『すずめの戸締まり』展、上海で開催へ 中国の配給大手がアニメビジネス進出

『すずめの戸締まり』展、上海で開催へ 中国の配給大手がアニメビジネス進出
『すずめの戸締まり』展、上海で開催へ 中国の配給大手がアニメビジネス進出

中国でも大ヒットした新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』

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映画『すずめの戸締まり』『THE FIRST SLAM DUNK』の中国配給を手がけたRoad Pictures(路画影視伝媒有限公司)は、二次元コンテンツの中国での活用に特化した新会社「GuGuGuGu」を立ち上げる。

具体的にはアニメ、コミック、ゲーム、小説といったポップカルチャーにおいて、作品の配信・配給、商品化、体験型イベントなどを統合した、新たなビジネスモデルを構築。

GuGuGuGu社は第1弾事業として、年内に「すずめの戸締まり展」を上海で開催。中国でのアニメIPビジネス事業に進出する。

【画像】新海誠『すずめの戸締まり』中国ツアーの様子

『すずめ』『スラダン』中国の配給大手Road Pictures

中国での『すずめの戸締まり』公開時の新海誠監督

Road Picturesは2014年に設立された中国の映画配給会社。これまでに日本やアメリカの、中国の有名作品を配給してきた。

直近では、新海誠監督の『すずめの戸締まり』の公開にあたって中国ツアーを実施。同作は興行収入8.07億元を記録しただけでなく、海外興収歴代1位の日本映画となっている。

体育館を貸し切った『THE FIRST SLAM DUNK』のプレミアイベント

さらに、原作者の井上雄彦さんが監督した『THE FIRST SLAM DUNK』では、北京大学の体育館を貸し切ったイベントを開催。同作は興行収入6.6億元と大ヒットした。

2作品は、中国の日本映画の興行収入記録を2度更新。また、2023年の中国における外国映画の興行収入でも2位と3位を記録している。

「すずめの戸締り展」やグッズショップなどをネットワーク化

GuGuGuGu社

こうした実績を背景にRoad Picturesは、2026年には1105億8000万元(約54億円)の市場規模になるといわれる中国の二次元市場に参入。

新会社・GuGuGuGu(英語名:Animation Valley)社を通じて、グッズショップやコラボカフェ、テーマパークといった、これまで各社がバラバラで展開してきた事業をネットワーク化。オンライン・オフライン双方で展開するという。

中国でも人気が高まっている新海誠監督

最初の事業である「すずめの戸締り展」では、中国における新海誠監督作品の人気と認知をさらに高めていく狙いだ。

さらに2024年末までに、中国全土でアニメや漫画関連のグッズショップを8店舗オープンする。

Road Picturesは新会社について「これまでで最も野心的な試みであり、多額の投資を行い、エンターテインメント、マーケティング、小売の専門家による献身的なチームを組織、動員している」と説明している。

Road Pictures CEO兼GuGuGuGu社長 蔡公明さんコメント
私達が目指すのはハイクオリティな二次元コンテンツやグッズ、サービスを提供するだけではありません。ファンを支えられ、ファンに繋がりを感じてもらえ、クリエイティブな夢を実現できるような「家」を、ファンと共に創り上げることが私たちのビジョンです。

Road Pictures会長兼GuGuGuGu共同設立者 曹佳さんコメント
新会社では、ひとつの統合されたエコシステムの中で、中国の二次元ファンのすべてのニーズを満たすことのできる、彼らの行きつけの場所になるプレミアムなエンターテインメント・ブランドを構築していきます。

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