つぶらな瞳(よく見るとネジ!)のカエルのアクセサリー。金属と木材の組み合わせで、各部分の質感を見事に表現されています。
ただ再現するだけでなく、ネジの形を活かしたデフォルメの効いたデザインで、可愛らしさが強調されています。
制作したのは、3Dモデリングを利用したアクセサリーなどを販売する造形作家の金木工房(きんもくこうぼう)さん。
金属と木材という異なる素材を組み合わせる。ちょっと考えただけでも難しそうな制作工程について、本人に話を聞きました。
【画像】質感も可愛い! 金属と木材でつくられた生き物たち枝につかまったカエルを表現したアクセサリー
──制作手順を簡単に教えてください。
金木工房 まずデザインが決まったら、デジタル彫刻ソフトウェアのzbrushと3DCADソフトのfusion 360でモデリングをします。
金属(ピューター:錫を主成分とする合金)は3Dプリントで原型をつくってシリコン型で鋳造し、木材はcncフライス加工。
そのあとは両方をひたすら磨き上げて組み合わせています。
──今回のカエルを制作するアイデアが生まれた経緯を教えてください。
金木工房 枝につかまったカエルのシルエットって良いですよね……。それを木と金属でつくるとこうなります。
胸のネジはアイアンマン、ポージングは『NARUTO』のうちはイタチが電柱から見下ろしているようなイメージでデザインしました。
生き物の特徴や動きから、“気持ちのいい違和感”を探す
──制作の際に苦労した部分はどこでしょうか?
金木工房 鋳造が難しい形状で、何度も原型を直しています。パーツも多く、金属と木材と合わせるのも大変です。
今回は木材も2種類使っているので別々に加工しました。台もあるので、いつもなら2作品つくれるくらいの手間がかかっています。
──金木工房さんの作品はどれも特徴的なデザインですが、造形で意識していることはありますか?
金木工房 生き物の特徴や動き、自分が勝手に持っているイメージから、“気持ちのいい違和感”のある形を探しています。
パッと目に入った時に、「なんかイイ、好き」って思える造形をつくりたいです!
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