ソニーグループ株式会社と株式会社KADOKAWAが12月19日、資本業務提携を発表した。
資本提携では、KADOKAWAが2025年1月7日(火)に実施する第三者割当を実施。ソニーに対して約7.83%の株式を発行し、約500億円を調達するとしている。
今回の株式取得でソニーは、2021年2月に取得済みの株式とあわせて、KADOKAWAの約10%の株式を保有する筆頭株主となる。
KADOKAWAとソニー、IPのメディアミックスを共同推進
今回の資本業務提携については、以前から報じられていたもの。
提携についてKADOKAWAは、IP(知的財産)を最大限に活用し、グローバル展開や技術革新を推進する「グローバル・メディアミックス with Technology」を実現するためと説明。
同じくソニーも、コンテンツ領域での共同出資の検討や、新たなクリエイターの共同発掘、両社のIPのメディアミックスの共同推進など、協業を進めていくとしている。
また、KADOKAWAは今回の調達資金の具体的な使用用途について、新たなIPの創出やグローバル市場への拡大に向けると説明。
2025年から2030年までに、新規IPの創出・開発・取得、IPのグローバル流通の強化に使用する予定だと説明している。
株式会社KADOKAWA 取締役 代表執行役社長 CEO 夏野 剛のコメント
今回のソニーとの資本業務提携契約の締結を大変嬉しく思います。本提携により、当社のIP創出力がより一層強化されることに加え、グローバル展開にかかるソニーの支援を得ることでIPのメディアミックスの選択肢がさらに増えるとともに、世界中のより多くのユーザーにIPを届けることができるようになり、当社IPの価値最大化と中長期での企業価値向上に大きく寄与するものと確信しています。ソニーとの協業の取り組みが世界市場で大きな成果を上げられるよう、尽力してまいります。
ソニーグループ株式会社 代表執行役 社長 COO 兼 CFO 十時 裕樹のコメント
今回の資本業務提携により、当社は、ライトノベルやコミックに代表される出版・書籍、ゲーム、アニメなど、多彩なIPを安定的に創出しているKADOKAWAの筆頭株主となります。KADOKAWAの豊富なIPおよびIP創出のエコシステムと、アニメやゲームをはじめとした、幅広いエンタテインメントをグローバル展開してきたソニーの強みとを組み合わせることで、IP価値最大化を目指すKADOKAWAの「グローバル・メディアミックス」ならびに、ソニーの長期ビジョン「Creative Entertainment Vision」の実現に向けて、緊密に連携していきます。
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