映画配給大手の東宝が10月15日、アニメ制作会社のコミックス・ウェーブ・フィルムの一部株式を取得したと発表した。取得株式数は45株、取得比率は6.09%。
創業者で現代表取締役会長・川口典孝さんからの申し出を受けたという。同社は、『君の名は。』や『すずめの戸締まり』などの新海誠監督作品を手がけてきた。
映画『言の葉の庭』以降、新海誠作品の製作・配給に携わる東宝
東宝は、2013年公開の映画『言の葉の庭』以降、コミックス・ウェーブ・フィルム制作の新海誠監督作品の製作/配給に携わってきた。
今回改めてコミックス・ウェーブ・フィルムと資本関係を構築することで、同社の制作環境の向上や創作機会の増加に寄与。
「同社所属のクリエイターが生み出すクオリティの高い作品をより広い世界にお届けすることを通じて、当社グループのアニメ事業のさらなる成長」を目指すとしている。
新海誠らが所属するアニメ制作会社コミックス・ウェーブ・フィルム
コミックス・ウェーブ・フィルムは、2007年3月に株式会社コミックス・ウェーブから新設分割し設立されたアニメ制作会社。
新海誠監督のほか、アニメーション監督の山本蒼美さん、漫画家・つのだじろうさんが所属。アニメ映画の製作出資、制作、劇場配給、パッケージ販売、海外セールスまでを行っている。
特に新海誠監督作品は、国外にも積極的に展開。国内興行収入で149.4億円を記録(日本映画製作者連盟調べ)した『すずめの戸締まり』(2022年)は、199の国と地域で公開。
日本のアニメとしては21年ぶりにベルリン国際映画祭に出品され、ゴールデン・グローブ賞最優秀長編アニメーション映画賞にノミネートされるなど、世界的にも大きな注目を集めた。
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