「ChatGPT」を開発・運営する米OpenAI社が日本時間2月16日に発表した、テキストから最長1分の動画を生成するAIモデル「Sora(ソラ)」。
「複数のキャラクター、特定の種類の動き、被写体や背景の正確なディテールを持つ複雑なシーンを生成できる」「ユーザーがプロンプト(=テキスト)で何を求めたかだけでなく、それらが物理的な世界にどのように存在するかも理解している」と謳う新たな生成AIです。
発表に合わせて数本のデモ動画が公開されると、あまりのクオリティの高さに世界中に激震が走りました。
Prompt: “A stylish woman walks down a Tokyo street filled with warm glowing neon and animated city signage. she wears a black leather jacket, a long red dress, and black boots, and carries a black purse. she wears sunglasses and red lipstick. she walks confidently and casually.… pic.twitter.com/cjIdgYFaWq
— OpenAI (@OpenAI) February 15, 2024
AIで生成「パスタを食べるウィル・スミス」動画、再発掘
SNS上では、AIの進化速度の凄まじさを伝えるべく、Soraで生成した動画と、過去のAI生成動画を比較した投稿も話題になっています。
そんな流れの中、2023年4月に賛否両論を呼び、米・Forbesも取り上げたとあるAI生成動画(外部リンク)が、再び発掘されました。
Text to video is here. And it is at the demonic phase. pic.twitter.com/h9oAIHv9ci
— Grit on Farcaster. (@GRITCULT) March 28, 2023
それが「パスタを食べるウィル・スミス」です。
Forbesによれば、この動画は元々、chaindropというユーザーが掲示板型SNS・Redditに投稿したもの(※)なのだとか。
この動画のなんとも言えない気持ち悪さ・不気味さから、Forbesは当時「言葉では言い表せないほどの精神的ダメージが、このビデオにはある。表情、動き、そしてスパゲッティそのものに生命が宿っている」と評していました。
(※)実在する人物のディープフェイクが生成・発表されてしまっている問題について論じるのは、ここでは一旦さておきましょう。
ウィル・スミス、1年越しにAI生成動画を“完全再現”
時は流れ、2024年2月20日。
「パスタを食べるウィル・スミス」が再び脚光を浴びたことを受けてか、俳優のウィル・スミスさんがとある動画を自身のInstagramに投稿しました。
それがこちら。
動画では「AI Video now(現在のAI動画)」とテロップが表示されてますが、これは現実で撮影された動画でしょう……恐らく。
いやはや全く、AI動画かそうでないかを断じることもできない時代が来るとは。技術の進化は恐ろしいですね。
もしかしたら、あなたが読んでいるこの記事さえも、AIが書いているのかもしれません。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント