映画「ブレードランナー」シリーズの実写ドラマ『ブレードランナー 2099』が本格的に始動した。
米メディア「Entertainment Weekly」が、主演をつとめるミシェル・ヨーさんとハンター・シェイファーさんの姿を収めた場面写真を初公開。物語の舞台や登場人物など、本作の詳細も明らかになった(外部リンク)。
『ブレードランナー 2099』は、Prime Videoで配信予定。映画『ブレードランナー 2049』から50年後の世界を描く、シリーズ初の実写ドラマとなる。
人類が敗北した2099年 レプリカントが支配するロサンゼルス
『ブレードランナー 2099』の舞台は、タイトルの通り2099年のロサンゼルス。
『ブレードランナー 2049』以降、人工生命体・レプリカントによる蜂起と戦争が発生。人間側は敗北し、2099年にはレプリカントが都市の権力を握っている。
ショーランナーをつとめるシルカ・ルイーザさんは、Entertainment Weeklyの取材に対して、2049年から2099年の間に「戦争が起き、人間は負けた」と説明。
人間がレプリカントを追跡/処分してきた従来のシリーズから、支配する者とされる者の関係が反転した世界が描かれるようだ。
ミシェル・ヨー演じる、死期を迎えたレプリカント
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』での演技で、アカデミー賞主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーさん。
『ブレードランナー 2099』で彼女が演じるのは、レプリカントでありながらブレードランナー(レプリカントを取り締まる特殊捜査官)として働くオルウェンだ。
行方をくらませた複数のレプリカントを追っている一方、オルウェン自身も寿命の終わりを目前にしており、残された時間は数日しかない。
シルカ・ルイーザさんは、オルウェンについて、映画第1作に登場した俳優ルトガー・ハウアーさんが演じたレプリカント、ロイ・バッティの物語をレプリカントの視点から捉え直すものだと語っている。
人間の逃亡者コーラ役にハンター・シェイファー
もう一人の主人公、ハンター・シェイファーさんが演じるコーラは、人間でありながら幼少期からブレードランナーに追われてきた逃亡者。
シルカ・ルイーザさんはコーラについて、生き延びるために「人間性を失ってしまった人間」と説明している。
死を恐れるレプリカントと、人間性を失った人間。対照的な2人の主人公を通じて、人間と人工生命の境界が改めて問われるようだ。
「サンシャイン・ノワール」で描く新たな『ブレードランナー』
映像面では、「サンシャイン・ノワール」と呼ばれる新たなスタイルが掲げられている。
1982年公開の映画『ブレードランナー』は、雨とネオンに覆われた夜のロサンゼルスを描写。2017年公開の『ブレードランナー 2049』では、雪に覆われた街や、放射線によってオレンジ色に染まった荒野が印象的に描かれた。
対して『ブレードランナー 2099』では、強い日差しと熱気、湿気に包まれたカリフォルニアが主な舞台になるという。
SF映画史に残る金字塔『ブレードランナー』
「ブレードランナー」シリーズは、SF作家フィリップ・K・ディックさんの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作とする作品。
『エイリアン』や『グラディエーター』で知られるリドリー・スコットさん監督の第1作が1982年に公開。
ハリソン・フォードさん演じる元捜査官リック・デッカードが、地球へ逃亡したレプリカントたちを追跡する姿が描かれた。
人間とほとんど見分けのつかないレプリカントを通じて、「人間らしさとは何か」という問いを投げかけ、革新的なビジュアル表現でその後のサイバーパンク作品に大きな影響を与えた。
2017年には、「DUNE」シリーズでも知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による続編『ブレードランナー 2049』が公開。ライアン・ゴズリングさんが演じたレプリカントの捜査官“K”を主人公に、記憶や出生を巡る物語が描かれた。
『ブレードランナー 2099』では、映画2作に加え、原作小説も世界構築の参考にしているという。
第1作を監督したリドリー・スコットさんと、『ブレードランナー 2049』の脚本を手がけたマイケル・グリーンさんが製作総指揮として参加する。
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