精神科医/ブロガー/著述家の熊代亨さんが書籍『ないものとされた世代のわたしたち』を、イースト・プレスから10月4日(金)に刊行する。
バブル崩壊後に生じた就職氷河期。1975年生まれの精神科医である熊代亨さんの視点から、時代の変化のなかで何を体験し、何を見落としていたのかが綴られる。
現代社会やサブカルチャーについて論じる精神科医・熊代亨
熊代亨さんは医師としての仕事の傍ら、ブログ「シロクマの屑籠」にて現代社会やサブカルチャーについて発信。
これまで『ロスジェネ心理学』『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』などの著作を多数刊行してきた。
2024年にも、「推し」にまつわる欲求について論じた『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』や、進化生物学の仮説「自己家畜化」から現代の人間疎外を論じた『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』を刊行している。
「就職氷河期に限らず、この本は私の思い出話」
発表に際して、熊代亨さんはブログを更新(外部リンク)。
「就職氷河期に限らず、この本は私の思い出話」と自身の半生を振り返った内容であると説明している。
また、2024年に刊行された前述の2作について触れながら、今回の書籍について「内容こそ大きく異なりますが、私のなかでは"2024年三部作"という兄弟みたいな出版企画」と心境を綴っている。
『ないものとされた世代のわたしたち』目次
【社会】第1章 途上国の面影のこる地方社会 1975年~
【経済】第2章 ないものとされた世代のわたしたち 1980年~
【オタク】第3章 犯罪者予備軍と呼ばれたオタク 1990年~
【精神医療】第4章 診断され、支援され、囲われていく人々 2000年~
【ネット】第5章 インターネットにみた夢と現実 2010年~
【現代思想】第6章 やってきたのは「意識低い」ポストモダンだった 2020年
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