連載 | #11 コミックマーケット102特集

コミケ初参加のVTuber、コスプレイヤー、親子連れ──それぞれが見た即売会

コミケ初参加のVTuber、コスプレイヤー、親子連れ──それぞれが見た即売会
コミケ初参加のVTuber、コスプレイヤー、親子連れ──それぞれが見た即売会

「コミックマーケット102」で初参加となったサークル

毎年恒例の同人誌即売会「コミックマーケット」が終了した。8月12日・13日の来場者数は合計26万人を記録した。

コロナ禍で設けられた様々な制限を廃止し、1日あたりの来場者数の上限を撤廃してスタートした今回の夏コミ「コミックマーケット102」。

2日目は台風7号の影響で不安定な天候だったものの、2022年12月の冬コミが18万人だったことを考えると、人数は飛躍的に増加した。

同人誌などを頒布するサークルと一般参加共に、参加者の中には今回が初めてのコミケという人も。名を売りたいVTuberや韓国人コスプレイヤー、50代の父と10代の娘など、それぞれに初参加した理由を聞いた。

目次

コミケへのサークル参加は“夢のまた夢”だった

『アズールレーン』同人誌を頒布していたかがさん(右)

1人目は、初日にゲーム『アズールレーン』の漫画の同人誌を頒布していた男性・かがさん。8年ほど前から一般参加していたが、サークル参加は初めてだ。

「もともとイラストや漫画を描いてたんですけど、自分の画力や描くスピードが足りてないと思って、サークル参加は夢のまた夢でした。でも、だんだん上達してきて、やっと念願の自分の本ができました」

かがさんが頒布した同人誌

ジャンル限定の即売会であるオンリーイベントにはサークルとして参加経験があるが、コミケはそれらとも少し違うという。

「基本的に同じですけど、コミケという誰もが知っている晴れ舞台で、自分の本を手にとってもらえるのは最高です。苦労して描いた甲斐がありました」

同人誌は完売、“売名”も成功のVTuberが抱く尊敬の念

サークル参加への憧れの気持ちがあったというVTuber・乙姫つづりさん

サークル姫系VTuber”として活動する乙姫つづりさんも、今回のコミケに初めてサークル参加した1人だ。

「一般参加していた頃から、サークル参加への憧れの気持ちがありました。もう一つは……売名(笑)。ちょっとでも名を売りたい、チャンネル登録者数を増やしたいと思って」

初サークル参加ながら、頒布した同人誌は見事に完売。それでも「当初は32ページくらいいったるぞ! と思って描き始めたんですけど、予想以上に大変で、ひいひい言いながら最終的に16ページになった」という。

乙姫つづりのブースと頒布物/同人誌の画像は本人のXより

「印刷の締め切りもギリギリで、結局表紙がペラペラな紙でしか印刷できませんでした」「同人誌作家さんたちに尊敬の念を抱きました」とは本人の弁。

とはいえ、「初めましての人も買ってくださって、コミケには“知らないものでも試しに買ってみる”みたいな優しさを感じて、うれしかったです。チャンネル登録者数もちょっと増えました」と笑顔を見せた。

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コミックマーケット102特集

2023年8月12日(土)・13日(日)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット102」(C102)を特集。 近年はコロナ禍の影響で、来場者数の上限をはじめ様々な制限を設けてきたコミケ/コミケット。しかし、今回の夏コミではそれらを大幅に緩和。 各種のガイドラインが廃止されたことを受け、1日あたりの来場者数の上限を撤廃し、さらに当日午後からの入場が可能になるなど、かつての熱狂を取り戻す準備が整いつつある。

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