最早言うまでもないですが、テレビ朝日で放送中のTV番組『フリースタイルダンジョン』をきっかけに、かつてない勢いで注目されている日本語ラップ。
ここ最近、KAI-YOU.netでも紹介しましたが、さまざまな日本語ラップのおすすめ楽曲やラッパーを紹介する記事がたくさん出てきました。 どの楽曲も最高の日本語ラップであることは間違いないのでぜひチェキってほしいのですが、今日はまだあまり取り上げられていないフィメールラッパーと呼ばれる女性ラッパーさんたちのおすすめ楽曲を紹介していきたいと思います!
日本ではラップといえば、B-BOYというイメージがたしかに根強くありますが、近年はラップの多様化と共に、着実に女性のラッパーにも注目が集まり、ムーブメントの勢いは増すばかり。実は女性ラッパーもすっごくヤバイんですよ〜〜〜!
文:きのしたゆり 編集:米村智水
ラップのヤバさは曲を聴いてもらうとして、ラップだけでなく、2005年には「B BOY PARK」のMCバトルの大会において、女性MCとしては初の快挙となる準優勝を成し遂げ、渋谷を拠点にアンダーグラウンドシーンを中心に活動してきた実力者でもあります。 「ミチバタ」は、2006年2月にリリースされたインディーズデビューアルバム『Day Before Blue』収録の楽曲。「日本語ラップ史に残るクラシックをつくる」という思いで生まれた楽曲と本人が語るほど思い入れもある、COMA-CHIさんの代表曲。
2009年には、ポニーキャニオンより『RED NAKED』でメジャーデビュー。当時はストリート出身が故に、メジャーでの活動において批判的な声も見られましたが、デビューアルバムでは、ラップに加え、圧巻の歌声も存分に感じることができる聴きやすい楽曲が揃っています。
ポップな作風のラッパーが取り沙汰されることが多いフィメールラッパーですが、MARIAさんは金・暴力・セックス・ドラッグといったハーコーなラッパーです。幼少期はアメリカで育ったらしく、英語の発音もかなりエグいです。
ヒップホップというジャンルに捉われない多様かつトリッキーな楽曲を歌いこなす様と、何かヤバいものが乗り移ってるかのような圧巻のステージングによって、現在最も注目を集めているフィメールラッパーの一人だといえるでしょう。 2016年6月にはワーナーミュージック・ジャパン・アトランティック・レコードからEP「UMA」をリリースして、メジャーデビューも果たしました。
某動画サイトでも作品を投稿していたことからネットラップの文脈で語られることもあり、そのバックボーンも深く、様々なシーンに関わっています。
もとはロックバンド・HAPPY BIRTHDAYでドラムを担当していたころ、アンコールの余興としてラップをするようになったといいます。 「戦極MCバトル」や「MC BATTLE THE 罵倒」といったMCバトルに参加したり、紙芝居をめくりながらラップをするというスタイルを確立したりと、各所で話題に。
しかし、初のワンマンライブ「5HOURS」で、紙芝居を自ら焼き払って封印。今後の活躍が期待される気鋭フィメールラッパーです。
そのキュートな風貌に似合わずかなりの毒舌でも知られるバトルMC。楽曲のリリースにも期待です! テレビ番組の出演や昨今のヒップホップシーンを賑わせた「TOHYO CYPHER」にも出演しています。
アニメ『ユリ熊嵐』のOPテーマとしていきなり大抜擢された「あの森で待ってる」で一躍その名が知られるも、顔やプロフィールは明かされない覆面作家として活動しています。 ラップと歌唱のほかにもギター、バイオリン、ピアノ、琴なども演奏。そのウィスパー系ラップはDAOKOさんと比較されることも多く、フィメールラッパーの新たなスタイルを提示しています。
第1回戦でRei©hiさんとの容赦ない女の死闘を演じ、いまだにその一戦は大会史に残る伝説として語られています。 日本語・英語・韓国語を話せるトリリンガルかつ、ピアノの英才教育も受けているほか、むしろラップよりダンスのほうが得意だと本人は語るなど、かなり多才な女子高生ラッパー。10代から圧倒的な支持を集めています。
イラストレーターの大島智子さんによるアートワークやMVなど、見たことがある人も多いと思います。 「さみしくて 流されやすくて そしてちょっぴりエッチで。ラップをしちゃう普通の女の子」というキャッチコピーの通り、既存のラップとはまったくかけはなれた雰囲気を持つ泉まくらさんですが、近年のフィメールラップシーンに与えた影響は大きなものだと思います。
