漫画家・士郎正宗さんによるサイバーパンクの金字塔的作品『攻殻機動隊』と日本の伝統工芸が融合する。
ユーマ株式会社(U/M/A/A)は、士郎正宗さんの人気SF作品をモチーフにしたアート屏風「TB-02 : The Ghost in the Shell」を、2026年の発売に向けて制作すると発表した。
同社が展開する、日本の伝統工芸である屏風にテクノの精神を融合させたアートピース「TechnoByobu(テクノ屏風)」の第2弾となる。
伝統工芸を再構築する「TechnoByobu」
「TechnoByobu」は、国内外で評価の高いアーティストの作品を、500年以上の歴史を持つ箔工芸による屏風として再構築するアートプロジェクト。
コンセプトになっている「テクノ」は、ギリシア語の「テクネ(téchnē)」を語源とし、音楽ジャンルにとどまらず知性ある創造を意味する哲学的な概念だ。
「TechnoByobu」では、職人たちの手作業により全面洋金箔(真鍮箔)の屏風上に色鮮やかに描かれた作品を通して、伝統とモダンアートの融合を表現。
アート(芸術)、伝統工芸(技巧)、デジタル証明書(技術)の三要素を柱に、単なる装飾品ではなく、思想と精神性を宿したアートピースとして世界に発信している。
「TB-01:Electronic Fan Girl」Licensed by ©2022 Lou Beach through ALFA Music, Inc.
第1弾として展開したYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のアルバムアートワークをモチーフにした「TB-01:Electronic Fan Girl」は、大きな反響を呼んだ。
屏風に描かれる“未来”『攻殻機動隊』の世界
「TechnoByobu」第2弾となるアート屏風「TB-02 : The Ghost in the Shell」では、『攻殻機動隊』に登場する草薙素子やフチコマが、金箔上に大胆に描かれている。
「TB-02 : The Ghost in the Shell」Licensed by ©Shirow Masamune/KODANSHA ※デザイン・仕様は変更となる可能性がございます。
制作には、多層顔料転写技法「Kasane Graphica」が採用され、アーカイバル・ピグメント・プリントという出力方式によって、鮮やかな表現が実現。過去と未来、アナログとデジタルが交錯する、まさに“時空を超える”アートピースだ。
「TB-02」は2026年に発売(価格未定)。ユーマ株式会社は発売に先立ち、2025年6月4日(木)から中国・上海で開催される国際デザインイベント「Design Shanghai 2025」にて、「TB-02」シリーズのプロトタイプを初公開する。
「Design Shanghai 2025」ブースイメージ
士郎正宗さんといえば現在、世田谷文学館で開催中の展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」も話題だが、その作品群が伝統工芸と融合することで新たな魅力を発揮しそうだ。

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製品情報
TB-02 - The Ghost in the Shell
- サイズ
- 五尺二曲(約1500mm×1400mm)
- 材質
- 洋金箔(大箔散らし)紙
- 技法
- Kasane Graphica
- 出力
- アーカイバル・ピグメント・プリント
- 重量
- 約4kg
- 価格
- 未定(後日発表)
- 販売形式
- シリアルナンバー付き数量限定エディション
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