2019年のC96以来、3年ぶりの夏コミとなった今回。C96は4日間開催だったが、コロナ禍での初開催となった2021年12月の冬コミより、期間を2日間へと短縮。8月14日(日)が最終日となる。
1975年の初開催から数えて記念すべき第100回目のコミケ。初日は台風8号の接近に伴い、あいにくの雨模様に見舞われた。
台風が過ぎ去った2日目は、予報によると晴れ間も広がり、最高気温は30度超え。加えて、人気ジャンル・サークルの参加によって、1日目以上の来場者数も見込まれている。
【画像】コミックマーケット1日目の様子
新型コロナ第7波、台風接近のコミケで来場者増
アニメ、漫画、ゲームなどの同人誌をはじめ、ありとあらゆるジャンルの作品が、およそ2万のサークルから発表される表現の場であるコミックマーケット。新型コロナウイルスの影響下では、延期や初の中止も経て、2021年12月の冬コミで2年ぶりの現地開催。今回、夏コミとしては実に3年ぶりの開催となる。
第100回の1日目の来場者数は、冬の5万5000人から8万5000人へと大幅に増加。来場者数の上限を引き上げたこともあり、新型コロナ第7波、さらには台風接近でも盛り上がりを見せた。
運営するコミックマーケット準備会によれば、およそ1万のサークルが出展した1日目では、バーチャルYouTuber(VTuber)や創作系のスペースが賑わったという。
参加サークルも実感した熱気とコロナ禍
実際、サークルによっては長さ80メートル以上という行列ができたサークルもあり、お祭りとしてのコミケの熱気を感じることができた。参加したサークルに話を聞いても、「午前中から雨脚が強まったにしては、来場者数の体感は前回よりも多い」と、その勢いを実感していた。
コスプレ参加した女性(20代)も、「どうしても『アイカツ!』のキャラクターのコスプレを2人でやりたかったので」と、念願叶った嬉しさを口する。
一方で、コロナ禍以前のコミケと比べ、「前はコスプレ用の更衣室に音楽がかかっていて賑やかだったけど、今日は静かで、みんな黙ってメイクをしていた。異様な空気感で、これがコロナ禍のコミケなんだ」と漏らす場面もあった。
「Fate」関連サークル出展で来場者は増加の見込み
最終日となる2日目には人気サークルが出展。TYPE-MOONを筆頭に、「アイドルマスター」「ラブライブ!」「東方Project」など、人気作品の同人誌などが数多く頒布される。中でも、「Fate」シリーズなどで知られるTYPE-MOONの武内崇さんと奈須きのこさんによるサークル「竹箒」は、6月に参加が明らかになるや否や注目の的に。
加えて、同じく「Fate」関連作品でキャラクターデザインを手掛けるイラストレーター/漫画家・ワダアルコさん、『ハチミクとクローバー』などで知られる漫画家・羽海野チカさんも出展。
羽海野チカさんも「Fate」シリーズで一部キャラクターデザインを担当しており、人気作家による「Fate」関連サークルには、多くの来場者が詰めかけそうだ。 第100回目という節目はコロナ禍で迎えることになったコミケ。都内の新規感染者数は2万3773人と先週から微減も高止まりという状態が続く。無事にイベントを終えることこそが、次回12月の「コミックマーケット101」へとつながっていく。
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連載
2022年8月13日(土)・14日(日)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット100」(C100)を特集。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止・延期を経て、2021年12月に2年ぶりに現地開催された世界最大級の同人誌即売会が迎える、記念すべき100回目。 冊子版カタログの復活、ワクチン・検査パッケージの非導入、東西エリアの移動制限解除、そして来場者数上限を8〜9万人に引き上げ──。 1975年の第1回開催以来、コロナ禍という特殊な状況でも歩みを進めるコミケ。サークル、コスプレ、一般参加者、さらには準備会と全参加者を追う。
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