プロゲーミングチーム・FENNELが6月19日(木)、所属する全選手およびストリーマーを対象に、コンプライアンス研修を6月上旬に実施したことを発表した。
『VALORANT』や『ポケモンユナイト』など6部門を展開し、世界大会優勝の実績も持つFENNEL。
急成長を遂げる一方で、SNSや配信を通じた言動に関するトラブルも表面化しており、組織としての対応が注目されていた。
『ポケモンユナイト』世界一、OZWorldやSO-SOも所属するFENNEL
FENNELは、2019年に設立。『VALORANT』での国内2度の優勝や、『ポケモンユナイト』世界一などの実績を背景に、アパレル事業やイベント運営といった事業を拡大している。
FENNEL
プロゲーマーやストリーマーのみならず、ラッパーのOZWorldさんやヒューマンビートボクサー・SO-SOさんも所属。
SNS総フォロワーは480万人を超え、YouTubeでの総再生回数も7億回以上にのぼる。
過去に所属選手/ストリーマーが不祥事を起こしていたFENNEL
一方、FENNELはこれまでにいくつかの不祥事やトラブル事案を経験している。
たとえば、2023年には『VALORANT』部門のXdll選手(現在はZETA DIVISIONに移籍)によるスマーフ行為(=他者のアカウントでプレイしそのアカウントの対戦ランクを上げて見返りを受ける行為)が発覚。
2024年には、ストリーマー部門のmittiiiさんが『VALORANT』大会のウォッチパーティ配信中に対戦相手に対する差別的発言を行い、厳重注意処分と謝罪に至った。
また直近でも、2月にコーチであるEulerさんによる他チームへの侮蔑発言などに批判が殺到した。
「発信者の責任」について実例を交えて研修
今回の研修では、外部講師を招き「コンプライアンスの基本概念の理解」「SNSおよび配信活動におけるリスクマネジメント」「実際の炎上事例やトラブル事案を用いたグループワークによる考察と対策検討」を取り扱ったという。
FENNEL代表取締役・高島稜さんは、選手やストリーマーには「社会的責任を自覚した行動」が求められるとコメント。
今後についても「社会性や倫理観を備えたプロフェッショナルの育成」に取り組んでいくとの方針を表明している。

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