「最後にみんなを連れて行きたい場所がある」
最後のMCで、はるまきごはんさんは、公演冒頭にアニメーションでも登場したキャラクター・魔法使いエバについてこう語った。
「魔法使いエバという人は、自分の憧れであり、自分の夢です。そのために、まだやりたいことがたくさん残っていて、いつになるかはわからないけれど、最後にみんなを連れて行きたい場所もあります。話したいことはたくさんあるんですけど、実は、もう言いたいことはすべて(今回のライブで)メルティが言ってくれました」
続けて、はるまきごはんさんが10周年に込めた真意も。
「10周年というのは、実は自分のことではなくて、おとぎの銀河に生きるメルティやナナ(※)、みかげ(※)、そして今回の主人公のエテル・シアナ──彼女たちの10周年だったんです。彼女たちのこれからの新しい旅を、どうか見届けてあげてください」
ラストを飾るアンコールの2曲目では、このメモリアルなライブの最後でぜひやりたかったという「アンサー」を披露。
<あの子を救って欲しくて 僕は世界を作る><眺めてくれるだけで良い 愛想笑いならそれでも良い これが僕とその人生のアンサー>と、作家としての自身と重なるような歌詞を歌い上げた。
※ナナ:「彗星になれたなら」のMVなどに登場する「ふたりのシリーズ」の主人公
※みかげ:「第三の心臓」のMVなどに登場する「幻影シリーズ」の主人公
はるまきごはんがクリエイターとして支持される理由
2024年を通して展開されてきた「はるまきごはんの10周年」は、「ハンドメイドギンガ Finale -新しい旅-」でゴールを迎え、幕を下ろした。
はるまきごはんさんは10年間、自身の表現したい世界観をゆるぎなく追及し、迎合することなく活動してきた。それこそが熱烈な支持を集めている理由だろう。
ライブ終了後、SNS上ではファンからの大きな反響があったほか、Chinozoさん、Neruさん、水野あつさん、椎乃味醂さん、晴いちばんさん、aqu3raさん、歩く人さん、higmaさん、A4。さん、阿修さん、エイハブさんといった、ボカロシーンで活躍する数多くのアーティストからも温かい反応が寄せられた。
彼の作品が多くのリスナーに愛され、そしてクリエイターたち──はるまきごはんさん以外の“銀河のつくり手”たち──に強いインスピレーションを与えたきた証でもある。
10周年はクロージングとなるが、2025年には、「ふたりの」シリーズ(2019年)、「幻影」シリーズ(2021年)に続く新シリーズの制作が決定。
生み出してきた作品とキャラクターによって、活動の軌跡をたしかに示しながら、新たな旅路に踏み出すはるまきごはんさん。彼の未来がさらに楽しみになってきた。
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