過去に「Winny事件」として話題になった一連の騒動を描いた作品となる。
併せてティザービジュアルが解禁。18キロ増量するなど、徹底した役作りを行って撮影に挑んだという東出昌大さんのほか、三浦貴大さん、松本優作監督、企画・古橋智史さんのコメントが公開された。
著作権侵害の温床と指摘されたファイル共有ソフト「Winny」
映画のなかで主題となる「Winny」は、ビットコインやNFTなどで使用されているブロックチェーン技術の先駆けと言われる技術「P2P(ピア・ツー・ピア)」を実現したファイル共有ソフト。【シェア拡散希望】
— サトシ・フルハシ / satoshi@MASKED GIRLS NFT (@satopooh) October 7, 2022
この度、約5年前に私が企画し映画祭でグランプリを獲った映画「Winny」のティザービジュアルが公開されました!!⁰かれこれ5年近く前なので、そもそも何をやっていたのかはnoteをご参考頂ければと思います。https://t.co/tqMBx0FkBw
映画では東出昌大さんが演じることとなる、エンジニア・金子勇(ハンドルネーム・47氏)さんが開発した。
金子勇さんが電子掲示板サイト・2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われている。
現在のインターネットビジネスに欠かせないP2P技術の可能性を広げた「Winny」だが、一方で匿名性の高さから映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通。メディアなどからは著作権侵害の温床と指摘されることとなった。
社会問題化、逮捕・起訴、無罪判決…激動の人生を歩んだ金子勇
また、その特性を悪用したウイルスも流行。警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のファイルなどが漏えいするなどの事件も発生した。当時の安倍官房長官は会見で「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです」と呼びかけるなど社会問題となった。
その結果、金子勇さんは2004年に著作権法違反幇助の疑いで逮捕・起訴され、「Winny事件」として世間を騒がせることに。
その後7年半に及ぶ法廷闘争の末、無罪判決を勝ち取った金子勇さんだが、2013年7月6日に急性心筋梗塞によってこの世を去っている。
当時「Winny事件」弁護団の事務局長をつとめた弁護士・壇俊光さん(映画では三浦貴大さんが演じる)による、無罪を勝ち取るまでの道のりを記した書籍が2020年に発売されて話題にもなった。
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作品情報
映画『Winny』
- 公開
- 2023年3月
企画:古橋智史 and pictures
原案:朝日新聞 2020年3月8日記事 記者:渡辺淳基
プロデューサー:伊藤主税、藤井宏二、金山
監督・脚本:松本優作
撮影監督・脚本:岸建太朗
制作プロダクション:Libertas
制作協力:and pictures
出演:東出昌大、三浦貴大
配給:KDDI/ナカチカ
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