たちによる提言などが溢れ、刻々と更新されています。しかし、単なる一元的な情報のままでは流動していくだけで活用はできません。情報は固定化されたものほどそこに価値が生まれてきます。編集力により「最新の情報」を読みやすい「知識」へと価値を高める。「最新の情報」から「知識」へと価値を見出すという試みが「角川EPUB 選書」です。
情報の双方向化と爆発的な増大により、「何が」「どう変わったのか」を把握すること。その変化のなかで、今後を指し示してくれる新しい知識とはどのようなものか。新旧両世代の人たちの〈智の架け橋〉となる意義あるテーマと最先端の情報を「角川EPUB 選書」は発信します。加速化する技術革新の時代、混迷する世界を、気鋭の執筆陣が徹底分析し、新しい指針を照らしていきます。
そして、読者の皆さんと未来を考え覗いていきましょう。
永井草二(角川EpuB選書編集長)
※太字はKAI-YOU編集部によるもの
長らく出版不況がささやかれ、その閉塞感には辟易してしまう部分も少なくないが、今回のような意欲的な取り組みは常に注視していきたい。メディアの特殊性や斬新さだけでなく、様々な要因によって激変する社会状況について、意識的に切り込んだ新時代にふさわしいコンテンツの充実が期待したい。
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