アイドルというと、「〜だYO!」のような可愛らしいラップを想像しますが、MIRIさんは、名の知れた実力者が集うMCバトルの大会「戦極MC BATTLE」へ出場するほどのガチです。
ラッパーのハハノシキュウさんからフリースタイルを教わり、惜しくも出場には至りませんでしたが、自ら「高校生RAP選手権」のオーディションに挑むなど、ラップに対する強い思いがうかがえます。
彼女のラップは、ライムベリーの楽曲からでも聴けますが、ソロラッパーとしても、ERONEさんや晋平太さんを客演に迎えたアルバム『"hiphop"ト名乗ッテモイイデスカ』を発表しています。
金髪美少女が繰り出す想像を超えた確かなラップを感じてみてください。 その他にも、AYA a.k.a PANDAさんを擁するユニット・S7ICK CHICKsや、講談社ミスiD2014に選ばれたレイチェルさんが組んだchelmicoなど、男性に比べると数はまだ少ないですが、女性ラッパーたちの活躍は目覚しいものがあります。
今後の日本語ラップがどのように発展していくのか、才能あるフィメールラッパーのさらなる登場が期待されています。
ここ最近、KAI-YOU.netでも紹介しましたが、さまざまな日本語ラップのおすすめ楽曲やラッパーを紹介する記事がたくさん出てきました。 どの楽曲も最高の日本語ラップであることは間違いないのでぜひチェキってほしいのですが、今日はまだあまり取り上げられていないフィメールラッパーと呼ばれる女性ラッパーさんたちのおすすめ楽曲を紹介していきたいと思います!
日本ではラップといえば、B-BOYというイメージがたしかに根強くありますが、近年はラップの多様化と共に、着実に女性のラッパーにも注目が集まり、ムーブメントの勢いは増すばかり。実は女性ラッパーもすっごくヤバイんですよ〜〜〜!
文:きのしたゆり 編集:米村智水
日本をレペゼンするフィメールラッパーたち!
COMA-CHI
まずは日本語ラップ好きからの支持も厚く、もはやベテランの貫禄さえあるラッパー・COMA-CHIさん。ラップのヤバさは曲を聴いてもらうとして、ラップだけでなく、2005年には「B BOY PARK」のMCバトルの大会において、女性MCとしては初の快挙となる準優勝を成し遂げ、渋谷を拠点にアンダーグラウンドシーンを中心に活動してきた実力者でもあります。 「ミチバタ」は、2006年2月にリリースされたインディーズデビューアルバム『Day Before Blue』収録の楽曲。「日本語ラップ史に残るクラシックをつくる」という思いで生まれた楽曲と本人が語るほど思い入れもある、COMA-CHIさんの代表曲。
2009年には、ポニーキャニオンより『RED NAKED』でメジャーデビュー。当時はストリート出身が故に、メジャーでの活動において批判的な声も見られましたが、デビューアルバムでは、ラップに加え、圧巻の歌声も存分に感じることができる聴きやすい楽曲が揃っています。
MARIA
MARIAさんは長らく「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」の審査員も行っているので、知ってる人も多いと思います。実はというか本業はSIMI LABという横浜発のクルーで紅一点のラッパー。 ソロでも楽曲をリリースし、近年では世界からも注目される異端児・KOHHさんとも共演するなど、フィメールラッパーの中でも特に技巧派として知られ、独自のフロウは唯一無二の異彩を放っています。ポップな作風のラッパーが取り沙汰されることが多いフィメールラッパーですが、MARIAさんは金・暴力・セックス・ドラッグといったハーコーなラッパーです。幼少期はアメリカで育ったらしく、英語の発音もかなりエグいです。
コムアイ(水曜日のカンパネラ)
コムアイさんは音楽ユニット・水曜日のカンパネラのフロントマン。ヒップホップというジャンルに捉われない多様かつトリッキーな楽曲を歌いこなす様と、何かヤバいものが乗り移ってるかのような圧巻のステージングによって、現在最も注目を集めているフィメールラッパーの一人だといえるでしょう。 2016年6月にはワーナーミュージック・ジャパン・アトランティック・レコードからEP「UMA」をリリースして、メジャーデビューも果たしました。
DAOKO
DAOKOさんは女子高生ラッパーとして2015年にメジャーデビューしたラッパー/シンガー。 もとはJinmenusagiさんやGOMESSさんらと共にプロダクション・LOW HIGH WHO?に所属し、そのウィスパーボイスを駆使した等身大のラップとメロウなトラックの組み合わせによって、インディーズ時代から強い求心力を持っていました。某動画サイトでも作品を投稿していたことからネットラップの文脈で語られることもあり、そのバックボーンも深く、様々なシーンに関わっています。
