早川書房の文芸誌『SFマガジン』2026年10月号が、8月25日(火)に発売される。
同号では、1959年の創刊以来初となる詩歌特集「SF短歌特集」を掲載。歌人・松村由利子さんの監修のもと、俵万智さんや穂村弘さん、夢枕獏さんら11人が「SF」を題材に短歌を詠む。
「SF短歌コンテスト」の受賞作も発表。応募総数は1055作にのぼった。
俵万智、穂村弘、夢枕獏ら11人が「SF短歌」を競詠
『SFマガジン』は、SFを中心に、ファンタジーやホラーなども扱う文芸誌。
1959年の創刊以来、星新一さん、小松左京さん、筒井康隆さんら日本SFを代表する作家たちの作品を掲載してきた。
そんな同誌が今回、創刊以来初めて詩歌をメインに特集する。
早川書房は「SF短歌」について、ショートショートよりさらに短い「31音にセンス・オブ・ワンダーを凝縮した」表現として紹介。
特集の「SF短歌競詠」には、川野芽生さん、笹公人さん、佐藤弓生さん、瀬戸夏子さん、俵万智さん、東直子さん、藤原龍一郎さん、穂村弘さん、松村由利子さん、皆川博子さん、夢枕獏さんの11人が参加する。
現代短歌を代表する歌人たちに加えて、皆川博子さん、夢枕獏さんという幻想文学/SFにも縁深い作家が名を連ねる顔ぶれだ。
1055首が集まった「SF短歌コンテスト」
誌面では、早川書房が2026年5月から6月にかけて開催した「SF短歌コンテスト」の結果も発表される。
同コンテストではプロ・アマを問わず、「宇宙や人類を題材にしたセンス・オブ・ワンダーのある短歌」を募集。1人1首という条件のもと、最終的に1055作が寄せられた。
10月号には受賞作のほか、木下龍也さん、笹公人さん、佐藤弓生さん、松村由利子さんによる選考座談会も収録される。
このほか、星新一さんの生誕100年記念企画、2026年に逝去したSF作家のダン・シモンズさんの追悼小特集も掲載される。
SNSでも広がる現代短歌、31音にSFを詰め込む
短歌をめぐっては近年、SNSを中心に作品を発表し、読み合う文化が広がっている。
書店に歌集のコーナーが設けられたり、何万部単位で売れる歌集が登場したりするなど、従来の歌壇を越えて現代短歌に触れる人も増加。
歌人の岡本真帆さんら、SNSへの投稿をきっかけに広く知られるようになった書き手も登場している。
松村由利子『SF短歌 時空を超える31文字』も刊行
特集を監修する松村由利子さんは、『SFマガジン』で短歌とSFをめぐるコラムを連載してきた歌人。
その連載を書籍化した『SF短歌 時空を超える31文字』も、早川書房から9月16日(水)に刊行される。価格は2530円(税込)。
同書では、宇宙、時間、ロボットなどのテーマごとに「SF短歌」を紹介。短歌とSFが共有する、まだ見ぬ風景を生み出す想像力を読み解いていくという。
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