VTuberグループ・ホロライブなどを運営するカバー株式会社が1月9日、2024年の誹謗中傷などの権利侵害行為への対策活動についてを報告した。
年間での対応件数は252件。
法務知財部や弁護士間で協議し、特に悪質なものには発信者情報開示請求などの法的措置を実施していることを説明した。
権利侵害行為への開示請求や削除/通報などの対応を報告
カバー社は報告の中で、下記の6つに分類して対策活動を説明。
1. SNS投稿及び掲示板の書き込みにおける権利侵害行為への対応
2. 当社及び当社所属タレントのなりすまし行為への対応
3. 海外における当社所属タレントに対する権利侵害行為への対応
4. 当社所属タレントのプライバシーその他権利を侵害するサイトに対する法的措置
5. 刑事的な対応
6. 各ステークホルダーとの連携誹謗中傷等の権利侵害行為における対策活動のご報告(ホロライブ公式サイトより)
SNSや掲示板の投稿における権利侵害行為への対応としては、悪質なものについては開示請求を実施。
開示請求については裁判手続や示談交渉中の事案もあり詳細は伏せるとしながら、このほかにも削除/通報などの対応をおこなっていると説明した。
カバー社や所属タレントへのなりすまし行為についても、迷惑行為やハラスメントに該当すると判断した投稿に対して、開示請求や訴訟などの法的対応を実施していると報告している。
海外展開についても、現地弁護士と連携体制を構築
ホロライブEnglishやホロライブインドネシアなど、海外にも所属タレントを抱えるカバー社。
こちらについても、現地の代理人弁護士を通じて権利侵害行為の排除をしていると説明。今後も海外展開にともなう権利侵害行為に速やかに対応できるよう、連携体制を構築するとしている。
また、プライバシーなど権利を侵害するサイトに対する法的措置としても開示請求を実施。
カバー社や所属タレントの名誉や信用を貶める記事やコメントの削除を速やかに行えるよう、一部のまとめサイトとは連携体制を築いていると説明した。
「誹謗中傷対策検討分科会」にも参画するカバー社
警察署への情報提供、相談も実施しており、所属タレントや従業員の安全確保を図っているとも報告している
なお、刑事事件化したものについては、対応係属中のため詳細を伏せている。
カバー社は、2024年5月にUUUM株式会社・ANYCOLOR株式会社とともに「誹謗中傷対策検討分科会」へ参画。
今後も、関係各所との連携を深め、所属タレントへの悪意に措置を講じ、タレントが安心して活動できるよう邁進すると説明している。
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