音楽ユニット・TEMPLIMEのプロデューサーとして、デジタルアーティスト・星宮ととさんとの音楽活動や電音部への楽曲提供を行っているKBSNKさん。
宅録ソロバンド・Limre(ライマー)を2022年6月から始動させた。Limreでの楽曲は、歌唱を含めたほぼ全ての楽器を自身で演奏した生バンドサウンドとなっている。
クラブからキャリアを始めたKBSNKさんが、生音によるバンドサウンドに傾倒しつつある。
クラブサウンドとバンドサウンドとの邂逅──今はまだ小さな潮流ではあるが、これはもしかしたらこの先の音楽的トレンドを予感させる動きだとも言えるのではないか?
KBSNKさんは、自身のキャリアと音づくりの秘訣、これからの音楽について、静かに語ってくれた。
聞き手:大高理穂子
KBSNK TEMPLIMEの活動は2019年に始まったのですが、作曲家として音楽業界に参入できる形としてトラックメイカーという形があって、最初はアニソンリミックスとかをSoundCloudに載せてました。
4月に「ネオンライト」という曲をリリースしたら、KOTONOHOUSEさんなどクラブDJ・トラックメイカーの方に見つけてもらえました。その曲をクラブイベントとかでいっぱい流してもらって、TEMPLIMEとしてクラブに出演することも増えて…というキャリアが始まっていきました。ネオンライト 星宮とと×TEMPLIME
──アニメのリミックスをやり始めたのも、参入できる土壌として広かったからというところはありますか?
KBSNK そうですね。始めやすいという思いはありました。
──クラブミュージックを知ったきっかけは何ですか?
KBSNK tempuraくん(TEMPLIMEのDJ担当)がよくDJイベントに出ていたんです。クラブミュージックを知ったきっかけには、tempuraくんの存在が大きかったです。その前にCAPSULEとかMajor Lazerも聴いていました。
──TEMPLIMEの活動を始める前に、トラックメイカーとして好きだと思った方にはどなたがいらっしゃいますか?
KBSNK 最初に行ったイベントに出演していたYUC’eさん。今は暴カワ(クラブイベント「暴力的にカワイイ」)とかで共演していますけど、最初は本当に雲の上の存在という感じでした。メロディーもちゃんとポップスというか親しみやすい感じで、聴いた瞬間からいいなって思ってました。
──YUC’eさんはトラックメイカーでありながら自分でも歌ってらっしゃる方ですね。
KBSNK そうですね。結構、シンガーソングライター的な感じがします。トラックメイカーの中でも、メロディーに力を入れているアーティストさんが耳に留まります。
KBSNK TEMPLIMEはいろいろな曲をつくっていますが、自分でちゃんと歌う曲をつくりたいと思ったのがLimreを始めたきっかけです。
TEMPLIMEでもバンドサウンドを取り入れた曲はちょっとあったのですが、ドラムが打ち込みだったりして、全楽器ちゃんと演奏する試みはやっていませんでした。なので、Limreではそこをやってみようと思いました。
──楽曲提供をするときのメロディーを書くときと、自分の曲のメロディーや歌詞を書くときの違いはありますか?
KBSNK 自分では歌えるけれど、女性のキーにしたときに歌いにくかったりすることがあると思うので、楽曲提供をするときは歌いやすいメロディーを意識します。自分で歌う曲は気にせずに、ただ自分が歌えればいいという前提でつくるので、そこは違いますね。
──トラックメイカーとして活動を始めてから、自分で歌を歌うようになる方って結構いらっしゃるんですか?
KBSNK 普通のトラックメイカーだと、曲をつくることとその歌を自分で歌うこととの間にはジャンプがあると思っています。でも自分の場合はLimreで出してるようなバンドサウンドの曲が最初に原点としてあったので、TEMPLIMEはLimreのような曲を頑張ってクラブサウンドにしているような状況でした。
TEMPLIMEで曲をつくるときは、アタックの強いドラムを入れたり、サブベースを鳴らしたりして、頑張ってクラブミュージックにしています。Limreではクラブミュージックにするという縛りなしで、何かつくってみようという意識でした。
なので、今回はクラブサウンドにする前のオリジナルバージョンを出したという認識です。だから楽にできた気がしますね。
宅録ソロバンド・Limre(ライマー)を2022年6月から始動させた。Limreでの楽曲は、歌唱を含めたほぼ全ての楽器を自身で演奏した生バンドサウンドとなっている。
クラブからキャリアを始めたKBSNKさんが、生音によるバンドサウンドに傾倒しつつある。
クラブサウンドとバンドサウンドとの邂逅──今はまだ小さな潮流ではあるが、これはもしかしたらこの先の音楽的トレンドを予感させる動きだとも言えるのではないか?
