『「推し」で心はみたされる?』精神科医 熊代亨が現代社会を論じる書籍が刊行

『「推し」で心はみたされる?』精神科医 熊代亨が現代社会を論じる書籍が刊行
『「推し」で心はみたされる?』精神科医 熊代亨が現代社会を論じる書籍が刊行

『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』表紙/記事中の画像はすべてAmazonより

熊代亨さんの書籍『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』が大和書房より2024年1月20日(土)に刊行される。

本書は、2010年代から急速に使われるようになった「推し」についての書籍。

人間の心理的欲求について、承認欲求や所属欲求、ナルシシズム(自己愛)という概念を参考にし、「推し」という言葉を導入しながら2020年代的な解釈で考え直す。

承認欲求や所属欲求を「推し」の視点から捉え直す書籍

熊代亨さんはブログ「シロクマの屑籠」にて現代社会やサブカルチャーについて発信するブロガー/精神科医。

これまで『ロスジェネ心理学』『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』などの著作を刊行している。

『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』では、「推し」が個人で完結せず、エンパワーや人間関係の強化といった社会的影響が伴う点に着目し、承認欲求や所属欲求について論じる。 出版に際して、熊代亨さんはブログを更新。

熊代亨さんは執筆に至った背景について、「昨今の『推し』は、ちょうど承認欲求がいちばん流行っていた頃と同じような、毀誉褒貶の激しい状況にある」「現代社会はコミュニケーションの少なくない部分がオンライン化していて、承認欲求や所属欲求やナルシシズムを充たす経路として無視できなくなっています」と説明。

「より良い推し活ライフをとおして人生を豊かにしていきたい人、『推し』についてもう少し学問寄りの言葉で理解を深めてみたい人、2020年代の現状に即したかたちでマズローやコフートについて考えてみたい人にとりわけお勧めです」と読者に呼びかけている。
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