ショート動画プラットフォーム・TikTokが5月28日、日本のアニメ業界への支援を開始したと発表した。
今回、TikTokの日本法人は、アニメーション文化の継承や普及を目指す業界団体・日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)に寄付を実施。
また今後、TikTokはNAFCAが2024年より実施する予定の人材育成事業「アニメータースキル検定」を支援。その他、アニメスタジオの魅力を伝える動画の発信やTikTokライブの配信などのサポートを行うとしている。
人材育成に注力するアニメの業界団体「NAFCA」
NAFCAは、サンライズの元常務であり、A-1pictures/アニプレックス元社長の植田益朗さんが代表理事をつとめる業界団体。
アニメーションとその文化の承継、発展、そして普及を目指し、2023年4月27日に設立された。
業界内の技術水準を向上させ、作品のクオリティアップと従事者の待遇改善を目指すべく、NAFCAでは人材育成事業に注力。
アニメ制作における、主に“動画”セクションに必要な技術と知識をレベルごとに測る「アニメータースキル検定」は、その一環として実施される。
植田益朗さんは今回の発表にあたって、「今後TikTok上で、『アニメータースキル検定』についてや、クリエイター参加のワンポイントレッスンなどの発信も展開して行く予定」とコメント。
TikTok日本法人のゼネラルマネージャー・佐藤陽一さんは、「NAFCA様とのパートナーシップをはじめ、アニメ業界の持続的発展のためにTikTokが貢献できることをとても嬉しく思います」と語っている。
NAFCA&TikTok日本法人 代表コメント全文
【一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟 代表理事 植田益朗さんコメント】
このたび、TikTok様より、アニメ業界の人材育成の一助となるようにと弊連盟で計画中の「アニメータースキル検定」の趣旨にご賛同をいただき、ご協賛いただける事となり、大変感謝しております。今後TikTok上で、「アニメータースキル検定」についてや、クリエイター参加のワンポイントレッスンなどの発信も展開して行く予定です。また、弊連盟へのご協賛以外にも、今後アニメ業界全般へのサポートも計画中との事、アニメスタジオ様のご協力を得てクリエイターの作業風景、業種の説明など、若年層をはじめとする多くの方々にアニメ業界に興味を持ってもらい、今後の人材確保、育成にもご協力頂けるとのお話をお聞きし、大変心強い限りです。TikTok様とのコラボレーションも含め、弊連盟も業界全体と連携しながら更に活動を充実させてまいります。
【TikTok Japan ゼネラルマネージャー 佐藤陽一さんコメント】
この度、NAFCA様とのパートナーシップをはじめ、アニメ業界の持続的発展のためにTikTokが貢献できることをとても嬉しく思います。ショートムービーを通じて国内外のユーザーを繋ぎ、クリエイティブで楽しい体験を提供するTikTokの特長を活かして、アニメ制作の魅力を新たな角度からより多くの方にお届けできると確信しています。今後、アニメ業界の皆さまと広く連携しながら、様々な支援を実施し、魅力の発信をしていく予定です。どうぞご期待ください。
なおTikTokを巡っては、アメリカで4月、安全保障上の懸念を理由に、中国・Bytedance社による運営を事実上禁止する法案が成立。これを受けて、Bytedance社側は5月に米政府を提訴している。
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