ひろゆきが映画『Winny』にコメント「若い技術者が委縮しない社会をつくるべき」

ひろゆきが映画『Winny』にコメント「若い技術者が委縮しない社会をつくるべき」
ひろゆきが映画『Winny』にコメント「若い技術者が委縮しない社会をつくるべき」

3月10日に公開される映画『Winny』

東出昌大さんと三浦貴大さんが主演をつとめる映画『Winny』の新たな本編映像が解禁となった。

さらに、元2ちゃんねるの管理者である、ひろゆきこと西村博之さんからのコメントも公開された。

画期的ながらも悪用されてしまったサービス「Winny」を巡る戦い

今、我々は当たり前のようにSNSに写真や動画をアップロードして共有しているが、映画の題材となった「Winny」が開発された当時は、今ほどインターネットが発達しておらず、SNSなども無かった。

そんな中で、匿名性が高く自由にファイルを共有できる「Winny」は画期的なソフトとして脚光を浴びていた。

一方で、現代のSNSと同じく「Winny」では違法にアップロードされたファイルがやり取りされており、それを問題視した警察が違法にアップロードした人だけでなく、ソフトを開発した金子勇さんを逮捕。

世間からのバッシングや不利な捜査に苦しめられながら、金子勇さんの戦いは7年間続いた。

無事、無罪を勝ち取ったものの、金子勇さんは2013年に42歳という若さで亡くなっている。

「日本ではなぜ画期的なITサービスが出てこないのか?」

「Winny」は、金子勇さん自身によって、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)上にソフト自体や開発の経緯が共有されていた。

2ちゃんねる管理者のひろゆきさんは、今回の予告公開に寄せて以下のようにコメントしている。

元2ちゃんねる管理人・西村博之さんのコメント

日本ではなぜ画期的なITサービスが出てこないのか?という質問の答えは、Winny事件、Coinhive事件と、技術を理解しない警察によって開発者が逮捕される事件が続いているのも原因の一つです。

Coinhive事件が最高裁で無罪になったのは2022年です。

金子さんが裁判のストレスを抱えていないで長生きしていたら、面白いものを色々作っていたんだろうなぁ、、と思います。

仮想通貨で使われている技術は、Winnyで使われた技術の発展したものだったりします。映画を見た人が「若い技術者が委縮しない社会をつくるべきだ」と思ってもらえたらいいなぁ、、、と。

金子勇と壇弁護士が戦いを決意する本編映像

新しく公開された映画『Winny』の本編映像
新たな本編映像は、裁判で不利になる書類に書名してしまった金子勇さん(演:東出昌大さん)に対して、「なんでご自分で署名してしまったんですか?」と問いかける壇弁護士(演:三浦貴大さん)のシーンからスタート。

金子勇さんは「捜査には協力した方がいいのかなと思いまして……」と返すのだが、それが検察からの言葉巧みな誘導によることを知り、頭を抱えてしまう。

そんな金子勇さんを見た壇弁護士は、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の有志から、金子勇さんのハンドルネーム・47氏に宛てた多額の裁判支援金が振り込まれていることを告げる。

振り込み人の名義を「47シガンバレ」「マケルナ47」「フレーフレー47.」「47ハムザイ」「イキロ47」のようにして、記帳機能を利用してエールを送る有志たちの言葉に思わず涙ぐむ金子勇さん。

そして映像は、TVや新聞で繰り広げられるネガティブキャンペーン、弁護団とともに逮捕・拘留に対する不当性を主張して、裁判に挑む彼らの闘いのはじまりを映し出していく。

天才・金子勇とファイル共有ソフト「Winny」を巡る法廷闘争

映画『Winny』は、プログラマー・金子勇さん(ハンドルネーム・47氏)が開発したファイル共有ソフト「Winny」を巡る、過去実際にあった騒動を元にした作品。

画期的だった「Winny」が悪用されたことにより、開発者の金子勇さんが逮捕・起訴され、不当な捜査を受けながらも7年半の法廷闘争の末に無罪を勝ち取るまでが描かれる。

映画で金子勇さんを演じるのは東出昌大さん。金子勇さんの弁護を担当し、2020年4月に著書『Winny 天才プログラマー 金子勇との7年半』を上梓した壇俊光さんを三浦貴大さんが演じる。

©2023映画「Winny」製作委員会

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