あっこゴリラ
名前からしてインパクトの強いあっこゴリラさん。もとはロックバンド・HAPPY BIRTHDAYでドラムを担当していたころ、アンコールの余興としてラップをするようになったといいます。 「戦極MCバトル」や「MC BATTLE THE 罵倒」といったMCバトルに参加したり、紙芝居をめくりながらラップをするというスタイルを確立したりと、各所で話題に。
しかし、初のワンマンライブ「5HOURS」で、紙芝居を自ら焼き払って封印。今後の活躍が期待される気鋭フィメールラッパーです。
CHARLES
CHARLES(シャルル)さんは、ACEさんや掌幻さんらと共に、「渋谷サイファー」を主催するラッパーの一人。そのキュートな風貌に似合わずかなりの毒舌でも知られるバトルMC。楽曲のリリースにも期待です! テレビ番組の出演や昨今のヒップホップシーンを賑わせた「TOHYO CYPHER」にも出演しています。
ボンジュール鈴木
ボンジュール鈴木さんは、ラップだけにとどまらず、作曲・編曲も行うシンガーソングライター。アニメ『ユリ熊嵐』のOPテーマとしていきなり大抜擢された「あの森で待ってる」で一躍その名が知られるも、顔やプロフィールは明かされない覆面作家として活動しています。 ラップと歌唱のほかにもギター、バイオリン、ピアノ、琴なども演奏。そのウィスパー系ラップはDAOKOさんと比較されることも多く、フィメールラッパーの新たなスタイルを提示しています。
ちゃんみな
「練馬のFOXY親方」ことちゃんみなさんは「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」への出場で一気にその名が広まったラッパー。第1回戦でRei©hiさんとの容赦ない女の死闘を演じ、いまだにその一戦は大会史に残る伝説として語られています。 日本語・英語・韓国語を話せるトリリンガルかつ、ピアノの英才教育も受けているほか、むしろラップよりダンスのほうが得意だと本人は語るなど、かなり多才な女子高生ラッパー。10代から圧倒的な支持を集めています。
泉まくら
泉まくらさんは、「フリースタイルダンジョン」でも活躍するDOTAMAさんと同じレーベル・術ノ穴に所属するラッパー。イラストレーターの大島智子さんによるアートワークやMVなど、見たことがある人も多いと思います。 「さみしくて 流されやすくて そしてちょっぴりエッチで。ラップをしちゃう普通の女の子」というキャッチコピーの通り、既存のラップとはまったくかけはなれた雰囲気を持つ泉まくらさんですが、近年のフィメールラップシーンに与えた影響は大きなものだと思います。
MC MIRI(ライムベリー)
アイドルラップユニット・ライムベリーのメインMCであるMIRIさん。アイドルというと、「〜だYO!」のような可愛らしいラップを想像しますが、MIRIさんは、名の知れた実力者が集うMCバトルの大会「戦極MC BATTLE」へ出場するほどのガチです。
ラッパーのハハノシキュウさんからフリースタイルを教わり、惜しくも出場には至りませんでしたが、自ら「高校生RAP選手権」のオーディションに挑むなど、ラップに対する強い思いがうかがえます。
彼女のラップは、ライムベリーの楽曲からでも聴けますが、ソロラッパーとしても、ERONEさんや晋平太さんを客演に迎えたアルバム『"hiphop"ト名乗ッテモイイデスカ』を発表しています。
金髪美少女が繰り出す想像を超えた確かなラップを感じてみてください。 その他にも、AYA a.k.a PANDAさんを擁するユニット・S7ICK CHICKsや、講談社ミスiD2014に選ばれたレイチェルさんが組んだchelmicoなど、男性に比べると数はまだ少ないですが、女性ラッパーたちの活躍は目覚しいものがあります。
今後の日本語ラップがどのように発展していくのか、才能あるフィメールラッパーのさらなる登場が期待されています。
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日夜生み出される現象や事象を“ポップなまとめ記事”として紹介する人気連載。 いま注目を集めるジャンル、気になったときにチェックしたいトレンド──。 KAI-YOUでは「POP」を軸に、さまざまな対象をまとめて紹介していきます。
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