山田尚子監督の新作長編アニメーション映画『きみの色』が8月30日に公開。映画レビューサイト「Filmarks」の初日満足度ランキング(8月26日~9月1日公開の映画)で3位に入るなど、反響を呼んでいる。
『映画 聲の形』『リズと青い鳥』などを手がけた山田尚子監督の新作は、クリエイターからの注目度も高く、『すずめの戸締まり』の新海誠監督、『進撃の巨人』荒木哲郎監督、『化け猫あんずちゃん』久野遥子監督ら8名の著名人が称賛のコメントを寄せた。
新海誠監督は『きみの色』について「とても優しくて可愛らしく柔らかい映画だけれど、とても強い覚悟に満ちた作品でもありました」と表現している。すべてのコメントは記事の最後に掲載。
『化け猫あんずちゃん』の久野遥子、『進撃の巨人』荒木哲郎らもコメント
NHKのニュース番組で山田尚子監督と対談していた新海誠監督。
今回のコメントではさらに、「今、この作品を作り上げるなんて凄い、、、! 企画を含め制作はきっと戦いだったのではないかと、勝手に想像してしまいます」とも興奮気味に語っている。
また、映画『化け猫あんずちゃん』の久野遥子監督(山下敦弘監督と共同)は、「誰にも知られず、秘密の花園で踊るトツ子ちゃんのあまりのまばゆさに心を奪われました」と称賛。
荒木哲郎監督は「ため息が出る美しさ。繊細にコントロールされた色、絵…すごい表現力!ラストも大いにアガりました。素晴らしかったです!」と表現力の高さに言及した。
また、山田尚子監督の『けいおん!』に出演した声優・日笠陽子さんは、「山田監督が描いた色や音が、私の心の海に波紋を広げていきました。静かに語りかけるものがどこか温かくて懐かしくて、理由もなく私の中の水分が一滴ポロリとこぼれ落ちました」と語っている。
『けいおん!』『リズと青い鳥』の山田尚子監督の最新作『きみの色』
『きみの色』は、TVアニメ「けいおん!」シリーズをはじめ、『映画 聲の形』『リズと青い鳥』『平家物語』などで知られる山田尚子監督のオリジナル長編アニメ映画。
人が放つ“色”が見える高校生・トツ子が、美しい色を放つ少女・きみと、音楽好きの少年・ルイという3人の少年少女が、バンド活動を通じて成長する姿を描いている。
制作/プロデュースをサイエンスSARU、企画および共同プロデュースをSTORY inc.が担当。山田尚子監督と幾度となくタッグを組んできた吉田玲子さんが脚本、同じく牛尾憲輔さんが音楽を手がけた。
なお、本作には公開に先駆けて刊行された小説版と、KADOKAWAのWeb漫画サイト「コミックNewtype」で連載が開始されたコミカライズ(現在も連載中)が存在する。
小説・コミカライズ共にストーリーは映画と同じ。しかし、映画の劇中では描かれなかった場面や、トツ子、きみ、ルイの心理描写などを細かく補完する内容になっている。
『きみの色』を読み解く上で必読と言って良い作品だ。
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