ラッパー・COMA-CHIさんが、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの公式企画「Global Spin」で特集された。
日本人の女性ラッパーが単独で「Global Spin」に特集されるのはこれが初(※)。さらに、インディペンデントで活動するアーティストが特集されるのも異例のことだ。
(※)なお、グラミー賞は、1月に日本語ラップの特集記事を公開。その中で、AwichさんやNENEさん、MaRIさん、LANAさん、 Charluさんらの名前があがっていた。
過去にYOASOBI、Travis Japanらも特集された「Global Spin」
「Global Spin」は世界中の優れたアーティストを特集し、音楽の多様性と創造性を紹介する企画。
日本からは過去に、YOASOBIやTravis Japanらを特集。関連するライブ企画にはCreepy Nutsが出演している。
企画を実施するレコーディング・アカデミーは、1月にJ-POPをフィーチャーした記事を公開。Megan Thee Stallionさんとの楽曲「Mamushi」で注目を集めた千葉雄喜さんらに言及し、2025年はJ-POPがブームになると予想した。
日本のアーティストへの期待感が高まる中、今回はCOMA-CHIさんが「Iyasaka」のパフォーマンスを披露。映像は、グラミー賞公式YouTubeチャンネルで公開されている。
「Iyasaka」は、COMA-CHIさんの最新アルバム『OTO』に収録された楽曲。和太鼓や三味線といった伝統楽器と、ヒップホップのビートが融合したサウンドが特徴だ。
グラミー賞公式サイトではそのスタイルを、「self-defined Japanese Fusion style」と表現。COMA-CHIさんを“日本の伝統美を世界に響かせるアーティスト”と紹介した。
日本のフィメールラッパーのパイオニア的存在格「COMA-CHI」
COMA-CHIさんは、日本の女性ラッパーのパイオニア的存在のひとり。
2005年にヒップホップイベント「B-boy park」MCバトル部門において女性初のファイナリストになると、その名が一気に知れ渡った。
最新アルバム『OTO』のジャケット
2009年には華々しくメジャーデビューを飾り、2ndアルバム『RED NAKED』が配信チャートの上位にランクインした。
さらなる躍進が期待されたが、「市場に合わせたモノづくりや、トップダウン式の企業のあり方に違和感を覚えた」とし、自ら契約を解除。2011年に自身の音楽レーベル・Queen's Roomを設立した。
その後、Kendrick LamarさんやSnoop Doggさんの楽曲を手がけるプロデューサーと共作した「water」で英詞ラップに挑戦。アイヌ文化をモチーフにした「the voices of Kamuy」を制作するなど、独自の道を行く。
2025年4月18日(金)にはコネチカット州のトリニティ大学、4月22日(火)にはニューヨークのジャパン・ソサイエティにてライブを予定。米国での活躍にも注目が集まる。

この記事どう思う?
関連リンク
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:12376)
COMA-CHIちゃん!
大快挙! 和に特化した-OTO-から『Iyasaka/COMA-CHI』
大変誇りに想います!🙌🙌🙌