寺田克也の最新画集『THIS AND THAT』刊行 ライブドローイングに米山舞が参加

  • 0
米村 智水
寺田克也の最新画集『THIS AND THAT』刊行 ライブドローイングに米山舞が参加
寺田克也の最新画集『THIS AND THAT』刊行 ライブドローイングに米山舞が参加

寺田克也さんの最新画集『THIS AND THAT』

  • 11 images

イラストレーター/漫画家として活動する寺田克也さんの最新画集『THIS AND THAT』が刊行される。発売日は5月20日(火)。

画業42周年を迎える寺田克也さんが、近年制作してきた展示/仕事用のイラストを収録した一冊となる。

また、画集の発売を記念した個展「宇宙から来た!」及びイラスト展×ライブドローイングイベント「寺田克也新画本発売万歳エキシビジョン2025!」も開催される。

「描くための装備」の探究──道具への哲学も詰め込まれた一冊

画集には、イラストだけでなく、寺田克也さんが日常的に使用している画材と、画材のそれぞれに対する本人のコメントも掲載。

鉛筆やボールペン、iPadなど、多種多様なアナログ/デジタル画材を駆使し、今なお表現を進化させ続ける寺田克也さんの「現在地」が凝縮されている。

あとがきには「絵もやっぱりじぶんがじぶんの絵を探索できるような装備が重要」との一文が記されており、表現の根幹にある「描く手段」への哲学がにじむ。

収録イラストに使用された画材は多岐にわたる。

・Apple Pencil × Procreate × iPad Pro(12.9または13インチ)
・筆ペン(Kuretake筆ごこち、ぺんてる筆) × スケッチブック(CANSON その他)
・色鉛筆(サンフォード カリスマカラー) × スケッチブック(CANSON その他)
・ZEBRA紙用マッキー(時折カラーペンシルも足される) × キャンバス + リキテックス ジェッソ(下地材)

アナログとデジタルを自在に行き来しながら描かれた作品が多数収録されているという。

個展及びライブドローイングイベントも開催 米山舞がゲスト参加

画集の発売を記念し、東京・北青山のGALLERY HOUSE MAYAにて個展が開催される。会場では画集の先行販売が行われ、限定のバリアントカバー版も販売が予定されている。

バリアントカバー版

さらに、銀座蔦屋書店での特別イベント「寺田克也新画本発売万歳エキシビジョン2025!」も開催決定。巨大なキャンバスに1週間をかけて描く、長大なライブドローイングが披露される予定だ。

同イベントではゲストとして、『キズナイーバー』『プロメア』などの作画監督や、『サイバーパンク:エッジランナーズ』『LAZARUS ラザロ』のED映像などを手がけるアニメーター/イラストレーターの米山舞さんが参加。

期間中、寺田克也さんと米山舞さんの2人によるライブドローイングを同会場で展開。アニメーションとイラストレーションの最前線に立つ2人の表現が交差する貴重な空間となる。

この記事どう思う?

この記事どう思う?

イラストレーション文化の最新動向をチェック

『攻殻機動隊』士郎正宗の世界展、開幕 担当編集が語る“クレイジー”な創造力に慄け

『攻殻機動隊』士郎正宗の世界展、開幕 担当編集が語る“クレイジー”な創造力に慄け

漫画『攻殻機動隊』などを手がけた士郎正宗さんの展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が、4月12日に開幕した。会場の世田谷文学館では、300点以上の漫画原稿を含め、総数約440点の品々を展示。弐瓶勉さん、大暮維人さん、CLAMPら漫画家をはじめと...

kai-you.net
米山舞インタビュー 絵における「伝える力」を研ぎ澄ますには.jpeg

米山舞インタビュー 絵における「伝える力」を研ぎ澄ますには

刻一刻とその在り方の変わる現在において、それぞれが独自の美術体系を成立させている現代のイラストレーターたち。この連載では群雄割拠のシーンを鮮烈に生きるイラストレーターにフォーカスし、現代におけるイラスト表現の可能性を探求しようと試みている。 同じイラストという表現に取り組んでいるにも関わらず、そ…

premium.kai-you.net

イベント情報

寺田克也新画本発売万歳エキシビジョン2025!

期間
2025年5月3日(土)~5月11日(日)
会場
銀座蔦屋書店 イベントスペース『GINZA ATRIUM』(〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F)

ゲスト:米山舞(Yoneyama Mai)
長野県出身。アニメーター、イラストレーター。作画監督として「キズナイーバー」/「キルラキル」/「プロメア」などのアニメ作品に参加、監督作として「サイバーパンク:エッジランナーズ」「LAZARUS」のエンディングムービーなどを手掛ける。イラストレーターとして「RADIO EVA」、「KATE」のビジュアルなどを手掛ける。その出自を生かし、アニメーションとデジタルイラストレーションの文脈を様々な表現手法を用い、新たなメディアの可能性を模索した作品制作に取り組んでいる。

関連情報をもっと読む

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。