イラストレーター キム・ジョンギ死去 世界で一番巧いと称賛された天才

イラストレーター キム・ジョンギ死去 世界で一番巧いと称賛された天才
イラストレーター キム・ジョンギ死去 世界で一番巧いと称賛された天才

キム・ジョンギさん(2017年)/「東京コミコン2017」でKAI-YOU編集部撮影

世界一絵が上手いイラストレーター/漫画家”と呼ばれるキム・ジョンギ(Kim Jung Gi)さんが10月3日、亡くなった。公式TwitterおよびInstagramが訃報を伝えている。

発表によると、ヨーロッパでの仕事を終えて、ニューヨークに向かうため訪れた空港で心臓の異常を感じ、近くの病院に搬送され手術と集中治療を受けたものの、そのまま亡くなったという。

突然の発表に、漫画家の村田雄介さんやイラストレーターの風間雷太さんら、親交のあったクリエイター陣から追悼する声が上がっている。

【画像】キム・ジョンギさんが下書きなしで描くイラスト

筆ペン1本、下書きなしで描かれるイラスト

キム・ジョンギさんは、1975年韓国生まれのアーティスト。鳥山明さんの漫画『Dr.スランプ』をきっかけに絵を描き始め、2002年『Young Jump』誌に掲載した『Funny Funny』でデビューを果たした。

筆ペン1本、下書きなしの状態から生み出される精巧な筆致で、メカや動物、人物たちを描くライブドローイングは大きな注目を集め、世界中からライブドローイングのオファーが殺到。

圧巻の制作スタイルは、日本を代表する漫画家の一人である『血界戦線』の作者・内藤泰弘さんが「魔法みたい」と称賛するほど。

「東京コミコン2017」でのドローイングの様子

日本のクリエイターとのコラボレーションや親交も多く、寺田克也さんとは画集『寺田克也+キム・ジョンギ イラスト集』を刊行。大友克洋さんのトリビュート展「TRIBUTE TO OTOMO EXHIBITION」ではライブドローイングを披露していた。

「東京コミコン2017」でライブドローイングを行った際には、真っ白なキャンバスに、下書きなしで壮大なイラストが描かれる様に、会場を歩く人が思わず足を止めて目を奪われていた。
「東京コミコン2017」でのライブドローイング
キム・ジョンギさんの超絶技巧
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