映画『スラムダンク』公式が特番内容に声明 声優交代への批判と伝説的作品への期待

映画『スラムダンク』公式が特番内容に声明 声優交代への批判と伝説的作品への期待
映画『スラムダンク』公式が特番内容に声明 声優交代への批判と伝説的作品への期待

アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』ポスター/画像は映画公式サイトより

かつて社会現象とまでいわれるほどの人気を誇った作品のリメイク。12月3日(土)公開のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』も、正式にはリメイクではないものの、90年代に漫画・アニメと高い人気を誇った作品の新作だ。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の公式Twitterは11月10日、「【みなさまへ】」と題した文面をツイート。11月4日に東映アニメーションの公式YouTubeチャンネルで配信された特番の視聴者に感謝を述べた。

同時に、「たくさんの反響をいただいている中で、作品を楽しみにしてくださってる方々のさまざまな思いを受け止めております」ともコメントしている。

批判が巻き起こった特番への反応

この特番では出演キャストや主題歌、予告編などが解禁され、当日YouTubeのコメント欄ではそれらに対して、批判意見が数多く投稿されていた。

公式Twitterは続けて「私たちは、スラムダンクを昔から愛してくださってる方も、はじめて見る方も、とにかく楽しんでもらいたい、という思いで制作を続けてきました」と説明。

最後は「映画はまもなく完成します。みなさまに楽しんでいただける作品になるよう、監督・スタッフ一同、最後まで心を込めて制作してまいります」と締めくくった。

『スラムダンク』新作で最も注目された声優陣

原作者・井上雄彦さん自らが監督する『THE FIRST SLAM DUNK』において、最も注目を集めたといっても過言ではないのが、魅力的なキャラクターを演じる声優陣だ。

11月4日に配信された「映画『THE FIRST SLAM DUNK』新情報解禁特番」では、同日発表されたキャストが出演。それぞれが作品への想いがアフレコ時のエピソードを語った。

キャストはそれぞれ、宮城リョータ役を仲村宗悟さん、三井寿役を笠間淳さん、流川楓役を神尾晋一郎さん、桜木花道役を木村昴さん、赤木剛憲役を三宅健太さんが担当する。

『SLAM DUNK(スラムダンク)』は1993年から1996年にTVアニメが放送されており、当時は塩屋翼さん(宮城リョータ)、置鮎龍太郎さん(三井寿)、緑川光さん(流川楓)、草尾毅さん(桜木花道)、梁田清之さん(赤木剛憲)が演じた。

特番当日、待望のキャスト発表に沸く一方で、原作漫画や過去のアニメを視聴していたファンからは、声優変更や主題歌変更へのネガティブな反応が多く見られた。映画公式Twitterの発表は、こうした反響を受けてのものと考えられる。

ファン「まさか声優が変わるとは考えてもいなかった」

かつての人気作をリメイク・リブート・新作といった形で新たに世に送り出す場合、人気作であればあるほど、過去作への思い入れが強いがゆえに今回のような反応が生まれてしまう。

原作は1990年から1996まで連載。『週刊少年ジャンプ』(集英社)が最大発行部数653万部(1995年)を記録した、いわゆる「ジャンプ黄金期」を牽引した作品。当時のバスケットボールブームも生み出した。

当時、漫画・アニメといった熱狂を経験したファンの男性(30代)は、KAI-YOU.netの取材に、『THE FIRST SLAM DUNK』の特番で発表された内容についてこう答えた。

「90年代に放送されていた『スラムダンク』のTVアニメは後半部がアニメオリジナルの展開・結末となっており、多くのファンから原作に忠実な再アニメ化が長年待望されていました。そういった背景もあるので、“TVアニメのリメイク”という観点から当時のキャストを期待する声が多かったんだと思います。というよりまさか声優が変わる、という点について考えてもいなかったというのが正直なところです」

『スラムダンク』の“ファン層の違い”

往年のファンにとっては驚きの展開だった。一方で、公式Twitterが明かしたように、「スラムダンクを昔から愛してくださってる方も、はじめて見る方も、とにかく楽しんでもらいたい」という思いのもと、キャストを一新して臨むという考えもあるだろう。

実際、10月から放送されている高橋留美子さんの漫画を原作にしたTVアニメ『うる星やつら』は、80年代に放送されたTVアニメからキャストを大幅に変更しつつも、評価は上々だ(旧作が放送された年代も関係していると考えられるが)。

ただし前述の男性は、「『スラムダンク』ファンはいわゆる“アニメオタク”ではないので、近年の声優人気に頼り切ったアニメプロモーションに対して懐疑的な層が多そうというのもあります」とファン層の違いを指摘した。

別の男性(30代)も「アニメを通しで観たことはなくても、よく夏休みに放送されていて、夏休みだけはバスケが流行る世代だった身からすると、確かに新作映像には色々な意味で驚かされました」とコメント。

続けて「ただ、今の時代に新たにアニメを制作する以上は当然声優さんも変更になることもあるでしょう。それは、声優さん以外の、例えば監督や脚本、キャラデザ、音楽、美術など他のあらゆる面に携わるクリエイターも同様です」と理解を示した。

一方で、「個人的には“なぜあえて今の時代に描き直されたのか”の方に興味があります。今作は、原作者である井上雄彦が監督・脚本とのことで、なおさら気になります。それは作品を拝見して見極められればと思っています」と期待を見せた。

井上雄彦が監督する映画『THE FIRST SLAM DUNK』

12月3日に公開される『THE FIRST SLAM DUNK』は、井上雄彦さんによる漫画『スラムダンク』を原作に、原作者自らが監督する新作アニメ映画。

漫画の連載30周年の翌年である2021年1月に、井上雄彦さんがTwitterで「映画になります!」とサプライズ発表。同年8月には、自ら監督・脚本を担当することが明らかになった。

徐々に情報が公開される中で、セルルックの3DCGと思しき映像で躍動する湘北高校バスケ部メンバーも登場し話題に。制作は東映アニメーションとダンデライオンアニメーションスタジオが手掛ける。

音楽を武部聡志さんとTAKUMAさん(10-FEET)、オープニング主題歌をThe Birthdayが、エンディング主題歌を10-FEETが担当する。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』予告

『THE FIRST SLAM DUNK』公式Twitterコメント全文

【みなさまへ】

特番をご視聴いただいたみなさま、ありがとうございます。
また、たくさんのご意見やご感想をお寄せいただきありがとうございます。
たくさんの反響をいただいている中で、
作品を楽しみにしてくださってる方々のさまざまな思いを受け止めております。

私たちは、スラムダンクを昔から愛してくださってる方も、
はじめて見る方も、とにかく楽しんでもらいたい、
という思いで制作を続けてきました。

映画はまもなく完成します。
みなさまに楽しんでいただける作品になるよう、
監督・スタッフ一同、最後まで心を込めて制作してまいります。 『THE FIRST SLAM DUNK』公式Twitterより

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3件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:6275)

映画めちゃくちゃ面白かったからゆるす

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:6203)

事前に声優交代を言わず予約してたのが騙し討ちに思われてるのでは?
最初から言ってれば問題はなかったかと

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:6200)

声優を変更したこと自体よりも、あからさまにだまし討ちめいた変更発表のタイミングにこそ最も批判が集中してるのに、そこには一切触れてない辺りが、薄っぺらくて露骨な提灯記事・三文記事だなぁとしか言えない。