KBSNKさんは、自身のキャリアと音づくりの秘訣、これからの音楽について、静かに語ってくれた。
聞き手:大高理穂子
目次
トラックメイカーとしてキャリアをスタートさせたKBSNK
──KBSNKさんが、作曲家としてキャリアの最初にトラックメイカーという形をとったのはどうしてですか?KBSNK TEMPLIMEの活動は2019年に始まったのですが、作曲家として音楽業界に参入できる形としてトラックメイカーという形があって、最初はアニソンリミックスとかをSoundCloudに載せてました。
4月に「ネオンライト」という曲をリリースしたら、KOTONOHOUSEさんなどクラブDJ・トラックメイカーの方に見つけてもらえました。その曲をクラブイベントとかでいっぱい流してもらって、TEMPLIMEとしてクラブに出演することも増えて…というキャリアが始まっていきました。
KBSNK そうですね。始めやすいという思いはありました。
──クラブミュージックを知ったきっかけは何ですか?
KBSNK tempuraくん(TEMPLIMEのDJ担当)がよくDJイベントに出ていたんです。クラブミュージックを知ったきっかけには、tempuraくんの存在が大きかったです。その前にCAPSULEとかMajor Lazerも聴いていました。
──TEMPLIMEの活動を始める前に、トラックメイカーとして好きだと思った方にはどなたがいらっしゃいますか?
KBSNK 最初に行ったイベントに出演していたYUC’eさん。今は暴カワ(クラブイベント「暴力的にカワイイ」)とかで共演していますけど、最初は本当に雲の上の存在という感じでした。メロディーもちゃんとポップスというか親しみやすい感じで、聴いた瞬間からいいなって思ってました。
──YUC’eさんはトラックメイカーでありながら自分でも歌ってらっしゃる方ですね。
KBSNK そうですね。結構、シンガーソングライター的な感じがします。トラックメイカーの中でも、メロディーに力を入れているアーティストさんが耳に留まります。
Limreを立ち上げる前から見られたバンドサウンドへの挑戦
──今回Limreはストレートなバンドサウンドでしたが、TEMPLIMEとしてもバンドサウンドを取り入れた曲はリリースされています。いつごろからTEMPLIMEとは別にバンドサウンドをやろうと考えていましたか?KBSNK TEMPLIMEはいろいろな曲をつくっていますが、自分でちゃんと歌う曲をつくりたいと思ったのがLimreを始めたきっかけです。
TEMPLIMEでもバンドサウンドを取り入れた曲はちょっとあったのですが、ドラムが打ち込みだったりして、全楽器ちゃんと演奏する試みはやっていませんでした。なので、Limreではそこをやってみようと思いました。
──楽曲提供をするときのメロディーを書くときと、自分の曲のメロディーや歌詞を書くときの違いはありますか?
KBSNK 自分では歌えるけれど、女性のキーにしたときに歌いにくかったりすることがあると思うので、楽曲提供をするときは歌いやすいメロディーを意識します。自分で歌う曲は気にせずに、ただ自分が歌えればいいという前提でつくるので、そこは違いますね。
──トラックメイカーとして活動を始めてから、自分で歌を歌うようになる方って結構いらっしゃるんですか?
KBSNK 普通のトラックメイカーだと、曲をつくることとその歌を自分で歌うこととの間にはジャンプがあると思っています。でも自分の場合はLimreで出してるようなバンドサウンドの曲が最初に原点としてあったので、TEMPLIMEはLimreのような曲を頑張ってクラブサウンドにしているような状況でした。
TEMPLIMEで曲をつくるときは、アタックの強いドラムを入れたり、サブベースを鳴らしたりして、頑張ってクラブミュージックにしています。Limreではクラブミュージックにするという縛りなしで、何かつくってみようという意識でした。
なので、今回はクラブサウンドにする前のオリジナルバージョンを出したという認識です。だから楽にできた気がしますね。
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