SHAKA・関優太、葛葉・スタンミじゃぱんの戦いが焦点となる
オープニングを終え、選手たちがテーブルに着くと、実況・解説をつとめるJaegerさん、Day1さん、Recruitさんから試合の注目ポイントが語られる。焦点となるのは、集団戦で戦う中でADC(Attack Damage Carry:攻撃力を牽引する役割)を担うSHAKAさんと関優太さんの2人がどう動けるか。そして、ミッドレーン(マップの上中下に大通りのうち中央のレーン)で戦う葛葉さんとスタンミじゃぱんさんの戦いがどうなるかの2点。 どちらが勝つのか?期待が渦巻くなかで運命の火ぶたが切って落とされた。
試合を制したのは…?
大画面でマップを表示しながら、ゲーム音声が大音量で響くなか、実況・解説の3人が状況をうまく解説していく。筆者は『League of Legend』についてあまり詳しいわけではないが、自宅の小さな画面で楽しむゲームとは全く違った、大画面・大音量で楽しむ面白さが間違いなく感じられた。
試合が始まってからの序盤は、互いの動きを警戒。両チームともキルが一切発生しない展開となった。 試合が中盤に差し掛かるころ、葛葉さんがMOTHER3さんと合流しスタンミじゃぱんさんを撃破。ほぼ同タイミングでボットレーン(マップ下の大通り)でもSHAKAさん、k4senさんのタッグが関さんを討ち取ると会場は大盛り上がり。
その直後、葛葉さんが逆にスタンミじゃぱんさん、ボドカさんに捕まりかけるもキルされるスレスレで生還。さらなる大きな拍手が巻き起こった。
2キルをとってからはチーム「The SHAK4sen」が優位に試合を進行。最初の集団戦は不利な状況をうまく立て直したチーム「The SHAK4sen」が制した。
特にMOTHER3さん、葛葉さんの動きが秀逸であり、アルティメットスキルの使用タイミングがバッチリハマっていた。
激戦を制したのはチーム「The SHAK4sen」
このあたりから、徐々に両チームの声が会場にも聞こえるようになったのが印象的だった。筆者が座っていたプレス席は、彼らがいるステージからは真反対に位置にあり、それなりに距離があった。
それでも、大型スピーカーを通して響くゲーム音や実況の声のあいだから、選手たちの掛け声が聞こえてきた。それだけ全員が必死に勝利をつかみにいっていたのだろう。
その後はジリジリとした展開が続いていたが、数度の集団戦を経て、葛葉さんのトリプルキルをきっかけにチーム「The SHAK4sen」一気に攻勢に。30分にも渡る熱戦を制しチーム「The SHAK4sen」が勝利を収めた。
緊張感の高いジリジリとした展開から一気に勝負がついたこともあり、スタンミじゃぱんさんが思わず机に拳を叩きつけ、悔しさをにじませる場面も。 一方、息の合った連携を見せたk4senさん、SHAKAさん、はお互いのプレイに「あのアフェリオス(関優太さんの使用キャラ)を仕留めた時、涙が出ました」「ナイス!っていう声が聞こえてきて(俺も)涙が出ました」とお互いを讃えあった。
チーム「SHAK4sen」が優勝トロフィーを受け取ると、事前に設定された条件を達成した面々がシークレット賞を受賞。
葛葉さん、apaMENさん、おぼさん、MVPに選ばれたSHAKAさんへ鎖帷子などの特製(?)プレゼントが送られ、「いらねーよぉ!」とツッコまれる展開に。『The k4sen』恒例の展開に会場が笑いに包まれた。
チーム「The SUTANMI」の土下座で泣きの一回へ
ここでイベント終了...と思いきや、スタンミじゃぱんさんを皮切りにチーム「The SUTANMI」が全員で土下座し、再戦を要求。そのまま2試合目へと向かっていった。2試合目は事前にチーム構成を練り上げてきた初戦と違い、各々が好きなチャンピオンを使ってプレイすることに。各選手がチャンピオンを選ぶと実況・解説はおろか、狙いや意図がわかったであろう観客からも歓声があがっていく。 2戦目は初戦とは試合展開が違い、序盤から1対1が多く発生し、キルを取って取られてが続くバチバチな展開となった。
そんななかで観客や配信を見ていたであろう視聴者を沸かせたのは、k4senさんが操るチャンピオン・シャコの活躍であろう。 関さんがリコール(拠点へワープして戻る)するタイミングでちょっかいをかけ続け、4度に渡って帰還を妨害。最終的に関さんが歩いて帰らざるを得なくなる場面も。
その他、自身の分身を生みだすスキル(ハルシネイト)をうまく使って何度となく相手をだまし続けるなど、相手を幻惑するプレイングで会場を湧かせていた。
終盤には何度となくチーム「SHAK4sen」がキルを重ね、気持ちのいい完勝劇を見せつけてくれた。この展開には、敵リーダーのスタンミじゃぱんさんが思わず体を曲げてグッタリとしてしまったほど。
思いがけず2連敗となったことで悔しさはより強く、「次回あったら絶対に勝ちたい!」とさっそくリベンジを宣言したスタンミじゃぱんさん。小雨がまばらに降る空模様で始まった熱戦、その幕は次回への期待とともに綺麗に閉じたのだった。
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