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敵を打つために狙撃手になった主人公が、血と硝煙にまみれた世界で何を思うのか。復讐に生き何かを得られたのか。真の敵とは何なのか。ぜひ読んでみてください。
主人公が謎の人物を追うなかで、人間の中に眠る、殺戮の引き金になる「虐殺器官」の存在を知り、大きな決断を下す……記憶を消して読みたい! 未読の方はぜひこの機会に!
一つの価値観が絶対とされる世界に馴染めなかった人々と、主軸になる2人の女性の葛藤が描かれています。
並行世界を行き来する少女たちの青春を描いた表題作や、たった2人の卒業式からはじまる未曾有の災害を描いた全6編。いずれも素晴らしく、文句なしにおすすめです。
円城塔さんらの作品を収録した[恋愛篇]と同時刊行の[怪奇篇]はそれぞれのテーマに併せて構成。そして中井紀夫さん、新城カズマさん、石黒達昌さんの作品で構成された全5冊がセール中です。
八島游舷さんなど、新世代の作家たちがAIやポストコロナなどのテーマで書いた作品に加え、SF入門コラム14本と「新しいSFを読みたい/書きたい人のためのガイド」も収録。大ボリューム!
急進的な政策でカンボジアを激変させ、国民の大量虐殺を招いたポル・ポト政権下を下地にした上巻。そこから一気に時計の針を進めて物語を転回させる下巻。巧みな構成は圧巻です。
このほか、時を超えるタイムトラベルに執念を燃やすマジシャンを描いた「魔術師」など、珠玉の6編を収録しています。
テクノロジーの進化で誰もが莫大な情報を処理できる社会で、謎の少女の逃避行が描かれます。エンタメ性抜群である一方、“知る”をテーマにしており、頭を一捻りさせられる作品でもあります。
宇宙船に乗る漁師の女性2人が主人公。宇宙船に乗って漁ができるのは男女という決まりを無視して、女性同士でタッグを組む2人がわが道をゆく姿が最高です。
奴隷のような暮らしを強いられてきた主人公が、戦地でバタバタと倒れていく歩兵・ヤキトリに志願する物語になっています。なかなか出ない3巻の刊行も待ってます!
そんな世界でありえない連続殺人事件が起こる謎を、主人公の探偵が追っていきます。なぜ1人ではなく2人なのか? 舞台が孤島なのもそそられます。
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この記事では国内のオススメ作品をピックアップしているので、お買い物の参考にどうぞ!
また、海外作家のオススメ作品もこちらで紹介しています。
目次
逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』
2022年本屋大賞を受賞した本作は、戦争で母を喪(うしな)った少女が主人公の復讐譚です。敵を打つために狙撃手になった主人公が、血と硝煙にまみれた世界で何を思うのか。復讐に生き何かを得られたのか。真の敵とは何なのか。ぜひ読んでみてください。
伊藤計劃『虐殺器官』
鬼才・伊藤計劃さんの名作。虐殺を扇動する謎の人物を追うアメリカの軍人が主人公です。主人公が謎の人物を追うなかで、人間の中に眠る、殺戮の引き金になる「虐殺器官」の存在を知り、大きな決断を下す……記憶を消して読みたい! 未読の方はぜひこの機会に!
伊藤計劃『ハーモニー』
同じく伊藤計劃さんによる作品。高度な医療が発達した管理社会が舞台で、ユートピアともディストピアとも似つかない、でも息苦しい世界の物語。一つの価値観が絶対とされる世界に馴染めなかった人々と、主軸になる2人の女性の葛藤が描かれています。
伴名練『なめらかな世界と、その敵』
『ハーモニー』へのリスペクトが込められた短編も収録された、2019年の年間ベストSFに選ばれた短編集です。並行世界を行き来する少女たちの青春を描いた表題作や、たった2人の卒業式からはじまる未曾有の災害を描いた全6編。いずれも素晴らしく、文句なしにおすすめです。
「日本SFの臨界点」シリーズ
『なめらかな世界と、その敵』の伴名練さんが、有り余るSF愛を1冊に詰め込んだシリーズです。円城塔さんらの作品を収録した[恋愛篇]と同時刊行の[怪奇篇]はそれぞれのテーマに併せて構成。そして中井紀夫さん、新城カズマさん、石黒達昌さんの作品で構成された全5冊がセール中です。
『新しい世界を生きるための14のSF』
衝突事故直前の車載AIが最後の審判を繰り広げる「Final Anchors」など、14篇を収録した伴名練さんによるアンソロジーです。八島游舷さんなど、新世代の作家たちがAIやポストコロナなどのテーマで書いた作品に加え、SF入門コラム14本と「新しいSFを読みたい/書きたい人のためのガイド」も収録。大ボリューム!
小川哲『ゲームの王国』
1月に『地図と拳』で直木賞を受賞した作家・小川哲さんの傑作です。急進的な政策でカンボジアを激変させ、国民の大量虐殺を招いたポル・ポト政権下を下地にした上巻。そこから一気に時計の針を進めて物語を転回させる下巻。巧みな構成は圧巻です。
小川哲『嘘と正典』
こちらも間違いない傑作。小川哲さんによる初の短編集です。誰もがうなる表題作は、共産主義の消滅を目論むCIAの歴史改変SF。このほか、時を超えるタイムトラベルに執念を燃やすマジシャンを描いた「魔術師」など、珠玉の6編を収録しています。
野崎まど『know』
作家・野崎まどさんの軽快な筆致とセンスが合致した初期の傑作。鬼才を知るにはうってつけです。テクノロジーの進化で誰もが莫大な情報を処理できる社会で、謎の少女の逃避行が描かれます。エンタメ性抜群である一方、“知る”をテーマにしており、頭を一捻りさせられる作品でもあります。
小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』
『SFマガジン 百合特集2018』に寄稿された短編が好評となり、シリーズ化した『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』。宇宙船に乗る漁師の女性2人が主人公。宇宙船に乗って漁ができるのは男女という決まりを無視して、女性同士でタッグを組む2人がわが道をゆく姿が最高です。
カルロ・ゼン『ヤキトリ』
『幼女戦記』で知られるカルロ・ゼンさんによるSFで、異星人に植民地化された地球の青年が主人公。奴隷のような暮らしを強いられてきた主人公が、戦地でバタバタと倒れていく歩兵・ヤキトリに志願する物語になっています。なかなか出ない3巻の刊行も待ってます!
斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』
“人を2人以上殺した人間は天使によって地獄に堕とされる”。このSF的な設定が光るミステリー。そんな世界でありえない連続殺人事件が起こる謎を、主人公の探偵が追っていきます。なぜ1人ではなく2人なのか? 舞台が孤島なのもそそられます。
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